劇場公開日 2017年7月8日

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「原題『ALONE IN BERLIN』も充分よかった。」ヒトラーへの285枚の葉書 ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原題『ALONE IN BERLIN』も充分よかった。

2017年7月19日
iPhoneアプリから投稿

えっ?これ、本当にあった話だったの。
そういう史実が、敗戦国にちゃんと残っていることに価値あり。

なぜか足を運んでしまう、ナチス政権時代のストーリーを描いた映画。
そろそろ食傷気味かなと、選ぶ映画に慎重になっていたところだったんですが、この映画の着眼点は面白そうだったので、見に行くことにしました。
へえ、そんなことがあったんだと、興味深く映画に臨みました。

どこの国がつくった映画だったんだろう。
ドイツが舞台なのに、みんな英語を話していました。
この映画が、ドイツによってつくられたものであるならば、評価はまた違ったものになったかもしれない。

見る映画を、よく自分に置き換えて鑑賞することがあるのですが、この二人には到底なれそうもなかった。
失った息子の痛みは、あの国の状況下では、誰にも理解されない。
まさに『ALONE IN BERLIN』。
二人で闘い抜きました。
最期の夫婦のシーンだけで、お腹いっぱいになれました。
夫婦間の愛を、ああいう締めくくりで描いた映画を、私は知らない。
勿体無いくらい短い場面でしたが、ガッチリ引き込まれました。

ハクタカ