グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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CD買いました
ヒュー・ジャックマンさんが出ていますから、そりゃ観ますよね。歌が大変素晴らしい。英語で歌えないのに、車の中で歌いながら泣けてきましたから、こりゃもう、髄にまで来る感動ですよ。キアラ・セトルさんの練習風景を、YouTubeで何度も観て泣きました。もう大好きです、この方。
まさしくグレイテスト
私はミュージカルは元々見ない人なのだが周りの人に勧められて内容も分からぬまま見に行った。
きっと歌って踊って終わりなんだろうな、、そんな気持ちだった。
ストーリーが始まり急に歌が始まった!
私の鼓動は高鳴った!
なんだこの良い曲は、、引き込まれる!
そしてどんどんストーリーは面白いくらい早く進んでいった。
あっという間に2時間がたちEND
もう頭から曲が離れない。
速攻全曲ダウンロード。
ミュージカル映画でもしかしたら1番好きな映画になったかもしれない!
なんと言ってもダンスと歌がほんと飽きない!全部良すぎた!ストーリーも前向きで最高だった!
見たあと幸せな気分になれた!
これは是非テレビではなく映画館で見て欲しい!
ありがとう!素敵なペテン師!
This is meの曲が好き
誰かと思えば、レミゼラブルの主演俳優と、ハイスクールミュージカル、ヘアスプレーの男の子!
グレイテストショーマンって実在した方の半生を描いたミュージカル映画なんですね。
どちらかというとサーカスに出演してる方達の視点で見てみたいなっておもいました。
This is meの楽曲使われていたところが、一番好きです。自分は自分でいいっていう肯定って難しいと思うんですけどこの曲を聞くと勇気が湧いてきました。
言ってしまうとそこ以外は面白くなく私の心に響きませんでした。
なんか変だなって思って見直したら、序盤には本人達が歌いながら表現しているんじゃなくて、バックで歌が流れているだけの部分があり、ミュージカルっぽくないなって感じました。
私の中のミュージカル映画は、心の声も全て俳優達が歌いながらお芝居していることだったので、そこの部分に違和感がありました。
リアルな夫婦、家族の姿が参考になる。締まりもしっかりしていて満足でした!観て損はなさそう!
旦那を信じ、図にのり不倫。愛想をつかす、、夫改心。リアルな部分もあり、未婚女性としては妻の女の強さ、健気さに憧れた。お金がなくても明るく元気な家庭、お金を持つと人は変わる。紆余曲折がリアルでよかった。最後はハッピーエンド。リアルでは、難しいかもしれないが、映画としては美談でhappyな気持ちで終われた🌼
最高のサーカスミュージカル映画。 この映画で気持ち動かされたぐらい...
最高のサーカスミュージカル映画。
この映画で気持ち動かされたぐらい感動な刺激をもらえた。
スタートから演出がとにかくカッコ良くて迫力に圧倒された。
ストーリーはもちろん感動するけど歌のシーン全部が物凄く素敵でカッコよくてとにかく印象的。キアラ・セトルさんの歌のシーンは涙が出るぐらい感動でオーディションのメイキング映像でのあの気持ちは至極素敵だった。人種差別をテーマに家族愛ミュージカル映画にして心動かされた。本当に素敵な作品。
人の感性の違いにびっくり!
知人の希望で一緒に見ました。
見終わった感想は「なんなん?これ…。」
でした…。
音楽は明るいですが、ストーリーには『ムカつき』に近いもの感じました…。
「自分とは違う感想を持つ人がいる」とレビューを読んで再認識する機会となったのが、この映画を見て良かったかも…と思える唯一の点でした。
主題歌「This is me」が最高。感動。大好き!
醜さ、コンプレックス、障害、差別、マイノリティな孤独、
様々な苦しみを抱えて、それでもみな必死で生きて、自分の居場所をさがしてる。
主人公は「いい人」じゃない。金儲けのために人を利用するし、プライドを守るために平気で人を差別する。利己的なヤツだ。
でも、世間のみなが「醜い」と見下したものたちの中に、「唯一無二の美しさ」を見いだした時の気持ちは、本当だったのだと信じたい。
傷つけたり傷つけられたりしながら、それでも、居場所の無いはみだしものたちは、よりそって生きてきた。仲間になった。
どんなことがあっても、私は負けない、顔を上げて生きていく、
決意のこもった歌声「This is me」を、ずっと心に焼きつけて、
私もこの歌を歌いつづけて、生きていきたい。
誰にでも当てはまる要点がある
配信版でも観よう観ようと思っていたところに
IMAX版が公開ということで観てきました
初見ですがいやこれはカッコよかった
歌のシーンの入りがすごく自然に耳に入ってくる
うまく言えんが「またか」感がないんですよね
時代感に縛られない曲調も良い
偽善という批評もいくらか見るようだが
自分は全然そうは思わなかったです
むしろそういう批評こそ偽善ではと
この作品の言いたいことは
今まで身体的特徴を虐げられてきた人々が
それを才能として報酬を得ることで生きる糧を得る
よう昇華を果たす事だと思います
バーナムはなんだかんだきっかけだけで
フィリップに任せてツアーに出たのも
フィリップとメンバーで務まると思ってたのかなと
思いました
だけどフィリップはその時まだ自信が無かったんだと
思いますがブランコのアンとの関係が深まるごとに
ショーマンの素養を見出していったんだと思います
そして50%の出資者になった事もありバーナムも
フィリップ一人で大丈夫と確信して
家庭へ戻ったのかなと思います
バーナムがたまに様子を見に来る
マネージメント専任で回る現場が理想じゃないでしょうか
コロナ禍でシルク・ドゥ・ソレイユが破綻してしまった
などショッキングなニュースが流れてきますが
ショービズが人間に不必要なわけがありません
今は我慢ですが再起を図って欲しいと思います
人から見下される悔しさを知っている人なら、誰もが楽しめる傑作。
貧乏な仕立屋の息子として生まれ、上流階級のお嬢様と身分違いの恋をした男。そしてこの男の人といっしょに生き抜こうと決意した素晴らしいお嬢様。
この二人がこの映画の主人公です。
あふれんばかりのアイディアを持ち、成功への階段を駆け上るバーナム。
しかしその成功とは裏腹に、たとえ大金持ちになっても、たとえ英国国王に謁見できる身分までになっても、スノップな人たちからの蔑(さげす)みの視線から片時も逃れることができない、その哀しみ、苦しみこそが、陰のテーマです。
力のあるミュージカル仕立てで、音楽も素晴らしく、ヒュー・ジャックマンのカッコ良い踊りやしぐさにシビレっぱなし。
ストーリーも極貧からの成功物語ではあるのですが、「人から見下されること」とは何かというテーマが幾重にも折り重なり、おそらく真の上流階級以外の人なら誰もが心の中に抱えているはずの心の古傷の痛みを、そっと、そっと、しかし絶え間なく刺激し続けて、それがストーリー上の絶妙なスパイスとなり、数々のセリフがなおさら輝きを放っている、そんな一品でした。
約束は守ったよ。25年間待たせたけど……というセリフには、思わずグッと来るものがありました。
恋人や親しい友達と観に行く価値がある作品だと思います。
実話を基にした圧巻のミュージカル映画
19世紀のアメリカで活躍した実在の興行師、P.T.バーナムを描いたミュージカル映画です。
事前知識として、P.T.バーナムの生涯については知っている状態で鑑賞しました。
結論から言うと、本当に素晴らしかった。ストーリーは実際の出来事に程よく脚色を入れていて観やすく面白くなっていましたし、個性的なキャラクター同士の友情や恋愛、そして家族愛を見事に描いていました。ミュージカル映画の肝と言える部分である歌も非常に素晴らしく、且つ登場人物たちの心情を描くために効果的に働いていました。人種差別や障害者差別など、現代まで続く差別問題に関しても一石を投じるようなメッセージ性の高い作品でした。
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19世紀アメリカで、貧しい仕立て屋の息子であったバーナムが興行師として成功するまでを描いたミュージカル映画。
お金を稼ぎ、妻と二人の娘を幸せにするために、誰も見たことのないショーを開催することを思いつく。
「フリークス」と呼ばれて蔑まされてきた有色人種や障害を持つ人たちをスターとして出演させた類を見ないショーを開催することで成功を収めるのだが、様々な問題が彼の前に立ちはだかるのであった……。
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時事的な話題ですが、2020年6月現在、白人警官による黒人暴行事件に端を発するアメリカでの黒人差別反対デモがテレビのニュースを騒がせています。
この映画でも、障がい者や有色人種を「フリークス」と蔑むような描写があり、何百年も前から根深く残った差別問題を描いた作品でもあります。
主人公のバーナムは、お金のためではありましたが、障害を持つ人々を蔑んだりすることなく、ショーのスターとして華やかな衣装を着せて舞台で活躍させました。バーナムは彼らの障害をハンデとは思わず、逆に「彼らにしかできないことがある」という、実に純粋な目で彼らを見ていたのです。
今まで蔑まれ肉親からも疎まれてきた「フリークス」たちは自分たちに活躍の場を与えてくれ、差別をせずに接してくれ、自分たちの本当の家族を作ってくれたバーナムに対して強い恩を感じていました。
こんな胸が熱くなって感動できる物語が、フィクションではなく実際にあった出来事なんですよね。そこがまた、私の目頭を熱くさせました。
久々に、「万人にオススメできる」と思える作品に出会いました。
本当に素晴らしかった。オススメです。
かなり楽しかった!
名作といわれてて最近再上映していたので観に行ったのですが、体が勝手に踊り出したくなる映画!
歌もダンスもかなりの見所。
そして、差別に関しても考えさせてられる映画です。
今世界で起こっている人種差別問題と繋がる事が多いです。
今まで自分は「駄目な人間」という感覚から「これは私の個性」という感覚に変わる。
本物と偽物という概念はない。
創造はこんなにも素晴らしいものなんだ、人を幸せにすることが芸術なんだ。
もう、文には納めきれない程の事をこの映画にギュッと凝縮されています。
楽しい、歌上手い、愛とは、幸せとは、気づきとは、ダンス上手い、あの酒のシーン凄すぎ。
何回も観たくなる映画でした!
時代背景のリアルさとかどうでもいい。
・時代背景は昔のアメリカなのに、音楽が全部今っぽいEDMポップな洋楽に乗せてマイケルジャクソン的パフォーマンスをしてるじゃんとかそんな細かいこと気にすんなってッッ!その熱量◎
・音楽の力がすごいからいい音響で観るの必須
・ララランドでできなかったミュージカル表現を思いっきりやったのですね
・エンドロールの絵コンテが美しい。美しい作品は美しいコンテから生まれるんだね
・人物が突然歌い出す系苦手だけどこれはいける
・説明のテンポの良さ◎
・犬少年がチューバッカかと一瞬
・人の話聞く力ゼロでも自信たっぷりに生きていればナイスな人生歩めるんだなぁ
華やかな映像盛りだくさんだがテーマはあいまい・・・?
実在する興行師P.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)の半生をモチーフにした映画。105分。彼が成功を勝ち取ってからの苦悩がメインなので前半は成功を掴むまでサクサク進む。
成功を掴んだあたり(リンド(欧州の大人気女性歌手)の初米国公演)から暗雲が立ち込めるのだが、実はこれと言った苦悩の核がない(欲を出し過ぎたというのが一応あるが)印象だった。だから後半の姿がつかみにくい映画だった。
後半モヤモヤの原因はミュージカルタッチにもあるのだろう。基本的にミュージカルを歌いだすと悩みが吹っ飛んでしまう。だから苦しいシーンでも苦悩に満ちた印象が散ってしまうのかもしれない。
ひょっとしたらバーナムが欲にまみれてリンドの全米ツアーに行くところで、ものすごい邪悪な歌でも歌ってくれれば「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とか「身近にある幸せ」とかの苦悩テーマが際立ったのかもしれない。まぁ雰囲気台無しだからやらないとは思うが、ちょっと健全さを保ちすぎて面白みを削ってしまったのではないだろうか。
前半のグイグイ進む力を使って、いろんな場面のミュージカルシーンを描けるのはよかった。これだけたくさんミュージカルシーンがあるのにそれぞれ重複感がないのはすごいことだと思う。
そしてヒュー・ジャックマンがカッコよすぎで、それだけで満足できるレベルだった。彼は監督と次回作への準備をしているとのこと。そりゃ「ミュータントだー!」とか言って爪を振り回す役より、きれいな衣装を着て歌声を披露する役の方がいいよねぇと思った笑。
成功まで一気に駆け上がる前半
映画を観ていると「あれ、都合よくポンポン進むぞ」と感じる箇所が必ずある。それが前半ならいい映画で、後半ならやばい映画だと思う。この映画は前半が都合よくポンポン進んでいく。
この映画で異常なテンポを感じるのは、例えばバーナムが小人のチャールズをフリーク・サーカスの出し物として雇おうとするところだろう。チャールズははじめ、「笑いものになるだけだから」と誘いを断る。
そこでバーナムは「将軍の衣装を着ればみんな頭を下げる」とかなんとかいうのだが、たったこの程度の売り文句で小人のチャールズ(22歳)は満面の笑みで承諾してしまうのであった。いいのかそれでw
さすがにこの人物描写の軽薄さは異常事態である(22年間迫害された人間がこんな軽いはずない)。
これほど都合の良い展開を観ると、脚本サイドからの「別にここ大事じゃないから、キャラだけ覚えといて」というサインだと感じることにしている。描きたいのはここではなくその先ということだ。
前半は以下の順に話が進むが、だいたいずっと都合が良い。
「身分差のある妻と結婚」→「バーナム博物館失敗」→「フリーク・サーカス大成功」→「フィリップとの出会い」→「イギリス女王に謁見」→「リンドのショーが大成功」(記憶ベース)
他にもエリザベス女王への失言を女王が爆笑して丸く収まるところなんかもわかりやすく雑である。
この映画が描きたいところは成功後のバーナムの苦悩だからさっさと大成功させてしまった。なおパキパキ進むがそんな中でバーナムの家族の書き方は非常に上手(妻の存在、娘の存在ともに)だった。ジャマでもないし居る意味がないわけでもない。彼女らは物語に自然な重みを与えている。
※「都合のいいモード」では映画はキャラクターを描くことができないように思う。最悪の映画は「都合のいいモード」がずっと続く映画なんじゃないだろうか(”ドラえもん Stand By Me”とか・・・。のび太の描写がゼロだった気がする)。
もっとも上手な映画だからフィリップ(上流社会を客にした劇作家)との出会いなど大事なところは手綱を緩めてじっくり描かれている。まぁその後のフィリップの居る意味ないっぷりは残念だったが。。。
パンチが効いてるのは娘が「バレエを始めるのが遅すぎたわ」「本物はサーカスなんかと違うの」と言ってのけているシーン。後半の苦悩への布石としても効いている。しかし、そんな会話のあとバーでフィリップを口説くバーナムのタフさは好きだった。
後半はこうなるもんだと思った・・・
この映画ではフリークが大集合するので必然的に「虐げられた者たち」的なキャラが多い。またバーナムも貧乏出身なのでその側面を内蔵したキャラになっている。
ポンポン進んでいく前半を観ながら何のためのハイテンポなのかと窺っていたが、娘の「本物はサーカスなんかと違うの」発言で気づくことができた。バーナムが上流意識を持ちながら成功するとフリークたちは置いてけぼりになる。
バーナムは見た目が普通なので成功さえしてしまえば上に行けるが、見た目でアウトなフリークたちはそうはいかない。つまり二者は分断してしまう。この葛藤を描ければ大変な映画になりそうだと思って観ていると、
まんまとそこに正統派のシンボルみたいなリンドが登場し、彼女の力でバーナムは庶民客だけではなく上流客も手に入れてしまう。分断へと加速する。この成功スピードはそのまま仲間との分断スピードとして跳ね返ってくるのではないかとハラハラしていた。
リンドのステージに驚きと自信の表情を浮かべるバーナムはとても印象的だ。だがその裏でフリークたちとの団結が崩れていくことに本人は気づいていない。
※演出上はフィリップとアン(空中ブランコする女性フリーク)の手が離れ、アンがどっか行っちゃうことで提示されている。
バーナムの過剰な表情は、単に次なる成功への野心だけではなく、過ぎたる欲望が手元の成功をぶっ壊している様も示しているようで、実に見応えがあった。リンドの大迫力の歌唱で高まった雰囲気の中でこの演出は効果が抜群だった。こういううまい演出を観るとテンション上がるw
なおリンドのステージシーン自体はちょっといただけなかった。ダサかった。wikiによれば口パク(歌唱は別人)らしいが、だからってあのダッサイ歌い方はないべ。もうちょいなんかあるべ。それに19世紀にあんなポップな歌あるの?(まぁこれは仕方ないが)
そしてリンドのステージの打上げで分断が顕在化する時が訪れる。打上げには上流客が集まっているのだが、そこに感動したフリークたちが押し寄せてくる。だが入れてもらえない。バーナムが拒んだからだ。それで一気に「どうせ俺たちははみ出し者だから」とグレるフリークたち。
「来た!分断した!こっから丸く収めるか、ぶっちぎって絶縁するか、どっちも面白いぞ」と興奮して観ていたのだが・・・、この後特に分断が描かれることはなく、肩透かしを食らったw。
まぁ俺の山が外れただけなのだが、かといって代わりになるようなテーマも発生してこない。ぼやけた後半だった。「愛が足りない」というセリフがキーワード的に散りばめられているので、これを使った関係性の修復とかをイイ感じに描けそうなのだが。。。
苦悩する後半:正統と非正統、大成功と身近な幸せ。しかし何も解決していなくない?
後半の流れはこんな感じ。一言でいうと何の問題も解決していない。なお問題とは次の2点を指す①バーナムの分不相応に事業拡大したい欲、②事業拡大するときに家族やフリークたちが頭からすっぽ抜けること(この点は明示されていないので観る人による部分が大きいかも。明示されていないからぼやけてもいるのだが)。
「バーナムがリンドと全米ツアーへ(家族との関係が希薄に)」 → 「サーカスがマンネリ化して売上減(フリークたちの疎外感が募る)」 → 「フィリップとアンがもつれる」 → 「バーナムとリンドが決裂」 → 「サーカスが火事で焼失し、家族も実家に帰る」 → 「フリークたちが『あなたに生きる希望を教えてもらった』と言って励ます(は?!)」 → 「妻を取り戻しサーカスを再開する」
バーナムはリンドを失い、家族を失い、火事でサーカスも失う。ここで自分の人生を振り返って何か(特に問題点)を改めるかと思いきや別にそんなことはしない。
具体的にどう立ち直ったのか劇の流れを思い出してみると、妻に出て行かれて意気消沈しているところに、周りからわらわらと人の良いフリークたちが集まってきて「あなたに生きる希望を教えてもらった」と励ましの歌と踊りを披露してくれるのである。
この流れを超簡単に言うと、バーナムはこれまでに積んだ善行の貯金(といってもフリークたちを雇っていただけのこと)の力で立ち直るのである。自分が抱えていた問題を解決して問題解決能力が向上するわけではない。
だから別にバーナムの考えが変わるとか世界観が変わるとかそういう成長はないのである。
それはそれでいいのだが、代わりに効いている「フリークを雇っていたという善行」もそんなにいいもんじゃない。人生をやり直すだけの効能があるかは納得できない。なんせ小人のチャールズの雇い方なんて前述のとおりメチャクチャ雑だった。その後で何か関係性を深めるシーンもなかった。
バーナムがフリークたちの傷ついた心を慮るシーンは特になく、自分の成功のためだけに使っていたのである。意地悪くまとめると、あまりにも人間扱いされて来なかったフリークどもは雇って活躍の場を与えただけで「素晴らしい人生をありがとう、バーナムさん!凹まないでよ!」なのである。
あまりにもおめでたい展開でちょっと拍子抜けした。つまりバーナムの悪いところは治っていないのである。分断構造に固執して観たせいで、俺が映画の大事な要素を取り
つれづれ・・・
・リンドとは全国ツアーの途中でうまくいかなくなる。スキャンダルなキスで衝撃的な別れ方だったが、その後リンドは一切出てこない。彼女は華やか要素を劇に盛り込むための存在であって、人物自体に意味があるわけではなく用が済んだあとは出す必要がなかったのだろう。
・派手なミュージカルシーンを描くのにCGを多用しているがこれは考え物だった。基本的にCGをバンバン使ってしまうと「何でもできんでしょ、それ使えば」という見方になってしまい冷めるからである。使うならトランスフォーマーとかスパイダーマンみたいにビル壊すのに10秒かけるくらいの大型映像にしないと、どうも安っぽくなる。この映画では少し安っぽいCGだった。また俺だけかもしれないが、CGを多用されるとどうせ音声も調整しまくってんでしょという気持ちになってしまった。
・バーナムが実家に帰った妻をビーチに妻を迎えに行くシーンは冒頭の再現でありベタな見せ場。
・サーカスの再建をみんなで決意するシーン(焼失後のがれきの上)でフィリップとフリークたちが口を合わせて「バーナムに生きる喜びを教わった」という言うが、フィリップってバーナムのサーカスでそんな良い目に遭ってたんだwいつやww
・一風変わった冒頭も印象的。ど頭はショーで始まるのだが、バーナムは会場の聴衆に向けたショーをしていない。むしろ聴衆の座席の下から映画の観客に向けたショーをしている。さらに聴衆もバーナムと一緒にリズムを刻んでショーをつくっている。リアリティを考えるとナンセンスだが、「こういう風に楽しむ映画だよ」というメッセージを送ってくれるので安心して頭空っぽで楽しめた。まぁいろいろ考えちゃったけどw。
こぼしたのかもしれない。
なおフリークたちはバーナムを励ましただけだが彼らには集客力という実力があるため、仲間になってくれただけで即バーナムの稼ぐ力は(ある程度)回復する。その回復した勢いでグレイテストショーをしに行ったのである。
※友人から指摘を受けて、ラストのバーナムがあっさりフィリップに興行主を渡すシーンについて考え直そうと思っています。いつか見直そうと思います。
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