「頭でみるな、心で感じろ」グレイテスト・ショーマン TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
頭でみるな、心で感じろ
アメリカ公開当時、映画にも出てくるような映画に喜びを見いだせない、頭で映画を観る評論家達がこの映画にフリークスへの扱い当々について『偽善』と辛口批評したそうですね。
おかげで公開3日の数字もかんばしくなかった本作。しかしながら観客は楽しむ為に映画を観る。頭なんかで見ずに純粋に心で楽しんだ観客達からの評判であれよあれよと大ヒット。
この映画と同じ事が公開当時に起こったんですね。素晴らしいじゃありませんか。評論家と違って観客は感動に素直なんですよ。
制作陣はそう言った評論家から出るであろう偽善という批判が出る事はわかりきった上で、それをバーナムのようにあえて最初から飲み込むつもりで力強く進んだのかと思うともう鳥肌もんです。
企画段階では出演するのがフリークスという事でテーマ的に映画化まではかなりの困難な道程で8年の月日がかかっとか。
私達はフリークスではないが、同じように社会で人から蔑まれたり、人から愛してもらえない孤独を感じたり、何かしらの社会からはみ出している感覚を味わう。
そんな誰もが持っているコンプレックス。のけものにされたフリークス達の魂の叫びでもある『this is me 』に強く生きる勇気をもらえるのだ。
そしてそんなストーリーがまだ始はじまってもないオープニングのシーンで圧巻の映像と迫りくるような歌声に、悲しくもないのに涙をながしました。
これぞ心が素晴らしい芸術に圧倒されると言う事をなんだと思い知りました。
ストーリーがどうとか、フリークスの扱いが薄いとか評論家のように頭で映画を観ずに、思いきり心を200%開放してこの映画を楽しむ事をオススメいたします。
完全に中毒の私はすでに5回鑑賞しました。この映画をまだまだ何度でも見れます。というより観たいです。はい。