劇場公開日 2018年2月16日

「フリークスの力強さと本当の美しさ」グレイテスト・ショーマン ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0フリークスの力強さと本当の美しさ

2018年2月17日
iPhoneアプリから投稿

105分間走りっぱなし。語り口には濃淡もタメもなく誤魔化せないダイジェスト感。P・T・バーナムの黒い部分を削ぎ落とすならもっと上手な映画の嘘で「楽しく騙し」てくれてもいいのでは?例えば『SING』みたいにちゃんとした三幕構成にしたらもっとアガる作品になったはず

とはいえヒュー・ジャックマンの歌唱力は流石の一言。それだけで映画館の整った音響で鑑賞する価値がある。他にもホドロフスキーやリンチの作品でしか観ないような「フリークス」が力強く歌い上げる"This Is Me"は鳥肌が立った。写真には映らない美しさがあった。リンダリンダー♪

ミシェル・ウィリアムズとゼンデイヤがいつも以上に綺麗に映っていた。ミシェル・ウィリアムズって不幸な役が多い気がするけん本作みたいにささやかな幸せを感じながら終わる感じが凄く良かった。ザック・エフロンもヒュー・ジャックマンとの掛け合い頑張ってたな。俳優はみんな良かったと思う

構成の歪さが惜しい。そもそも脚本に問題があったんだろうか?作品全体としてはアレやけど曲と俳優のパフォーマンスは一流。そういう結論でいいんじゃない?

ヒートこけし