劇場公開日 2018年2月16日

「感動作!だけどあえて一言」グレイテスト・ショーマン 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0感動作!だけどあえて一言

2018年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

ミュージカル映画は大好きなので
今時、真正面からこういう映画を作ってくれた
その心意気に大感謝!!

冒頭も中盤も最後もダンス、ダンス、ダンス!!

「ラ・ラ・ランド」ではちょっと物足りなかったミュージカル要素が
尻尾まであんこの詰まった鯛焼きの様に堪能できました。
ヒュー・ジャックマンが唄とダンスに堪能なのは
「レ・ミゼラブル」で実証済みなので、安心して観られました。

そして何よりこの映画の一番大きなテーマ
「This is me」と言う曲の持つパワーが半端ない!!
先年の「アナと雪の女王」の「Let It Go」と同じく
自己を肯定して正面向いて生きようと言うメッセージの曲だけど
大勢のダンサーが実写で歌い踊る迫力は流石に強力!!
自然に涙が出てきました。

滅多に映画館に行かないから外したく無い!
と言う人には十分にお薦めです!!

で、月に10本ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

主人公が、日陰にいた人々に今まで散々
自分たちは仲間だ!あなたこそが素晴らしいのだ!
と言ってきたのに、あるところまで成功すると
人間、名誉や権威が欲しくなって
うっかりとそこまでやって来た道を踏み外してしまう。

その時の仲間の落胆の表現がイマイチ浅い!

ここで、もうワンカットで良いから彼らの落胆をもう少し
強調するシーンがあれば〜

そして、主人公が考えを改めて、
またサーカスの仲間とやり直すシーン。
サーカスの仲間が主人公を許す感じがちょっと簡単過ぎね??
もうワンカット、何かあれば
内容がもうちょっと深くなった気がする。
後、2分か3分足せばできると思うんだけどね〜〜

って、偉そうにあんた何者だよ〜〜(笑)

でも、自然に涙が湧いてくる映画です。

それと奥さんのチャリティ役のミシェル・ウィリアムズは流石!!
圧倒的な歌唱力で観客を魅了する歌姫ジェニー・リンドの
「Never enough」が流れている間、
舞台袖で成功を確信しながら、
歌い続けるジェニーに魅了され、目が離せなくなっているバーナム。
そのバーナムを、
何かを感じ取った不安な表情で見つめるバーナム妻のチャリティ。
とても繊細な良いシーンだと思います。

3/6付
鑑賞から日にちが経ってやはり気になったので追記してます。

この映画は「興行師バーナム」を主体にした表の話で
正直、異型の人たちを見世物にするってどうなんだ?!
と言う側面から考えると結構厳しい内容だと思う。
できるなら「エレファント・マン」も、いつか観て欲しい。
見世物にされることがどう言うことなのか〜
ミュージカル映画として楽しむには素晴らしい出来だと思うが
この世界の裏にも目を向けて欲しいと思う。

★もう一度観るなら?「三月中にはもう一度映画館で!」

星のナターシャ