シンクロニシティのレビュー・感想・評価
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ワームホール生成装置はタイムマシンにあらず
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タイトルのシンクロニシティ自体が超心理学の用語らしい、超心理学とはテレパシー・透視・予知・念力など現在の科学では説明不可能と思われる精神現象を研究する心理学の一部門。心理学者のユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では主に「共時性」と訳されている。花瓶が割れた時、肉親の異変を直感したら訃報が跳びこんできたというような、俗にいう虫の知らせの類らしい。そんな超心理学ワールドにタイムスリップはおろかパラレルワールドまで混ぜ込んでいるのが本作だから凡人の私にはチンプンカンプン。そんな虚構が通るなら早い話がどうとでも作れてしまうでしょう。
その割には基軸はイチャイチャシーンの多いメロドラマ、ただ謎めいたヒロイン像なので本心が計りかねます、敵役を狡猾な投資家として交流電気の開祖、テスラの境遇にひっかけていましたね。ストーリーは単純なのですが見せ方をひねって深みを演出しています。
一週間先から警告の為に戻ってきた自分と現在の自分が共存できないというのはSF業界の縛りなのでしょう、それがだめなら並行宇宙と言う手があったという作戦、どおりでタイムマシンと言わずにワームホール生成装置と言っていました。ワームホールの先がどこなのかは謎ですものね。
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