「ダークユニバース始動」ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 ゾンビさんの映画レビュー(感想・評価)
ダークユニバース始動
本作はユニバーサル・スタジオが手がけてきた「ユニバーサル・モンスターズ」と呼ばれた伝奇的な怪物映画のリブートシリーズである「ダーク・ユニバース」プロジェクトの第一弾作品です
この「ダーク・ユニバース」の売りはもちろん各映画の主役となるモンスターだと思いますが、本作では呪われた砂漠の王女こと「アマネット」です。
古代エジプトの神秘的なビジュアルで美しさは感じられるのですが、モンスターとしての活躍が少なく恐ろしさや強さはそれほど伝わってこなくて残念でしたー
アマネットのしもべである野良ミイラたちがゾンビのように襲ってくるシークエンスもあるのですが、個人的にはそちらのほうが楽しめました
森の中で車を運転していると、なぜか上から降ってくるミイラたち
木の上で待つように命令されてたのかな?大量生産のゾンビよろしく、ぞんざいな扱いも受けていてちょいちょい笑って観てました
トム・クルーズといえばビルを登ったり飛行機にぶら下がったり、ノースタントで危険なアクションに挑戦しがちですが、今回も山の斜面をゴロンゴロン転がったり、車でグルングルンしています
トムの演じたキャラクターは正直なところ何を考えているのかわからなくて、状況に流されるがまま逃げたり闘ったりをしているわけですが…。
アクションゲームの主人公のように、ゲームオーバーを避けるために飛んだり跳ねたりしているだけのようでもありましたね
基となった『ミイラ再生』はホラー映画ですが、『ザ・マミー』でも一部ホラー的な表現もあるにはあります。
ただ、人知を超えたパワーを恐怖として描くのではなく、カッコよく見せようとしすぎて素材の良さが発揮されていなかったように思います
同じ原作のリメイクである『ハムナプトラ』もアクション・アドベンチャー映画としてヒットしてしまったのでムリもないですが…
「ダーク・ユニバース」はキャストも一部決定しており、透明人間はジョニー・デップが、フランケンシュタインはハビエル・バルデムが内定済みです。
MCUで言う各ヒーローの橋渡し役であるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の役割は、ラッセル・クロウ演じるゴニョゴニョ(いちおネタバレ回避)が務めます。
彼の描き方も個人的にはおもしろかったですね
ここまで大々的にシリーズ化と銘打ってしまったので次回作以降も失敗は許されないはず…。
かなり大金を注ぎ込んで製作されるでしょうから、そこそこの出来以上にはなると思いますので、引き続き期待していこうと思います