夜明け告げるルーのうたのレビュー・感想・評価
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河童のクゥから10年後
合わない事には関わりたがらない海辺の町に暮らす現代人たちと人魚・ルーとの交流をポップにシリアスに描いた作品。ストーリー展開は非ジブリのオリジナルアニメ映画の先陣を切った「河童のクゥと夏休み」(先代クレしん監督の原恵一が制作)や「ももへの手紙」と似通っているけれど、中学3年生と色々迷う年頃のカッコ悪い主人公たちのグシャグシャな人物描写は「鬼神伝」や「心が叫びたがっているんだ。」のようでもあり、経験がある人には物語に感情移入しやすいと思う。
ただし、エピローグへの畳み方が少々雑で、その後もしっかり見せて欲しかった。
萌えやヒーロー要素がないオリジナルアニメは広く受け入れられず、ヒットには至らない状態が続いているが、カイの祖父の悲しいエピソードなど、アニメから遠ざかった親世代にも観てもらいたいと思う。
どうしてこんなに評価が高いのか
湯浅作品はマインドゲームとクレしん劇場版が好きだったので観るようにしていましたが、夜は短し〜とルー立て続けに思っていたような作品でなくがっかりしました。ルーに関しては脚本が全く良くないです、以前から御都合主義な湯浅脚本ですが、最近はラストに進むにつれありがち&感動シーンの寄せ集め的な面もあってブッとんでるシーンばかりが悪目立ちしています。キャラクターに関してもルーとお父さんは良いキャラ(別監督作品のオマージュ)でしたが、人間側のキャラ設定がどれもモブかと思うくらいに魅力の無いキャラでした。音楽もタイアップ?側の事情かと思いますが何度も同じ曲が流れすぎです。もっと繊細に映画を作って欲しい。これからは湯浅監督の作品でも原作または脚本家によって観るものを選ぼうとおもいました。
テクニック
作画、キャラ造形、アニメート共に良いけれど肝心なストーリーが弱い。脚本も散漫な印象、とってつけたような青春ドラマでは多くの観客に響かないのでは。
朝の情報番組の監督出演をみて見送りを思い直し、鑑賞も、、
まあまあだった
登場人物があまり好きになれなかった。特にヒロインの女の子がやっかいなメンヘラにしか思えず、距離を置いた方がとしか思えない。ルーも幼児だし、そんなのを人前に出したらダメだろと思った。お父さんはいなくて、主人公とお兄さんとおじいさんで暮らしているのかと思ったらお兄さんだと思っていたのがお父さんでびっくりした。結局お母さんの手紙はなんだったのだろう。
また、日光がNGだと分かっているのに日中にばかりライブをやるのはどうしたことだ。
人魚の音楽なら人魚なりの何か雰囲気があってもよさそうなのに、Jポップだった。
新潟での上映が見れず新宿で見て、新潟で見ればよかった。
大まじめにふざける
あまりアニメ映画に詳しいわけではないけれど、とりあえずジブリとか新海誠作品のようなものとは一線を画していた。
大まじめに大まじめなそれらとは違い、大まじめにふざける本作は、かた苦しくならない安心感をくれた。それでも泣けた。素敵だった。
舐めちゃイケない
一見して、ポニョか河童のクゥかと思えるジュブナイルなファンタジー。ところがコレがなかなかどうして、ダイナミックでアヴァンギャルドなイカしたバンド・ムービーなのだった。その分荒削り感はあるものの、爽快感、満足感もハンパない。
受賞のおかげ
見逃してたのだけど、受賞のおかげで再上映となり見に行きました。レビューを見て好みの分かれる映画なのはわかってましたが、とても楽しめました。
ルーが可愛く無いとの感想もあるようですが、私にはとても愛おしく思えました。
独特なアニメなので、興行的には成功とはいえないのかもしれませんが、ルーもルーのお父さんもみんなに愛されて欲しいですね。
いい映画なんだが
読解力がないせいか災厄から大団円に向かうあたり、人魚が災いの原因ではないとする筋がわからず。
残念な点として、あざといお涙ちょうだいがあるのが興ざめる。タコ婆さんのセリフ通りなんで今さら。
崖の上のポニョみたい。
仏アニメ映画祭長編部門の最高賞だそうだが、某放送局の紹介映像を見た限り「崖の上のポニョ」とどこが違うのか分からなかった。パッとしない作品なんで話題が冷めないうちに早くDVD(BD)を出せば良いと思う。
飽きてしまった
歌うたいのバラッドが好きなので、予告を見て気になり鑑賞。内容的には単調に感じ、後半飽きてしまいました。もう少しひねりが欲しかったなあ。お子様は楽しめると思います!こちらでも言われている通りポニョを思い出しました!
2017年 湯浅監督の最高作品!君の名は越え
この作品、湯浅監督は本物の天才だなと思いました。
まあこの物語はいつもつまらなさそうにしてた心を閉ざした少年「海」と歌と踊りが大好きな人魚「ルー」との一夏の出会いを描いたものなのですが、とにかく一言おもしろいです。
2時間ないくらいなんですけど本当に飽きずに見れます、ルーというキャラクターが魅力的なのと単純に音楽がとても素晴らしいです。
主人公達のバンドとルーが演奏するシーンがいくつかあるのですが、本当に「もっと演奏してくれ!もっと聞いてたい!」ってなります。
それに合わせてルーが踊りだすのですが、その作画も本当に圧巻です。
どんだけ動くんだ!ってなります。
ストーリーは伏線がたくさんありすぎて正直視聴者を置いてけぼりにしてしまう感がじゃっかんあるかもですが、しっかり見ていれば伏線全部回収してくれるし本筋はとてもシンプルで良いです。
そしてとにかく最後のシーンをぜひ見てほしいです、予告でもある主人公が初めて歌う「歌うたいのバラッド」。
ここは君の名はに続いてアニメ史に残るシーンくらい話題になるんじゃないかな。
音楽と映像が合わさって、最高に素敵な作品となっております。
おすすめです。
かなり期待していたのだけど、そこまでこなかったな。僕は夜は短しのほ...
かなり期待していたのだけど、そこまでこなかったな。僕は夜は短しのほうが好きだ。
思いの外、がっつり宮崎駿的なモチーフが散在していて、ある意味で清々しいくらい。で、もちろん湯浅監督的な動きの魅力もあるのだけど、イメージの奔流では圧倒できるのにストーリーものの描写はやはりこの手法では他の作品に追いついていない気がする。都会に憧れる距離感のど田舎町の風景と突飛な世界観の融合がうまくいってない。で、ラストの解放と恩返しのスペクタクルもうまく脚本におちていなかった。そしてとても気持ちよく(あのカラオケで歌っても長くて煙たがられる歌うたいのバラッドを最後まで流し切った)出れるのだけど、あの歌い出しにドラマのすべてがかかるものだと思ったけどそうでなかった
夜明けは訪れた
晴れやかな気分になる映画でした。
視聴前。ルーのデザインやボーイミーツ人魚というコンセプトから何となく崖の上の◯ニョのような作品を想像していましたが、全く違いました(笑)
主人公と仲間達は中学3年生と悩めるお年頃。劇中を通して成長していきます。
ただ、個人的には周囲の大人(保護者)達がすごく良い味を出していたと思うのです。
作中の大人達は内面の描写こそあまりありませんが、子供達同様、悩みながら生きています。登場人物は皆悩んでいるのです。さながら終わらない夜に囚われているかのようです。
そこに不思議な力を持つ人魚のルーが現れます。ルーを巡って周囲が慌ただしくなる中で、ルーは一貫して歌を歌い踊ります。やがて人々は目を覚まし、ついに夜明けが訪れました。
子供向け作品であれば、ルーはその後も主人公達の前に姿を見せるでしょうが、そうはいきません。夜が明けた世界に存在出来ないルーはそこで主人公達とはお別れです。別れは唐突に訪れるのでなかなか切なくはありますが、最後の主人公達の晴れやかな態度を見ると非常に爽やかな気分にもなります。
中学生から大人まで。幅広い年代の人が楽しめるアニメ作品となっていると思います。
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