「ネタバレしてるとそこまで楽しめない」オリエント急行殺人事件 kkmxさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレしてるとそこまで楽しめない
これまでミステリーに1ミリも興味を持たず生きて来たため、原作未読どころかその存在も本作品で初めて知りました。ポワロ、クリスティと名前しか聞いたことのないレベル。
そのため、教養を身につけるために本作品を鑑賞しようと決意しました。もしかするとミステリーも食わず嫌いで観た後に好きになっているのかも、なんて期待を込めて。
ですが…仕事中になんとネタバレを経験!内容まったく知らないクセに犯人を知るという悲惨なアクシデントに見舞われての鑑賞となりました。
感想は…結構面白かったです。ただ、内容知らないのにネタバレしていたのは割とキツくて、ハラハラ感はまったく感じれず、ミステリーにおけるネタバレの重要性を実感しました。せめて原作を読んだり、他の映像作品に触れていたりすれば比較の楽しみもありましょうが、単に犯人だけ知るというネタバレはちょっとね…
個人的に印象に残ったのは、事件を解決した後のポワロの変化です。善と悪しかないと公言していたポワロですが、事件に関わった人たちの計り知れない思いを想像し、少しだけ変化する。そこに人間の素晴らしさが描かれていると感じました。
また、映像も美しく、導入のエルサレムや食堂車などは目を見張りました。
俳優陣では、ハバード夫人を演じたミシェル・ハイファーが素晴らしかった。単に美しいだけではなく、画面を支配する力を感じました。なんか色っぽいですし。ジョニデはフレディ・マーキュリーに似ているという新たな発見が。
で、映画はそれなりに楽しめたのですが、ミステリーは自分にやっぱり合わなかったな、と再確認しました。犯人を知っていたので逆算的に事件を見ていたのですが、ポワロがどうやって解決に至ったのかまるでわからなかった。自分のミステリー音痴ぶりを突きつけられ、若干ションボリした次第であります。
しかし、ミステリーのネタバレは絶対ダメですね!いくら名作だからって知らない人もたくさんいますから。自分も同じミスを犯さないよう、肝に銘じたいと思います。
★追記
本作はどっかで観た雰囲気だな、と思ったらシベ超だ!と気づいた。
シベ超の元ネタのひとつだったか。
アイ ガッタ プルーフ