「過度の期待はしないでください。」スプリット 不敗の魔術師さんの映画レビュー(感想・評価)
過度の期待はしないでください。
長らく迷走し、ついには究極の駄作「アフターアース」に行き着いてどうしようもなくなったと思われたシャマランが前作「ヴィジット」にて、タイトでソリッドな「面白いスリラー」の見本をバシっと仕上げてきたので皆さん私と同様「すわシャマラン大復活か!?」と思われたでしょう。
「シャマランに大予算はむしろ毒やったんや!ファ○クメジャースタジオ!!」とか思ってたかも知れませんが、別にそういうんじゃなかったよ、とここにご報告いたします。
とにかく平凡でつまらない。ああ多重人格モノね、ハイハイ。という感じで、大した工夫もヒネリもないので退屈極まる。マカヴォイの百面相も然程の面白さには繋がらず、シャマランがこの映画で何を表現したかったのか、何処で観客を楽しませようとしたのか全くわからないボヤけた作品。
まさかあのラストの蛇足シーンを「衝撃の結末」として提供したかったのだろうか。
シャマランの自己愛の強さを改めて見せつけられてある意味で衝撃ではあったが・・・。
とりあえず注目作ラッシュの5月にあって、限りなく優先順位を下げていい作品である事は間違いない。
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