「圧倒的な音楽の世界に心奪われる」グレイテスト・ショーマン みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な音楽の世界に心奪われる
凄い作品に出逢ってしまった。観終わって劇場内が明るくなっても、暫くの間、作品の世界感に浸っていた。心地良い余韻は当分続くだろう。本作は、実在した伝説の興行師の波乱万丈の半生を描いたミュージカルである。台詞を極力排除した、全編、力強い音楽の世界に酔いしれる見応えのある作品である。
本作の舞台は19世紀のアメリカ。貧しい子供時代を過ごした主人公バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、長年想っていた妻(ミシェル・ウィルアムズ)と結婚し、幸せな家庭を築いていた。彼は、突然、勤め先を解雇されるが、家族のために奮起し奇想天外なショーを思いつく。世間の非難を受けながらもショーは次第に人気を集めるが、彼は、それでは満足せず、更にショービジネスの世界に没頭していく・・・。
本作は波乱万丈なストーリーではあるが、分かり易くシンプルな展開であり、意外性は少ない。しかし、全編に溢れる音楽のパワーが圧倒的であり、冒頭から心を鷲掴みにされ、作品の世界に惹き込まれる。キレキレのダンス、躍動感溢れる楽曲、歌唱力抜群の歌声に加え、歌詞が素晴らしい。心奪われる。
バーカウンターのシーンでは、価値観の違う2人、夢を追いかける主人公と現実主義者のフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)の心情が、コミカルな歌とダンスに加え、巧みな歌詞で小気味良く表現されている。主題歌『This is me』は、数奇な運命を辿ったショーの演者たちの心情を無駄のない歌詞で力強くストレートに表現している。運命に屈することなく、自分を受け入れ強く立ち上ろうとする想いに溢れていて、強く胸を打つ。涙が止まらない。悩み多き我々の人生を鼓舞してくれる。
実在した主人公は決して善人ではない。金儲け目的の奇想天外なショーを企画するような人物なのだが、そうは観えないのは、主人公を演じるヒュー・ジャックマンのクリーンな佇まい、人を楽しませたいというエンターテイメントに徹した姿勢によるものである。前半で、妻との結婚に至るまでの紆余曲折の経緯が描かれるので、夫婦愛を感じるのも奏功している。
本作は、音楽の持つ圧倒的なパワーで元気が貰える上質のミュージカルである。親子愛、夫婦愛、友情、仲間、成功と挫折、偏見、驕りなど、人生で経験する様々なものが詰め込まれているので、世代を問わず楽しめる作品である。
みかずきさん、共感&コメントをありがとうございます!サントラだけでは飽き足らず『From Now On』を切り取ったYoutube動画を観ると号泣します。自然と涙が流れてきてAnd we will come back home, Home again.のところでヤバいくらいに号泣します。こんなに音楽で胸を打たれた映画は他にありません。唯一無二です。Benj Pasek&Justin Paulが音楽を担当している映画は、それなりに追っていますが、本作を超える作品には出会っていないですね。
Mさん。
コメントありがとうございます。
歌詞も良かったので、心を奪われました。
ミュージカルは、苦手ジャンルでしたが、ラ・ラ・ランドと本作で、
好きなジャンルになりました。
では、また共感作で。
ー以上ー
みかずきさん(^^)/こんにちは
またまた ご無沙汰しています。
ヒュー様のスケール大な存在感
感動したものです。
娘が、ザック君のファンなので
DVDも買いましたよ(´▽`)
>波乱万丈の半生を描いたミュージカル
音楽とパフォーマンスが圧巻でした。
今年も多くの作品レビューをありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
ぴあ映画生活から本当にありがとうございます。
大雪等 影響はないでしょうか
寒さに気をつけてお過ごし下さいね。
今日、ヒューマントラスト有楽町にて観た韓国の映画も良かったです。
猫たちのアパートメントです。会員になり通常料金より安い料金で観ることが出来ました。
猫の缶バッジを購入しましたがラスト1個でした。来年もよろしくお願いします☆