「This is different from"Femme fatale"」アタシラ。 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
This is different from"Femme fatale"
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たまたま読んだ写真週刊誌で、主役の女優のヌードグラビアに出会った。その記事の中で今作品を知り、DVDレンタルの開始時期が偶然にも直ぐだったので、鑑賞。
大変トリッキーな映画であった。関係はないのだろうが、エンドロールの役者紹介等の映像処理等から殆ど観ない韓流映画を彷彿とさせる作りを感じた。
ストーリー展開もなかなか観づらい構成になっている。プロット自体は概視感があるのだが、それを映像や編集の作り込みで複雑さを醸し出している。
ストーリー的には少女期の悲惨な環境から引きこもりと成った女が、次々とその原因となった関係者を殺して回るという話だが、結局はその女を引き取った男が裏で手を回して仕向けたというオチなのだが、出てくる女優達がわざとなのか何となく似ているイメージにはっきりとしたキャラ立ちがなく、誰が誰なのか困惑してくる。多分演出というかキャスト選考の基準であったのかもしれない。
女優陣の造形のような裸体美や、ゾンビのような仕草、狼男の様な目のコンタクト等々、奇怪で悪い夢を観ているような錯覚に襲われたのは、朝4時から観たのが原因だけではないと思いたい。
決してホラーのような恐怖を表現しているという事を感じることはなく、所謂サイコスリラー的要素と、人工的なエロティックを掛け合わせた作りに仕上がっている。総じて、否定するような作品ではなく、かなり興味深く鑑賞できた。この路線は廃れることなく、絶やさないで欲しいと願うばかりだ。
ただ、オナラは演出上、必要だったのかな?
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