泥棒役者のレビュー・感想・評価
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舞台劇が原作ゆえの閉塞感とわざとらしさを楽しめるかどうか
西田征史監督が作・演出の舞台劇を自ら映画化したとのことで、物語の9割は絵本作家が住む一軒家の中で展開する。さらにそのほとんどは一階の居間か二階の作業部屋で進行するので、ある種の息苦しさ、閉塞感は否めない。映画的な美しい引きの絵、心を打たれる構図に乏しいのだ。だがこうした演劇的な空間を好ましく思う人もきっといるはずで、好き嫌いが分かれるところだろう。
出自が舞台劇ということでもう一つ、笑いのネタが大ぶりで分かりやすい。言い換えると大仰でわざとらしい。泥棒に入った主人公が別人に間違われてその人物を演じることになるというパターンの反復なので、この演劇的な笑いにうまく乗れたらずっと楽しめるだろうし、普通そんな勘違いしないでしょうと鼻白むと結構つらい。主人公のやむにやまれぬ〈演技〉を含め、俳優たちがそれぞれ無理して張り切っている感じも演出意図だとは思うが、居心地の悪さが残り続けるのも確かだ。
何故か癖になる決めゼリフ
確かに、シチュエーションコメディは結構好き。勘違いをうまく絡ませてその場その場を乗りきっていく様子は、乗りきる度にムフッっと笑ってしまう。
人間は自分の見たいものしか見ない、と言う。言い替えれば「自分の予想したことが起きると思い込んでいる」ということで、勘違いの起こるメカニズムをうまく駆使してるな~と感心。
俳優陣もインパクトある演技の応酬で、特に市村正親演じる絵本作家・前園は素晴らしい振り切れっぷり!地味な所ではユースケ演じるセールスマン・轟の空気読めない感じも最初は「演技のテンションがおかしいのかな?」と思っていたけど、最後の方で登場人物みんなも「こいつ空気読めないなぁ」と感じていたことがわかる。結果、良い演技してたってことなのだ。
コメディの体裁を取りつつも、前向きで明るいメッセージを投げかけてくるほっこりした作品だ。
ただ残念なのは作中に出てくる前園氏の大ヒット絵本「タマとミキ」があんまり良い作品には思えないこと。絵本の内容をもっと受け手に任せてくれたら、もっと感動的だったかもしれない。
とは言うものの、何故だかよく「まだ終わってないニャー!」とか言ってしまうあたり、結構好きなんだろうな。
60点
エンディング曲は関ジャニじゃ無い方が…
世界が狭い
ダマせる?バレる?
タイトルは『たまとみき』が良かったな…。
タイトルがなんか嫌。
どうせなら、『たまとみき』にすれば可愛い感じでよかったのにね。
丸山くんの演技初めて観たのでとても新鮮。
こういうダサ真面目くん役が似合っていて、母性本能をくすぐられる感じ!
最後まで、観る人を裏切らない優しい雰囲気に好感度アップですね。
個人的には高畑充希ちゃん観たかったのですが、思ったより出番少なくてショック…!
でも、ファッションは可愛い(o^^o)
白いホワホワの服と短パンが若さを感じてとてもグッド!
癒されキャラをバッチリ演じていたので良かったです。
映画の内容は、三谷幸喜さんとかこういう映画好きそうって思いました(笑)
よく舞台とかでこういう演出がありそう。
食い違いの会話が偶然繋がって、別の世界を作り出してしまうというような…。
市村正親さんとか、ユースケサンタマリアさんなど、キャラの濃ゆい人を集めたことで、なんだか独特な世界が出来上がってました!
相変わらず宮川大輔さんは、犯人役が似合う(笑)
関西弁が余計に胡散臭くて面白かったです(^^)
片桐仁さんと片桐はいりさんのコラボ共演も面白かった!
強いていうならば面白いけど、面白かったで終わってしまったこと。
何かもう一捻りあると物語が盛り上がってもっとよかったのに、惜しい作品でした。
市村正親でもっていた
タイトルなし
面白かったのだが、舞台作をリライトした分、映画としては軽くなったかな
微笑ましい。
最初は丸ちゃん可愛い、、、と思いながらも、ストーリーの構成的になんか散らかしすぎじゃない?大丈夫?と見てて不安になったけどいい具合にまとまってラストすごく感動しました。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ハマり役とはこのことなんじゃないかと思うくらい困ったような笑顔がすごくあってて、違和感なく見れた〜可愛かった。
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原作の舞台劇の主演の片桐さんが脇役になってたり、舞台で展開されていた物語ということで、殆どのシーンが一軒家の中で展開されるマンネリ感、だったり、舞台故の大振りな笑いのネタやノリについていけなかったり、色々感じる人もいるだろうけど、最初から最後まで微笑ましく見れてとてもいい映画だったと私は思います。
タマとミキ
泥棒に入った屋敷に画材のセールスマン(ユースケ・サンタマリア)がやってきて、家主と勘違いされ「そうです~」と答える大貫はじめ(丸山隆平)。窮地に陥り、成す術もなく発したこの情けない言葉が、この後、家主である絵本作家の前園俊太郎(市村正親)と対面したとき、本物の編集者・奥江里子(石橋杏奈)が現れたときに再度発せられる。この新任編集者の奥という名字も幸いして、この4人のやり取りがとても面白い前半であった。
吉本新喜劇のようなコメディは大好きですが、どこまで勘違いシチュエーションを引っ張るのかと思いきや、作家本人がゴーストライターというところまで勘違いは発展する。重要な役割でもあるセールスマンは空気を読めないというがが、売れる見込みもない一軒の家にそこまで粘るか?という疑問も残るものの、最後にはクレイマー隣人・高梨に売り込んで無事に解決する。この高梨が下手な歌をYouTubeに投稿していることも笑える。
前園は「タマとミキ」という絵本が売れて有名になった作家。なぜ猫のタマが先で飼い主のミキが後にくるのかと不思議に思いつつ、これが前園と亡き妻を描いたものであることや、妻が勝手にタイトルを変更してしまったことなど、色々なものが詰まった作品であることがわかってくる。ただ、後半は「タマとミキ」の続編を作るのか全く別の絵本を作るのかとストーリーが展開するので、笑いの要素は減ってくるのが残念。
やはりオリジナル脚本の映画は楽しめる。はじめが泥棒とわかっても優しく接する3人や、はじめの同棲相手である藤岡美沙(高畑充希)の優しさが心を温かくしてくれる。誕生日デートをすっぽかされても全然怒らないなんて希少価値彼女ですよ。
途中から方向性が変わる
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