グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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ストーリーは取り立てるほどもなく陳腐、でも
圧巻のラストショーシーン『The Greatest Show』はさすがに身震いする感動と出演者の『This Is Me』熱唱ダンスシーンは恐らく観た人の耳に残って離れない。この2曲を思わず帰宅後にiPodに落としたほどの衝撃。ストーリーは取り立てるほどもなく陳腐、でもこのシーンは観るに値する強烈なインパクト与える映像。
圧倒的な楽曲の力。"Other side"の相克。ハッピーエンドな雨月物語。
楽曲のエネルギーが素晴らしい。
歌詞は、韻を踏むのが上手くリズム感があり、詩的で強い表現が心を打つ。英語圏でない自分にも十分に伝わるものがある。歌詞の日本語字幕は残念だ。散文化しすぎた。できれば英語の歌詞を予習してから見に行くことをお勧めしたい。
曲はエネルギーにあふれている。全体的にR&B色が強い。カントリーもある。こういう楽曲構成のミュージカルは好きだ。オペラ風の楽曲を多用するミュージカルはあまり好きではないから。オペラ風の楽曲を使うならオペラを観ればよいと思うから。
踊りは、力強い、ストレートだ。やっぱりアメリカのミュージカルのダンスは力強さが似合う。
あっち側とこっち側の相克、双方の移転を描く
曲のタイトルにも歌詞にもある The other sideという言葉。これがこの映画の重要なテーマだろう。
あっち側とこっち側、上流と下流、本物と偽物、貴族と成り上がり、白人と黒人、ピーナッツの実を食べる人とピーナツの殻を掃除する人、オペラとサーカス、資本家と労働者。
バーナムの妻はこっち側の人間。それがバーナムといっしょになることであっち側に移転した。
カーライルもこっち側の人間。それがバーナムとそしてアンとの出会いであっち側に移転した。
リンドは元来あっち側なのにこっち側に来てしまい、戻りたいのに戻れない。
フリーク達に移転の選択肢はない。けどあっち側に居場所を見つけた。闇しかなかったけど、輝きを見つけた。
けど、子供たちは自由にどっちの世界も出入りできる。
rewrite the starsという歌詞。良い歌詞。日本語字幕では運命を変えるとあるが、ちょっと違和感。二人で輝く星を描きなおす、という感じなのかなと。二人で夜空を描きなおそうという感じかなと。これに限らず、歌詞の字幕翻訳は不満。もっと直截的に訳してほしかった。
バレエやミュージカルは好き。詩と曲と肉体だけで表現する世界は好きだ。説教じみてない世界だから。
劇場で楽しめない批評家が揶揄されていた。ラストに製作サイドのメッセージとして、芸術は人を幸せにするものだと。
世の中に五万とあふれる楽しめない批評家たち、いつまでも「こっち側」の世界に固執したり安住したり抜け出す勇気のない人たち、への揶揄でもあり、また鼓舞でもあるのだろう。
そういう意味で、ハリウッドへのちょっとしたアンチな姿勢も垣間見れてそういうところもちょっと興味深い。
終わってでてきた聴衆がみんな綺麗な笑顔だった。自分も含めて。
しばらくサントラを聞きまくる毎日になりそうである。
生の舞台のミュージカルを観る値段からすると、2000円に満たない金額でこんなミュージカルが味わえるというわけだから、お値打ちである。早く舞台化されたこの作品を観てみたい。
複数のテーマが込められているようだが、何か既視感があるなと思ってたが、溝口健二監督の雨月物語だ。1回目は楽曲に心奪われて気づかなかったが、2回目で思い出した。この映画、テーマが絡み合っていてストーリーが分かりづらいだけで、決して中身がない訳ではない。
舞台や文学の映画化ではない新作のミュージカルを造るという無茶をやった勇気も含めてグッジョブと言いたい。
歌って踊れるウルヴァリン!!
ヒュージャックマン、歌えるだけでなく踊れるのか?!(⊙⊙)!!
なんて振り幅の広い人なんだ!!
ストーリーはほぼ無くて、あれよあれよという間に成功するんですが、貧しい子ども時代、一切れのパンを盗んでましたね。さすが、元ジャン・バルジャン!!(笑)そして、炎の中からでてくるシーンは、完全ウルヴァリン(笑)
涙がでるほど心を揺さぶられた歌唱力を見せつけてくれたのは、Mlのヒロインだった方か!
ハリウッド俳優って、皆さん、多才なんですねー。
音楽は最高。ストーリーは薄め
クラシックではなく、バーナムが現代にいたら取り入れていただろう先進性をもった音楽が、文句なく素晴らしい。この音楽があったからこそ、ショーもワクワクする華やかさを感じられたのだと思う。
しかし、「ラ・ラ・ランド」でもそう感じたのだが、登場人物に深みがない。
まず、長い貧困生活に文句も言わず幸せだと思い続けられる上流階級出の妻。こんな聖人いるのか?
バーナムも、成り上がりであるというコンプレックスを理解しあえる歌姫と駆け落ちでもしてしまうのならまだしも、妻一筋で浮気なんて考えてもいませんでした☆なんて、全く感情移入できなかった。
そして、ショーの仲間たち。この映画は差別問題がメインでないのはストーリー序盤から予想できていたので、彼らの描写がペラペラなのは仕方ないと思っていたのに、下等な道具扱いされても自分たちに誇りを持って働ける場を提供してくれた主人公に感謝できる、それほどまでに被差別者の現状が厳しいということをチラッとみせたりするのはどうなんだろう?
ただでさえあちこちに話が飛び薄くなりがちなストーリーに、更に共同経営者と黒人女性とのラブストーリーまで入れ込んで、全体の印象が益々ぼやけた感じになった。
とは思ったが、万事ハッピーエンドで、何よりショー(特に共同経営者を口説くシーン)と音楽がとても素晴らしかったため、満足できた。
脚本がすごい!
0点の脚本をどう音楽で誤魔化していこうか、という試みが感じられる作品です。
本編より予告編の方が面白いので、この映画で感動したい方は予告編を繰り返し見て期待を膨らませるに止めるのが1番良いんじゃないでしょうか。
それにあわせて公式HP上の「各界の著名人による絶賛コメント」を読んでみることもおすすめします。
それだけでこの作品の素晴らしさは充分伝わるので、映画は見ても見なくてもどっちでもいいよ!
ストーリーのテンポはいいのですがその分人物描写の取りこぼしが酷く、プロットの展開はつくりもの感が出ていて感動の仕掛けが見えまくり。「ここに山つくろう。でここ山だから、」「そ、次は谷っきゃないね!谷つくろ!」というようなつくり手の声が聞こえてきます。
注目のミュージカルシーンは主に登場人物同士の感情の吐露に用いられますが、いかんせん脚本が誰にも感情移入できないつくりになっているので、そんな誰かが気持ちを歌に乗せたところで観客の心には大して響かないと思います。
ただし音楽はとても良いので、
音楽好きな人は各々自分の好きなアーティストのライブにでもお金を払っていればいいんじゃないでしょうか。
この映画に払うくらいなら、とは明言しませんが。
舞台映えするとはこのことぞ
ヒュー様だいぶ年とってますが、ステージ中央にたたれたひにゃあ圧巻です。なんなんでしょうね、あの存在感。
ならばされるザックエフロンがホント可哀想。
ダンスも曲も予想以上でした。
これぞ求めていたミュージカルらしいミュージカル映画!
満足しました(*´꒳`*)
次はもう少しストーリー深めなミュージカル映画がみたいな
Greatest Show!!
とにかく音楽がすごい!あとはショーの映像が美しい。綺麗とかじゃなく「美しい」。ショーのあの映像と音楽だけで涙が出ました。震えました。
ストーリーは「アメリカでありがちなサクセスストーリー」と言われてしまえばそれまでだけど、でも素直に感動しました。
ちょいちょい泣きポイントがあって、更に音楽や映像にも感動して、私はずっと泣いていたような気がします笑
個人的にはヒュージャックマンが大好きなので、また彼の歌声が聴けて感無量です、最高です。
最高でした。
全編通して目が離せませんでした。
文句のつけ様がないくらい洗練された演出の数々には終始圧倒されまくりでした。
ミュージカル構成で台詞は少なく、ディズニーを見ているような感覚にすら陥りました。
歌に合わせ研ぎ澄まされた身体の動きからは役者さん達の尋常ではない努力とセンスを感じました。
鑑賞中から今年の公開映画のベストランキング上位に入るだろうなという印象を抱いていました。
是非とも映画館で観るべき作品だと思います。
期待はずれ
「レミゼラブル」のヒュー・ジャックマンの歌声の素晴らしさ再来を求めて観賞。
確かに歌は素晴らしかった。他の出演者たちの歌も良かった。まあ、ミュージカルだからこのレベルは当たり前かと。
それにしてもストーリーが酷すぎる。感動もなく、ただただ主人公のエゴに終始。特別な人たちの個性を漠然としか描かず、それこそ “使い捨て” にしている。もったいなさすぎ。
主人公の自伝的な物語だから仕方ないのかも知れないけど、個人的には、彼ら特別な人たちにもっとスポットを当てて、だからこそ成り立つ丁寧かつダイナミックなドラマを展開させて欲しかった。
期待ハズレかもー
すごく期待して見に行ったのですが、ちょっと肩透かし。。
内容があっさりしてて、誰にも感情移入できない。歌と踊りは迫力あっていいけど。レミゼの方がずっと良かったな。重厚さがあって私は好みでした。
急に登場するリンドさん謎すぎる。退場もあっさりしてなんだったのー?ってかんじ。
ミュージカル映画らしい
ストーリーを2時間に凝縮したミュージカル映画らしい構成が良かった。
確かに歌の歌詞に乗せて演じてしまえば、30分かかりそうな話も5分ぐらいで伝えられるし…
かと言って、感動が薄まることもなく、2時間の映画でも、3時間以上の大作を見たような感じでした。
ただ、ストーリーとしてはよくある単純な話。
アニメ映画のSINGの実写版かと思う部分も多々ありましたが、まぁそこは目を瞑るしかないのかな?
子役の女の子たちが可愛いらしく、バレエができるはずなのに、最初にあえてバレエシューズに慣れないそぶりを見せるシーンがとても良かった。
フリーク・ショウ
映画の内容は単純明快。ミュージカルに複雑な内容が不向きのためであろう。全員、ダンスがキレッキレなのは良いが、1900年以前の舞台にディスコティックなダンスはやや不向きと思った。実際のバーナムはかなりの詐欺師だったらしいので、やや美化しすぎ?これもミュージカルなので仕方ないのか。
ミュージカルとしては絶品です
映画『グレイテスト・ショーマン』を見てきました。心を揺さぶる楽曲の数々。お薦めできる一本です。
ミュージカル俳優としてのヒュー・ジャックマンはすでに定評のあるところですが、キアラ・セトルやレベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤと言った新しい発見もあります。それぞれに素晴らしいです。
ただ、敢えて難を言えば、バーナムが、マイノリティーの人々を使ったのが、信念というより、金儲けのアイデアでしかなかったとしか見えない点でしょうか。
いずれにせよミュージカルとしては絶品です
捨て曲なし!
ミュージカル映画は50年代に黄金期を迎えるが、現代まで徐々に衰退の一途をたどった。しかしここ数年、鬼才デイミアン・チャゼルによるジャズ・ミュージカル映画の復活宣言がなされた。ミュージカル映画は今再び日の目を見ようとしている。
チャゼル監督は黄金期のMGMのような古典をリスペクトした非常に良質で艶やかな作品を完成させたが、多様性はあってもいい。
本作は『ラ・ラ・ランド』の制作チームが『レミゼラブル』のジャックマンとタッグを組んだ作品であるが、魅力はそれだけではない。私はこの作品の見所は、曲のクオリティが著しく高いところであると感じた。どの曲もキャッチーかつ泣ける。曲を中心に演者によるダンスが画面一杯に回転し、我々をもその渦に呑み込む。オープニングの"The Greatest Show"は一気に我々をショウの世界に引き摺り込むし、ハイライトは"Never Enough""This is Me""Rewrite the Stars"の3曲だろうか。("This is Me"がピークであることは自明。)他の曲も全く捨て曲がない。曲の素晴らしさでいえばミュージカル最高傑作の1つと言っても全く言い過ぎではないだろう。
ストーリーの『SING』的なチープさはあるが、ミュージカル映画とはフレッド・アステアの頃からそういうものとして受け入れられてきた。それが気にならぬほどの曲の素晴らしさがあるのである。
ダンスに関しては『ラ・ラ・ランド』とどうしても比較してしまい、惜しさも感じてしまう。
それでも、ヒュー・ジャックマンの『LOGAN』からの本作への変わりようは流石大スターである。カーライル役のザック・エフロン、『きみに読む物語』に出ていた気がして調べると全くの別人だったのも印象的。
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