キングスマン ゴールデン・サークルのレビュー・感想・評価
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意外と現代批評的面もある快作
英国紳士にコミック的アクションという組み合わせの妙が大変面白い作品で、何も考えずとも観られるのだが、色々深読みしてみるとさらに面白くなるのも本作の特徴だろう。最後の引用はチャーチルのスピーチから。この世界ではチャーチルもキングスマンだったのか。 古き良き時代のアメリカを再現したようなテーマパークは懐古主義的なアメリカへの皮肉でもあろうし、アメリカが直面する麻薬戦争と大麻合法化の流れを下敷きにしたストーリー構成になっているのも面白い。これを打倒するのがキングスマンと、禁酒法時代に酒の密売で儲けたステイツマンという構図もユニーク。中毒者は隔離してしまえという単純かつ乱暴な政策も、トランプ政権の壁を作れとの主張にも通じるものがあるかもしれない。 前作ほどのインパクトに欠けるが、今後もスピンオフ含めて楽しませてくれそうだ。エルトン・ジョンがはっちゃけてるのも楽しい。
前作のガゼルに匹敵する強烈なヴィランが欲しかった
第1作は最高だったし、今作もスケールアップしてより複雑なストーリーを紡ぎつつ、前作の世界観や過激な暴力描写をしっかり踏襲していてかなり満足できた。だが「前作を超える出来」と絶賛するほどでもない。 物足りなさの一つは、前作でソフィア・ブテラが演じた両足のブレードの義足を武器とする殺し屋ガゼルのような強烈なヴィランの不在だろう。ジュリアン・ムーアももう一人の強敵(終盤で明らかになる)も悪くはないが、ガゼルに比べると凄みも魅力も弱い。スパイアクションでもアメコミヒーローでも魅力的なヴィランが作品をがぜん面白くする。「ダークナイト」が傑作になったのもヒース・レジャーが魂込めて演じたジョーカーが素晴らしかったからだ。 もう一つ、「威風堂々」をBGMにお偉方の首がボンボン花火みたいに打ち上がる、あのイカレた爆笑シーンに比肩する狂いっぷりが今作では足りなかったかな。第3作での挽回に期待しよう。
いろいろ際どくて面白い
BGMがやけに明るく、コメディテイストSFアクションの続編。 カメラワークが凄い。 冒頭のカーアクションが見ごたえがある。 中盤の雪のシーンは迫力満点。 終盤の片腕対決も良い。 人類抹消計画の描写が明るいが軽い。 誰にも発見されていない僻地の遺跡で人肉を使ったハンバーガーをつくって食べるシーンがある。服は肉と混ざらない仕組みの凄い機械を使っている。 人工ウィルス(吹き替え版だと「遺伝子改変ウィルス」と言っている)の話が、今作2017公開(世界コロナパンデミック前)に登場している。歴史を辿るとスペイン風邪やインフルエンザ等も似たようなものだったし、西側&米国はそういうことをしてきた。 証拠隠滅のため施設ごと爆発するシーンもあるが、これも現実では、そういうことをしてきた。 そういった意味で社会風刺を取り入れているし、かつての大統領達の冷酷さ残酷さを少しだが描写しているところは好感が持てる。 中盤から仲間か敵か曖昧にして引っ張って、主人公が彼女を救うために必死になるという単純な展開でも飽きさせない。 トイレを椅子として使っていて、まさに排泄しているフリをしているシーンがあった。 エッチなシーンがあるので小さい人は観てはいけない。 見せ場は随所に有るものの、総合的な面白さは前作のほうが上であった。
これ予告編ミスってるよね映画NO1
とにかくキングスマンはイケメンをビチョビチョにさせるね 前作は美男美女をビショビショにして、今作はイケオジまでもビショビショにした もうスーツ着たおじさんが戦ってるだけで僕はブヒブヒ興奮しちゃうんです マナーが人を作る 紳士になるには階級ではなくて勉強が大切なんだと教えてくれた 僕もロンドンの街をスーツと眼鏡で歩きたいな キングスマンのバイト募集してないかな ただ気になったのは師匠おぢの登場がフライヤーの時点でガッツリわかっちゃったこと 「前作で殺されたはずなのにどうしてーーー!!」みたいな気持ちがごっそり奪われた 予告編に映すか? 普通隠さない? 予告編の時点で登場のみならず大活躍確定だし Netflixのサムネにガッツリ映っちゃってんのよおっさん
英国 vs. 米国
冒頭から「カントリー・ロード」が流れたから一体どうしたんだ?と思った。それがだんだん色んな意味でわかってきた。 これを見てからすぐに前作「キングスマン」を久しぶりに再度鑑賞。両作品共に構成も人間関係も小道具もよく練られて考えられている!両作品のシンメトリー関係に特に感動した。「キングスマン 1」のハリーの部屋に飾られていたたくさんの美しい蝶の標本。5万ボトルの電気を流す指輪だから普通は左手小指にする指輪を利き手にする。ハリーは右手、エグジーは左手。鏡に映る自分の姿をハリーと共に眺めるエグジーのシーンは1でも2でも出てきた。2では幸せな出発に向けて。映画は共にカーアクションで始まる。ワンちゃんの存在も水に潜るシーンもエグジーとハリー共に与えられていた。 意外な人が裏切り者で敵だったのもシンメトリー。ウイスキー役のペドロ・パスカルのケンタッキー流「マナーが人間を作る」は華麗な縄プレーで笑えてかっこよかった。いつも裏方に徹し厳しくも頼りになるマーロウ、現場でも活躍したかった夢が叶ったことは悲しかったが幸せだったと思ってあげたい。 大統領補佐官役のエミリー・ワトソンが良かった。彼女は目がとても印象的だ。別の映画で目が見えない役の彼女の姿が脳裏に浮かんだ。頑張って思い出して調べたら「レッド・ドラゴン」だった。演技が素晴らしく上手い俳優だ。エルトン・ジョンもがんばったね!チャニング・テイタムの変なダンスまで見ることできて嬉しかったが、冷凍時間が長くて残念だった。
前作よりも敵味方の登場人物が増え、規模も大きく
前作よりも敵味方の登場人物が増え、規模も大きくなったので面白かった。相変わらずテンポ良いし、アクションが爽快で最初から最後までダレない。 特にウィスキー(ペドロ・パスカル)の投げ縄アクションがカッコ良かった。見た目もTHEウエスタン親父って感じで渋い。最期はあっさりミンチにされちゃったのが可哀想。 前作もそうだけどこのシリーズって、グロいシーンも何故だか面白可笑しく見えてきて、むしろ気持ち良く観れるのがいいよね。 ハリーが実は生きてました展開は嬉しかったけど、予告とパッケージでネタバレしてるので驚けなかった。コレ隠しといてサプライズで出す方が良かったのでは...?
ステイツマンだったね
エレキ投げ縄は良かった。 ミンチは…なんで肉だけ出てくんの? ハリー復活させたのに、マーリン死ぬのは駄目やろ。地雷探知機持っててアレはスパイとして駄目でしょ。 悪役がショボい 期待しすぎたかも。。。
ブラックコメディ映画?
装備は凄いがセキュリティが色々とザルで冷める 人間をメンチ肉→ハンバーグにして食べさせるとかブラック杉 一作目がそこそこ面白くて続編も見始めたけど途中で見るの止めてしまった、、、
面白いが
面白いですが、一作目に劣るかな。 敵についてもしょぼい感じのため、盛り上がりに欠ける感じがしました。 スパイ道具を駆使しつつ、生身の人間としてのアクションは、見ていても楽しいです。 次作を匂わせる終わり方をしてますが、果たして作成されるのでしょうか?
よくできた続編
続編でしたが劣化もせずしっかりできた作品でした。 1が好きなら2もしっかり楽しめます 大まかな流れは1とほとんど変わりなく王道ストーリーです 麻薬関係の犯罪者を全員消せば世界は平和になるってのは賛成でした 犯罪者には報いを、薬物は最低の犯罪なので全員滅するというのは最高の判断!
2。くそつまんねーな。これがスパイ?キレッキレ?どのへんが?
麻薬推進映画かな。ヤク中を救えっていうミッションが無理。王女もちょっとしたことで薬に走る。架空の国じゃないのに良いのだろうか。この映画においてはスローモーションとかカメラワークがいちいちうざかった。アクションやらなんやらCGばっかで萎える。ロボット犬とか機械と闘うのが好きじゃない。人間ミンチとハンバーガー。悪趣味過ぎて引く。親玉のおねえさんがあっさり死にすぎ。そこは血みどろにならないんかい。 カントリーロード独唱とエルトンジョン本人役は良かった。そういえば地雷探知機使ってんのになんで踏むんだ?マヌケなのか?それでスパイなのか?吹替えで観ようと思ってたけど木村昴は映画ではちょっと受け付けなかった。あとFワード多すぎ。え、それが面白いところ?露骨に下品なんだよね。まあ、冒頭の車中のアクションシーンから、あ、好きじゃない感じする。。と思っていたが、、、予想的中。
やっぱりアクションのみ
やはり今作も面白いのはアクションのみでストーリーや展開はB級でした。ただ頭打たれても死なないのなら何でもありになってしまうので豪快なアクションシーンも〈どうせ死ぬことは無いから〉と思うと結構シラけてしまいました。ガイリッチーをはじめこの手のコミカルな演出がウケているようですが、ハマるときと蛇足になるときがあるのはこのシリーズでよく分かりましたね。 それにしても未だになぜこの主人公なのかが理解出来ません。もう少しメガネの似合う俳優はいなかったのてしょうか。
ストーリーが急すぎる
いきなり襲われていきなり1作目のメインキャラが死んでとよくわからないスタート 人間をミキサーで殺すシーンはさすがに気分が悪くなった まあキングスマンシリーズは残虐な殺し方が多いのである程度は仕方の無いことだが 敵味方の倫理観がぶっ飛んでて見るのに辛くなってきた 敵の目的が突き詰めれば自己顕示欲でしかないのがストーリー浅いなあと感じ ノリで人が死ぬ、敵も味方も、監督はキャラクターに愛を持ってないのかな
スパイ失格
スパイ道具やギミックは前作以上。 グロテスクだがユーモアもある。 アクションとBGMがマッチ。 恋愛要素で主人公の行動理由が明確に。 ハリーとの絆がしっかりと描写。 ストーリーが前作よりスケールダウン。 前作の登場人物をあっさり退場。 敵のボスがしょぼい。 麻薬で口を割らせるのが単純過ぎて残念。 ハリーとゲイリーの絆は描写が丁寧で良かった。 それ以外の人物の扱いや話の展開は雑。 スパイ映画の皮を被った虐殺映画。
大変頑張っているのが伝わってくるけど
二作目は難しい。 一作目で出来上がった世界観を壊すことなく、また本作みたいに登場人物があちこちで死んでしまっていると、神龍でも居ない限り生き返ってはこないはずなんだけど、でも無理くりにでも出したくなるし、敵もより巧妙で強力で悪くなければいけないし。 なのでヒット作品で、且つ当初は考えていなかった二作目の企画というのは本当に難しいと思う。 前回キングスマンの面々の大半が死んでしまってから後の世界、ガラハッドの名を引き継いだエグジー、ランスロットの名を引き継いだロキシーはスパイの活動を続けていたものの、かつてエージェントの座を争い脱落したチャーリーが仲間を率いてエグジーを襲撃。 辛くも逃げ延びたエグジーだったがキングスマンのアジトやエージェントたちの潜伏先が全てハッキングされ、ひとつ残らずミサイル攻撃を受けてしまう。 たまたま恋人の両親と会っていたエグジー、事務方なので攻撃対象から外れたマーリンの二人だけが生き残り、キングスマンの本部も同僚のロキシーもミサイルの餌食となってしまう。 傷心のエグジーとマーリンは、マーリンが知る緊急招集場所で得た情報をもとにケンタッキーに向かうと、表向きはウィスキーの蒸留所となっているスパイ組織にたどり着く。 そこで、キングスマンを襲った可能性のある組織、ゴールデンサークルの存在を知ることになる。 なるほど、今回はアメリカが舞台なのね。ということで腕利きエージェントさん達もアメリカン全開。ガンアクションやナイフ、いかにもな投げ縄なんかも完全ウェスタンスタイル。ここでアクションに幅を持たせてきたわけね、なかなか面白い。 今回の敵役の麻薬組織もなかなかいい所を突いてくる。絶妙に国家が困りそうな取引条件を仕掛けてくるが、国家もギリギリと言うより倫理的にはガッツリアウトな返しを考えてくるが、ここもまた必ずしも酷いと言い切れないラインで、これは確かに判断が分かれることは理解できなくはない。 アクションは相変わらずキレキレでワクワクしつつも、楽しく観ていられる安定のキングスマン品質。今回はさほど、これは凄いなぁというガジェットは出てこなかったけど、戦闘シーンでは意外な人の大活躍でお腹痛かった。犬も攻撃できません!多分あの方が今回のMVP。 その他の配役もお見事。いつメンはもちろんのこと、最近反体制組織を仕切っている姿しか見てないジュリアン・ムーア、アクションちょっと見たかったなーハル・ベリー、陽気なアメリカ親父を地でいくジェフ・ブリッジス、君はいつも雑に扱われる筋肉バカポジションを不動のものにしているチャニング・テイタムなどなど豪華キャスト。 打てる手は全部打った感じの続編で、満足度は高し。だけど一作目を超えることはないのは二作目の性なので仕方なし。それでも随分頑張って楽しませてくれたので、キングスマンのファンとしては十分満足できたのではないでしょうか。
#はじまりの終わり
先にNo.3を観てしまったので No.1の続きを観ることに 驚きの連続だった ハリーが生きていたり キングスマンの建物は壊れたり 仲間も殺されたりで脳内がパニック No.1と繋がっているのですぐに回復したけど アメリカのケンタッキーが舞台 ドラッグをやってる人が炙り出されたり 今回はドラッグがテーマのようです 製薬会社が巻き起こす騒動 ハリーも一緒なので …そこはおもしろい。 たくさんのネタが盛り込まれている エルトンジョンもその一環 ウイスキーの種類もイロイロあるんですね 北海道の余市工場を思わせる 紳士服とお酒ウイスキーが 合いますね 今回マーリンが死んでしまって悲しい💦 はじまりがあれば終わりもある ということで… ハリーはエージェントウイスキーに参入 することになる アクション続きで疲れましたが… 今回はコメディさが強めな感じでした No.4はどうなるのでしょう この先のお楽しみ。
次にも期待?!
キングスマンシリーズ第二作「キングスマン・ゴールデンサークル」をCSで。 昨年、未見だったシリーズ第一作をCSで観て、007のパロディとアクションのハチャメチャぶりが嬉しかったり驚いたりしたが、第二作もテイストはそのままだ。 前作からの継続で、スウェーデンの王女と関係が続いていたり、コリン・ファースの復活があったり、繋がりがあるのも嬉しい。 ジュリアン・ムーアの変態ぶりも仲々で、隠れ家があのカラフルなダイナーで、エルトン・ジョン(怪演!)を誘拐して歌わせていたり、ドジった手下をミンチにしたりとやり放題。 ラストでステイツマンの事務方から現場に移るハル・ベリーは次作への布石か?次もあるんだろうなぁ。 マシュー・ボーンの「アーガイル」の予告編を見たが、これも期待出来そうだ。
紳士とアメリカン
今作もキャラクターがキャッチーでとてもわかりやすいエンタメ作品に仕上がっていた。 特にカンボジアとアメリカンな本拠地は面白く、コンセプトアートが見たくなった。 またカウボーイのアクションも最高にクールだし、雪山の拠点もSFチックで良かったですね。 〇〇マンというとアメコミヒーローを彷彿とさせるが、あくまで職業にくくられているのでそこが「わかりやすさ」とキャッチーさに紐づいているように思う。 グロい部分もあっさり感になっているので、キモいと感じない。血が出ない、吹き出ないからこそのあっさりかん。そうした意味でもコミカルでいい雰囲気づくりだと思った。
痛快さに効くスパイス
現状という枠において、一体何が最悪の出来事なのか? ありがちな彼女とのすれ違い、仲間の死、それとも裏切り… 考えられるすべてを注ぎ込んだようなプロットは紛れもなく視聴者を動揺させるが、当然最高の形で解決もする。 しかし全てではなく、キングスマンの中にも耐え難き悲しみが残るシーンはあるのだ。 このスパイスが、痛快さを際立たせている。 このシーズン2はUKからUSAに飛び、更にイタリアへ。 シリアスとお馬鹿な演出が見るものを飽きさせない。 さらに、麻薬に仕込んだ毒物と解毒剤は、昨今の流行病とチクワと同じ構造で、それを盾に政府を脅す手法は、かつてなんとかさんがそれを成し遂げた中央銀行システムと同じだ。 これはまさに現代社会への風刺画だ。 映画の、キングスマンと敵とのバランスで必要だったのか、仲間が地雷で死ぬという若干もたつくあの設定だけはいささか理解できないところだった。 痛快さが際立つあとに謎の男の登場で幕が閉じるが、これは完全に次作も乞うご期待ということだろう。 面白かった。
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