グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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ヒュー・ジャックマンの本領発揮
ヒュー・ジャックマン好きなら必見という映画ですね〜。
彼のキャリアの『X-Men』以前の(豪州)時代の、ミュージカルもこなす舞台俳優としての経験というか、本領が発揮されていて、本人的に生き生きと演じてるように感じられます。
ただ、一般受けとしてはどうかなぁ?、と。
宣伝のイメージから、ショービジネスの大物の感動ストーリーみたいな感じに受け取って、“感動”だけを期待しすぎて観に行くと、ちょっと違うかも知れません。
勿論、感動もありますが、やはりメインはミュージカル本来の“豪華絢爛”の部分にあるんじゃないかと思います。
したがって、過度に感動を期待して観に行くのなら、お薦め出来ないような感じ。(ミュージカル系苦手な人なら、特に...)
予告編とかでは敢えて触れないようにしているんだか何だか分かりませんが、アメリカ映画やTVドラマ等に出てくる移動遊園地のウサンクサイ『見世物小屋』とかや、所謂フリークスから発展して、行き着いたのが、「大型テントで開催するショー」=『サーカス』となったという、サーカスの概念や命名の生みの親とも言える人物による”サーカスはこうして生まれたっ!”というお話、というのがいちばん単純な説明になると思います。
要するにこの場合、“ショー”=“サーカス”と同義語ということになってます。
(大昔の映画にも、サーカスを扱った『地上最大のショウ』という有名なのがありました。)
わたしは勿論、ヒュー・ジャックマン好きなので、大満足です!
豊洲の巨大画面で堪能いたしました。
大画面での観賞をオススメしたいですね〜
アガる音楽
こう感じるの私だけ?
楽曲は良い。
あえてだと思うけど、ちょっと古臭い感じのアレンジで、でもバリエーションもあって。
音楽でずっとワクワクさせられたのは久しぶり。
ただ、このお話はこの結末でいいの?
登場する、社会で不当な扱いを受けているフリークス(彼らの描写もどうなの?というレベル)などのマイノリティが、自ら集まって居場所を求め「ここが私たちの家(ホーム)だ!」と宣言する。
一見、アメリカ人の大好きな「それも素敵な君の個性さ」に見える。行き場を失った人々が自分の居場所を見つけた様にも見える。だが、見世物小屋でサーカス団として客を喜ばせるために集められた彼ら団員は、果たして観客や興行師たる主人公バーナムと「同じ人間」として描かれているだろうか。
白人などマジョリティからの『憐れみ』という非常に高い所から見下ろした感情しか感じ取れないのは私だけなんだろうか。とても対等な立場の人達へのメッセージには思えなかった。
作中、明らかに差別が描かれているし、バーナムも差別する側に加担しているのに、そこを突きつけるシーンはなく、彼の身勝手を迷惑を受けた登場人物全員がかばい合っている。
同じ人間として、本来彼らマイノリティも他のアメリカ人と平等な社会生活が送れなきゃいけないんじゃないの?
ビジネスパートナーとして後から加わるフィリップも団員と恋に落ちるが、その女性は他の団員と比べて有色人種とはいえ明らかにルックスが良い。それを見せられても「結局見た目じゃん!」としか思えない。
依然として社会から隔離されている彼らが自ら集合体を作って街から離れた空き地にテントを立て、「ここが私達の家だ」「これが私なんだ」「これが幸せなんだ」と団員自身がそれを選んだ様に言わせるのは、私は卑怯だと思うのだ。
結果、バーナムはそのサーカスをフィリップに任せ、自ら幸せな家族の元へと帰っていく。それは社会で虐げられていた彼ら、そしてその関係や責任を放棄することではないのか。
あくまでこの映画は「バーナムの話」だし、あくまで「娯楽作品」だし、実在の人物がベースにあるとは言え、この時代にこういう物語を描くなら、もう少し配慮があるべきだと思うのだが。
(それでもう少し作品が長くなったってこの本編の時間なら問題はないでしょ?)
楽曲
まさに《グレイテスト》の一言のみ!
IMAXで鑑賞
ストーリーはよくありそうな、ありきたりな感じでけっこう内容も薄い。
子供の時から大人になるまでが早すぎるし、仕事が成功するまでも早い。もう少し幼少期の頃の話や仕事が成功するまでをじっくり描写して欲しかった。
が、そんなことを吹き飛ばすかの如く 音楽・ダンス(振り付け)・テンポ・歌声・カメラワーク等全てがもう素晴らしいの一言!まさに《グレイテスト》
ララランドみたいにいくつか良い曲があるとかじゃなくて全てが最高の曲!映画見終わった帰りの車でも家に帰ってからもずっと聴いてるくらい(笑)もちろんサントラも即購入!
出来るんであればIMAXで観ることをオススメします!レンタル(家)じゃこの興奮は絶対味わえないのであと1、2回は行くかも!
サントラもお薦めです‼︎
☆☆☆★★★ 映画のラストでヒュー・ジャックマンが一言呟く。 ...
☆☆☆★★★
映画のラストでヒュー・ジャックマンが一言呟く。
〝SHOW MAST GO ON!〟
限りない承認欲求を欲する男に翻弄される家族と仲間達の物語。
冒頭のFOXロゴから新しきFOXロゴへ。
明らかな音響の厚みの渦!渦!渦!
多くのハリウッド作品が、CGを始めとする映像魔術で世界中を魅了している。その全てが必ずしも成功しているとは言えないのだが、そのスペクタクル化の流れが、遂にこのミュージカル作品にも…と思わずにはいられない。
あくまでも男女の他愛ないボーイ・ミーツ・ガールものが、ミュージカルコメディーには相応しいと思っているだけに。一体ミュージカルはこの先どうなってしまうのだろう?…と。
とは言え、この作品の全ての楽曲は素晴らしかった。その事実はきっちりと讃えたい。
特に2曲目で、20年近くに及ぶストーリーを一気に紹介してしまうのは圧巻だったと思う。
反面で、全体のストーリー自体は実は薄っぺらかったりするんですけどね(-.-;)
そしてこの作品も或る意味では【差別】が1つのキーワードになっていました。
主演のヒュー・ジャックマンの声ですが、映画が始まった辺りでどこか聞き覚えの有る声に聞こえ。思い出した!
「あ?ロバート・プレストンだ!」だ…と。
こうなると、『ミュージックマン』の再映画化をヒュー・ジャックマンで期待したくなって来る。
適任だと思うんだけどなあ〜(^^)
2018年2月16日 イオンシネマ板橋/スクリーン8
ストーリーは取り立てるほどもなく陳腐、でも
圧倒的な楽曲の力。"Other side"の相克。ハッピーエンドな雨月物語。
楽曲のエネルギーが素晴らしい。
歌詞は、韻を踏むのが上手くリズム感があり、詩的で強い表現が心を打つ。英語圏でない自分にも十分に伝わるものがある。歌詞の日本語字幕は残念だ。散文化しすぎた。できれば英語の歌詞を予習してから見に行くことをお勧めしたい。
曲はエネルギーにあふれている。全体的にR&B色が強い。カントリーもある。こういう楽曲構成のミュージカルは好きだ。オペラ風の楽曲を多用するミュージカルはあまり好きではないから。オペラ風の楽曲を使うならオペラを観ればよいと思うから。
踊りは、力強い、ストレートだ。やっぱりアメリカのミュージカルのダンスは力強さが似合う。
あっち側とこっち側の相克、双方の移転を描く
曲のタイトルにも歌詞にもある The other sideという言葉。これがこの映画の重要なテーマだろう。
あっち側とこっち側、上流と下流、本物と偽物、貴族と成り上がり、白人と黒人、ピーナッツの実を食べる人とピーナツの殻を掃除する人、オペラとサーカス、資本家と労働者。
バーナムの妻はこっち側の人間。それがバーナムといっしょになることであっち側に移転した。
カーライルもこっち側の人間。それがバーナムとそしてアンとの出会いであっち側に移転した。
リンドは元来あっち側なのにこっち側に来てしまい、戻りたいのに戻れない。
フリーク達に移転の選択肢はない。けどあっち側に居場所を見つけた。闇しかなかったけど、輝きを見つけた。
けど、子供たちは自由にどっちの世界も出入りできる。
rewrite the starsという歌詞。良い歌詞。日本語字幕では運命を変えるとあるが、ちょっと違和感。二人で輝く星を描きなおす、という感じなのかなと。二人で夜空を描きなおそうという感じかなと。これに限らず、歌詞の字幕翻訳は不満。もっと直截的に訳してほしかった。
バレエやミュージカルは好き。詩と曲と肉体だけで表現する世界は好きだ。説教じみてない世界だから。
劇場で楽しめない批評家が揶揄されていた。ラストに製作サイドのメッセージとして、芸術は人を幸せにするものだと。
世の中に五万とあふれる楽しめない批評家たち、いつまでも「こっち側」の世界に固執したり安住したり抜け出す勇気のない人たち、への揶揄でもあり、また鼓舞でもあるのだろう。
そういう意味で、ハリウッドへのちょっとしたアンチな姿勢も垣間見れてそういうところもちょっと興味深い。
終わってでてきた聴衆がみんな綺麗な笑顔だった。自分も含めて。
しばらくサントラを聞きまくる毎日になりそうである。
生の舞台のミュージカルを観る値段からすると、2000円に満たない金額でこんなミュージカルが味わえるというわけだから、お値打ちである。早く舞台化されたこの作品を観てみたい。
複数のテーマが込められているようだが、何か既視感があるなと思ってたが、溝口健二監督の雨月物語だ。1回目は楽曲に心奪われて気づかなかったが、2回目で思い出した。この映画、テーマが絡み合っていてストーリーが分かりづらいだけで、決して中身がない訳ではない。
舞台や文学の映画化ではない新作のミュージカルを造るという無茶をやった勇気も含めてグッジョブと言いたい。
歌って踊れるウルヴァリン!!
音楽は最高。ストーリーは薄め
クラシックではなく、バーナムが現代にいたら取り入れていただろう先進性をもった音楽が、文句なく素晴らしい。この音楽があったからこそ、ショーもワクワクする華やかさを感じられたのだと思う。
しかし、「ラ・ラ・ランド」でもそう感じたのだが、登場人物に深みがない。
まず、長い貧困生活に文句も言わず幸せだと思い続けられる上流階級出の妻。こんな聖人いるのか?
バーナムも、成り上がりであるというコンプレックスを理解しあえる歌姫と駆け落ちでもしてしまうのならまだしも、妻一筋で浮気なんて考えてもいませんでした☆なんて、全く感情移入できなかった。
そして、ショーの仲間たち。この映画は差別問題がメインでないのはストーリー序盤から予想できていたので、彼らの描写がペラペラなのは仕方ないと思っていたのに、下等な道具扱いされても自分たちに誇りを持って働ける場を提供してくれた主人公に感謝できる、それほどまでに被差別者の現状が厳しいということをチラッとみせたりするのはどうなんだろう?
ただでさえあちこちに話が飛び薄くなりがちなストーリーに、更に共同経営者と黒人女性とのラブストーリーまで入れ込んで、全体の印象が益々ぼやけた感じになった。
とは思ったが、万事ハッピーエンドで、何よりショー(特に共同経営者を口説くシーン)と音楽がとても素晴らしかったため、満足できた。
脚本がすごい!
0点の脚本をどう音楽で誤魔化していこうか、という試みが感じられる作品です。
本編より予告編の方が面白いので、この映画で感動したい方は予告編を繰り返し見て期待を膨らませるに止めるのが1番良いんじゃないでしょうか。
それにあわせて公式HP上の「各界の著名人による絶賛コメント」を読んでみることもおすすめします。
それだけでこの作品の素晴らしさは充分伝わるので、映画は見ても見なくてもどっちでもいいよ!
ストーリーのテンポはいいのですがその分人物描写の取りこぼしが酷く、プロットの展開はつくりもの感が出ていて感動の仕掛けが見えまくり。「ここに山つくろう。でここ山だから、」「そ、次は谷っきゃないね!谷つくろ!」というようなつくり手の声が聞こえてきます。
注目のミュージカルシーンは主に登場人物同士の感情の吐露に用いられますが、いかんせん脚本が誰にも感情移入できないつくりになっているので、そんな誰かが気持ちを歌に乗せたところで観客の心には大して響かないと思います。
ただし音楽はとても良いので、
音楽好きな人は各々自分の好きなアーティストのライブにでもお金を払っていればいいんじゃないでしょうか。
この映画に払うくらいなら、とは明言しませんが。
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