劇場公開日 2018年2月16日

「My Best Musical の一つにランクイン!」グレイテスト・ショーマン hattifnattさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0My Best Musical の一つにランクイン!

2018年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

まずこの特別映像を見るべし!
 https://eiga.com/movie/86306/video/25/

キアラ・セトルが初めて全キャストの前で歌ったというワークショップの映像と歌が、この作品の全てを表している。私は泣いた。歌を、それもビデオの歌を聞いて感動して泣けたなんて何10年ぶりか。キアラの存在は知らなかった。ブロードウェーミュージカルが主な活躍の場であった43歳の、はっきり言ってルックスやダンスでは惹かれない彼女の歌一発の威力、魅力。
ワークショップにはヒュー、ザック、ゼンデイヤ、ミシェルとそうそうたる出演者が並び、キアラは一番後ろで遠慮気味に歌い始める。監督のマイケルが言う。「ダメだ、中央に出てこい。」
促されて前に進み、コーラスに後押しされてシャウトする。その声、そのパワー。。。1億人の日本人の誰一人として、彼女の歌にかなわない、そんな迫力だった。その歌にヒューまでが感極まって涙を見せる。

ストーリーはキャッチーだ。ダンスも素晴らしい。サーカスと言う異空間が歌とダンスを自然に取り込んでいる。でもこの映画の魅力は音楽と歌だ。ヒューもいい、ザックとゼンデイヤもいい、レベッカもいい。でもやはりキアラの1発にかなわない。
人間ドラマとしての演出には今一つ物足りない感じも受けたが、この映画の魅力はそこじゃない。長編映画デビューというグレーシー監督、Good Job!

hattifnatt