「ユーモアを忘れないで」ありがとう、トニ・エルドマン ヒロコさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーモアを忘れないで
キャリアウーマンの私は、
ここ最近、ある人のおかげで、自分の生きてきた世界が正しいのか、良い世界なのか、価値観がグルングルンかき回されることがある。
そんな時に見たこの映画。
キャリアウーマンの娘と、クレイジーでおふざけが大好きな父親。
お父さん、やめてよ、恥ずかしいわよっ!
お父さん、やめてよ、生きる意味なんて聞かないでよ!
心配しないでよ、わたしはこの仕事、好きでやってんだから、きっとそうなんだから!!
娘の心の叫びが、わたしの心の叫びと呼応した。
本当に?
本当に、それは望んでいること?
仕事に埋没することが?
人々を搾取することが?
私生活なんてどうでもよくて仕事に身を捧げることが?
愛はなく、ただのセックスだけの関係が?
お前、ここにいて幸せかい?
義務だけ追っかけてたら人生終わってしまう…。
そうなんだ、だから、「ユーモアを忘れないで」、なんだね、お父さん。
そして、ありがとう、トニ。
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