グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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すべてが中途半端に感じてしまった
生で聴かせる歌や、演者自らが踊る迫力がミュージカルの良さだと思うのですが、ミュージカル映画は歌が別撮りなので、口パク映画のように感じてしまいます。
これまでもいろんなミュージカル映画がありましたが、そういった理由でリアルに感じれず好きになれないものが多かったですし、かつ、グレイテストショーマンは要所要所CGまで使われているし、記憶に残るようなダンスもなく…。
主人公の人柄に共感できなかったのと、登場人物同士の絆を描き切れておらず感動シーンでの盛り上がりがいまいち。サーカス団の人達も、空中ブランコのアン以外はなんか存在薄かったです。
ミュージカル性、ドラマ性、音楽やダンス…全体的に中途半端だと感じて終わりました。
個人的にミュージカル映画は「シカゴ」がいいと痛感。
「これが私」
当時、映画館で観ました。
「This is me」を始めミュージカルシーンは本当によくできていますね。
ヒュー・ジャックマンとミシェル・ウィリアムズの演技が良いのは言うまでもないですが、この映画でゼンデイヤ女史を初めて知りました。
若干神秘的というか、かなりいい雰囲気が出てたのではないかと思いますね。
ザック・エフロンもハンサムで。
バーナムがフィリップを勧誘するシーン、うろ覚えですが印象に残っています。
(酒屋でミュージカル調でしたよね?)
ラストにバーナムからフィリップへバトンが渡される演出は、なかなか粋ですね。
映画館で観れて良かったです。
聞いたことある!
映画館にて鑑賞しました。
実在した人物の映画だったんですね。
良くも悪くもアメリカ映画だなと感じました。何かを為す時や感情が動くシーンはミュージカルで上手く表現されていますし分かりやすいため、エンタメ映画としては面白いと思います。ただ、成功するときも失敗するときも一瞬過ぎて、深い感情移入はあまりできませんでした。
劇中の曲はメロディーの耳なじみが良い曲が多いためかCMで使用されている曲が多く、流れてくるたびに「これ、聞いたことがある!」となりました。
色んな人種がいるアメリカだからこそ作られる映画だな、と感じました。
やはりミュージカル作品として最高!
駆け出しの時はとにかく奇抜でもひたすらやっていくしかないけれど、世の中を知った時、人は初心を忘れてしまいがちになる。迷った時こそ原点に戻って、誰かのためにではなくまずは自分のために常に高みを目指す。それがいずれ誰かの助けになったり夢になることを考えさせらる作品だった。誰かと作品を作る時はその誰かだけではなく関わる全ての人達に感謝と敬意を示さなければならないのだと改めて感じた。Never enough はやはり圧倒的!
評論家には酷評・観客には大人気
一種の模範的作品だと思う。脚本・演出・編集において「ある意味」良く出来ている。(ただし捻りは皆無。ご都合主義満載)
とりあえず及第点の星3は確定するとして、諸手を挙げて拍手するには引っかかってしまう部分に言及したい。
先にポイントを述べると
・実在のP.T.バーナムは「良い奴」ではない。
・フリークショーは奇異な外見、珍奇さや禍々しさ、猥雑さを売りにしたものであり、観客の好奇の視線に晒す事を目的としている。
・それを「個性を輝かせる」「差別・偏見の払拭」という美談に作り替えるのはどうかと思う。
という事になると思う。
まず19世紀のアメリカが舞台という事で、当時の史実や社会情勢を「現代」と重ねて考える事は出来ない。
(日本では天保年間。幕末の志士達がまだオギャーと生まれた赤ん坊の頃だ。)
とりわけ「身分制度・階級意識」
「独立戦争の頃には今後縮小されていくと思われた奴隷制度が、綿花栽培産業などの為にむしろ拡大していった事」
「全白人男性の普通選挙の実現(それまでは一部の上流階級に限られた)」
「一般大衆を支持基盤としたジャクソン支持者達による民主党の創立。ジャクソンの大統領就任」
「南部西部による中央銀行潰しと州銀行による通貨過剰発行によるインフレ」
その辺りを踏まえて本作を観ると、当時の人権意識が発達過程のどのような段階にあったのかを推し量る事が出来る。
・欧州の支配からは逃れたいが、自らはその模倣に拘泥している上流階級。(しかしながら彼らが「本物の芸術」を育成する支援者である事実も少なからずある)
・一般大衆や移民層の、政治&経済的影響力の拡大
そういう熱いエネルギーが蠢く混迷の中、P.T.バーナムという人物は実に水を得た魚だったのだろうと思う。
LIFE誌では「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に選ばれている。
バーナムが残した目覚ましい功績は
「多数の大衆を動員出来る『サーカス』『動物園』『フリークショー』『蝋人形』をすべて盛り込み、演出や構成にも趣向を凝らした「ショービジネス」の確立」
「サーカス業界初のサーカス興行列車の立ち上げ」
かと思う。
(※晩年は市長や州下院議員として色々と功績を上げているだろうが興行師としての件に絞る。
※webに「サーカスの創設者」のような解説が散見されるが「サーカス」自体は1770年にはすでに確立されている。)
しかしながら、やはり彼の成功を切り拓いた原点は「フリークショー」であり、そこにあるのは人権意識ではなく金儲けだった事は想像に難くない。
フリークショーが「空中ブランコ」や「曲芸」のように「サーカスの一演目」とされず、わざわざ「フリークショー」と区別されているのは「奇異な外見を好奇の目で見る差別意識」に対する人権的反発が根底にあるからだ。
映画内では、バーナム博物館への反対者達はレイシスト(差別主義者)として描かれていたが実際はどうだったのだろうか?
実は真逆で、差別意識に対する不快感から否定していた人達もいたのではないだろうか。
ベネット記者の酷評に似た反発があったのではないかな?(いや、民衆側だとやっぱりレイシストも多かったのか、、、)
残念ながら1830年代というのはまだまだ孤児を監視下において虐待による芸の習得や搾取が罷り通っていた時代だ。映画「フリークス」に出演しているヒルトン姉妹(結合双生児)などは実親に売り飛ばされている。
「フリークス」は1932年、トッド・ブラウニング監督作品だが、この作品は観客に大変なショックを与え、監督生命を閉ざすものとなり、イギリスでは30年に渡って公開禁止とされた。
バーナムが最初に博物館を開いてから約100年。この100年間で人権意識の普及には格段の進歩があったと言える。
現実のバーナムに好感がもてる点といえば、フリークショーの出演者達に「正当な報酬」を支払っていた事だ。
先のヒルトン姉妹などは支配者らにすべての利益を奪われ、姉妹は彼らが飼育する「所有物」として扱われていた。その半世紀以上も前から、彼らを対等な人間として正規契約していた事はバーナムの人柄に優れたものを見いだす事が出来る。
事実「親指トム将軍」は大人気のスターとなる。史実ではヴィクトリア女王に拝謁できたのはフィリップのコネではなくトム将軍の人気によるものだし、火災ですべてを失ったバーナムを助けたのはこれまたフィリップではなく、財を築いていたトム将軍だ。
今よりも遥かに身体障害者への差別と偏見が激しかった時代、例え大半が好奇と憐れみと蔑みの視線だったとしても彼らに「生きるすべ」と「成功へのチャンス」を与えたことは評価すべき功績なのかもしれない。
ただ、やはり「バーナム効果(行動心理学用語)」などのネガティブな単語まで作られてしまうようなP.T.バーナム。美談と感動の名作にしてしまうのはどうかなぁ、と思ってしまう。
いっそ、バーナムにインスパイアされた「まったく架空設定の物語」にすれば良かったのになぁ。
(バーナムがフィリップを助けに炎の中に飛び込んだシーンは素晴らしいと思った。あの行動が団員達に「あれが自分だったとしてもバーナムは助けに来てくれる」という強い信頼を生んだと思う)
とまぁ、初見直後にはこんな感想を抱いたわけなんですがね。
改めて映画評を見てみると「映画評論家の反応は真っ二つに分かれ半数は酷評」「しかしながら観客評価は高く、口コミでじわじわ評判が広がりアカデミー賞ノミネートに至る。ただし無冠」
(米国評論家はやっぱり実際のバーナムに引っかかるらしいw)
なんてこった!
まるで本作内のBarnum's American Museumそのものじゃないか!(苦笑)
そして、日本では公開初日から大ヒット。
つまり「アメリカの近現代史」に馴染みが薄ければ薄いほど本作の評価は高いというわけだ。
実際、ウチの息子も「視聴前と視聴後で人生が変わるくらい感動した!」って言ってるしねぇ。(ただし、キミはもう少しアメリカ史を勉強しろ(笑))
う〜む、映画制作の「教材」にしたい作品だとは思ったけど、感動はしなかったしなぁ、、、。
時代背景や時代考証はすべて無視して
「現代社会の投影」として鑑賞した方が良いのかなぁ、、、。
いずれにせよ「世の中のニーズに応える作品」である事は認めねばなるまい。
でもなー、やっぱり本心では「多様性」という「見せかけのポリコレ」で感動を狙った薄っぺらい映画、って感じちゃってるんだよなー。曲とダンスはまぁ良かったけど。
でも、ミュージカル仕立てなのに歌がアテレコ感多すぎるのもどーかと思う。
映画としてはバーナム並みのフェイクって感じる。
「感動させるフォーマット」に落とし込んだ小手先のテクニックだと感じてしまう。(だから、ある意味では映画制作教本向きなのよね)
こーやってごちゃごちゃ書くと、またぞろ知識のひけらかしだと不興を被るかもしれないが、率直な感想なのだから仕方ない。
まぁ、そんな時には一言。
This is Me♪
と歌ってみるか。
特に好きな映画のひとつです!
アクションや推理やこった設定などがあるような映画ではないですが、音楽が好きな人は必ず見た方がいい映画です!
ヒュージャックマンの圧倒的歌唱力と素晴らしい楽曲が最高です!!
このごろ、こういったテーマの映画は批判されがちですが、内容はとても素晴らしく、差別的なものではないので、ぜひ見てほしい映画です。
感動のエンターテイメント
「レ・ミゼラブル」があまり趣味に合わなかったので、ずっと敬遠していましたが、今日観終わって4時間ほど経ちましたが、まだ感動の余韻が残っています。
主人公のサクセスストーリーを軸に「仲間達との友情や絆」、「家族への愛」がテーマとなり最高の歌とダンスでテンポよく進んで行くストーリーに最後まで釘付けでした。
そして本筋に流れているのはやはり、形の違う「偏見、差別」この存在が物語に切なさを出しています。あまねく公平にある「人生の喜び」の訴え。
公演をともにしていたオペラ歌手のジェニーのセリフ「人の事を大切にしないから自分が破滅する」
紆余曲折を経て本当に大切なものは「何か」に気がつく主人公のバーナム。
歌が流れる度、ウルウルしてしまいました。
大画面、大音量での視聴がお勧めです。
明日また、2回目を観ようと思います。
アメリカらしい映画
アメリカらしい映画だった。夢をみて、リスクをとって挑戦し、くじけない。いろんな個性を平等に扱い成功する。妻と子供、家族愛と強い絆。どこまでも楽観的な強さというのがベースにあって、そこは映画の中で変化はしない。
貧困で何もないところから挑戦した人間の強さって、たとえほとんど失っても、元にもどるだけ、そこを恐れない。だから、失敗しても、失敗しそうでも、何度でも挑戦する。
英国の上流階級との対比もあり、アメリカと欧州の対比であり、アメリカは自由な国という印象も受ける。ミュージカルはあまり好んで観ることはないけれど、全編、ミュージカルでもなく、通常セリフのカットもあるので、バランス取れてて、みやすかった。
音楽の可能性とはなにかを教えてくれます
音楽から希望や悲しみ、愛などを感じさせてくれる、表してくれるものだと感じることが出来ました。
何があっても音楽で吹きとばせ!みたいなノリでミュージカルが始まっていくのでとても面白く、飽きず、没頭することが出来ます。
音楽も映画も芸術で芸術とはそれぞれの人が色んな考えを浮かび上げれる。それが芸術の素晴らしいところだと思います。それを表現出来ているこの映画は素晴らしいです。
映画、音楽の素晴らしさを感じたい人へ贈りたい映画です。
ほぼ全編ミュージカルのこれ自体がグレイテストショー
ストーリー自体は実在の興行師の伝記をもとにしているが、中身はほとんどない。
基本的にはミュージカルの要素が非常に強く、歌と踊りと音楽で楽しませる映画。
まさに、この映画に出てくるサーカスのような存在で、批評家に評価されるよりは、観客を楽しませることに主眼を置いているかのよう。
とはいえ、もう少し中身のお話が面白ければばなぁ、といったところ。なんか全てが唐突でかなり端折られてるので、薄味に感じる。
トータルとしては面白くはあるのでおすすめ。
子どもから大人になった時の違和感w
何だろ、十分面白い
ヒュー・ジャックマンすごいです
歌上手、踊りもキレてる
けど、期待値が高すぎたみたい
ラブストーリーがそれぞれにあって私は好きな話なんだけど
バーナムと奥さん
フィリップとアン
バーナムとリンド
バーナムが歌手リンドの誘いを踏ん張ったあたりすごいよね
しかしあーいうタイプが好きなんやね
あれがあってなおのこと奥さんや家族の思いを再確認するんやけど
リンドさん的にはお別れのキスは軽い復讐?なのかしら
話も起承転結でわかりやすかったです
早いのかな、内容の割にシーンシーンが早いような気もする
詰め込みすぎ的な
でもミュージカル映画ってテンポ独特で早いよね
一個だけ言わせてもらうと
冒頭からの子どものシーンが可愛らしくて、説明シーン的に
色々ありましたーってなってからの。。。
バーナムがチャリティの実家にチャリティを迎えに行く時の歳の取り方ね
どうしようもなかったのか
チャリティ役のミッシェルウイリアムズもバーナム役のヒュー・ジャックマンも
もう渋すぎて不倫カップルの雰囲気ですよ
でもシーン的には新婚さんで、妊娠してって
ハリウッドなんだからもうちょっと若作りメイクできなかったのか、、、
一番好きなシーンはザックエフロン演じるフィリップを事業に誘う
バーでのシーン、ちょいちょいバーテンも入ってカッコ良く仕上がってました
あと奥さん迎えに行った海のシーン
とっても美しかった
人を大切にしない人は破産する
人を滑稽な見せ物として金を稼ぐ
見ていて、いたたまれないような感じが止まらなかったが、、、それでもこの音楽のおかげでこんなに胸高鳴り迫力を感じることができるのが凄い。
認めてもらうために、どれだけ犠牲を払えるか。
どれだけそれに耐えれるか。一緒に耐えてくれる人がいるか。その人を大切にできるか。
どこまで行っても気持ち。でも、どこまで行っても人。
新しいライブ音源?みたいなIMAXで観たら、帰りのairpodsがおもちゃに聴こえる。
人間愛?
もしそういうのが観たいなら、単純に観る映画を間違えている。今の倫理観でバーナムを批判するのは簡単なんです、とっても。作中でも、街の恥だから出て行けと言うフレーズが何度も出ていましたが、それに対する反証が、みんな笑っているから価値があるというもの。つまりそう言う事なんです。
でも現代の観客に向けて、そこは完全に置き去りに出来ないという微妙な匙加減が求められており、製作者側の苦労が映画を観ていて偲ばれました。
ミュージカルの質は圧巻。今回劇場で初見出来たことに感謝してます。
髭の生えた女性がいても、身長の小さな大人がいても、肌の色が違う人が...
髭の生えた女性がいても、身長の小さな大人がいても、肌の色が違う人がいても、そんなの個性的なだけで普通じゃん。なぜ見世物小屋に?
この価値観が私に備わっていることが、これまで色々な人が悲しみ悩み抜いて、声を上げ続けた結果なんだなと感じました。
でも、だからこそストーリー上の大きな感動は得られなかった。歌や演技は素晴らしかったです。
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