三度目の殺人のレビュー・感想・評価
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三度目の被害者は
若干期待しすぎたと思ったが、それでも十分楽しめた。
会うたびに証言が変わる被告人、ある秘密を抱えていた被害者とその娘。そして三度目の殺人の被害者は...、といった内容。
おそらく誰も予想出来ないような、そんな衝撃の結末へと向かっていく。
物語は始まりから終わりまでずーっと重たいし、暗い。そして結末以外で盛り上がるところや驚くようなシーンはないと思う。もっと観客を驚かせるようなシーンがあればよかったし、さらに複雑なストーリーにすればもっといい作品になったのではないかと感じた。
観客を置き去りに
福山雅治さんと役所広司さんは、期待通り凄みのある好演。広瀬すずさんも、凛とした存在感でした。けど全編に渡る会話劇はサスペンスでもスリラーでもなく、淡々と。拘置所でのカット割りもワンパターンで、退屈が続く。舞台なら面白いのかな。けどこれ、WOWWOWでいいやつだ。伏線回収に期待したけど、ラストも見事に投げっぱなし。すみません後から知ったのですが、いつも観客を置き去りにする苦手な監督さんでした。
う~~んッ
福山さんはカッコ良かった。
役所さんの演技も良かった。
……監督さんの映画が合わないのか?
落ちがわかってる映画は長い。
人間模様や背景がすごく描かれてて…
おバカな自分には理解するのに時間がかかる。
一緒に行った20才の娘は寝てた。
となりのおばちゃんも寝てた。笑
他人の意見が気になってしょうがない
とにかく全編を通して、重くて暗い。かつての邦画を思い出させる映画だなと感じました。
答えがなくてもやもやしながら、だめだ、この映画は、面白くないと切り捨ててはみたものの、一緒に行った友達にどう思った?と興味シンシンに意見を聞き、家に帰ってからはレビューを一通り読みあさる。他人はどう理解したんだろう?どう消化したんだろう?高評価なんだろうか?低評価?
人の意見が気になって気になってしょうがない映画でした。
是枝監督の最高傑作
群盲象を評する。
彼は、象なのか、カナリアなのか、
はたまた別のものなのかと思って見ていたが、器、でしたか。
「…それは素敵な話ですねぇ」
このセリフの役所さんに刮目!!
人間の普遍的なテーマと
現代日本の社会的テーマ、
名演と映像が絡まり合った傑作でした。
さらにエイナウディの音楽が素晴らしい。
ずっと聴いていたかった。
彼が指摘する通り現代の羅生門であり、
個人的には接見シーンでデッドマンウォーキングを髣髴としました。
死を覚悟しカナリアを自らの手で殺した三隅。娑婆の世界は彼にとって炭坑だったのか。
そして一匹だけ逃したのは、
神を気取る彼の気まぐれか、
それともごく僅かな生への願いか。
まあ前者かな。
映画IQが必要な作品
知識ではなく、映像から何かを読み取る力が必要。
是枝監督らしい絵で見せる作品。
役所広司という中身の詰まった天才が演じる、
阿呆とも勇者ともとれる犯人役。
サイコパスらしい丁寧な物腰が本当にリアルで引き込まれる。
対する福山雅治演じる弁護士役も、
決していい人ではないが悪い人でもなく、人間くさくて引き込まれる。
人は何をもって裁くのか、法廷ドラマとしてはありがちなテーマなのに
ここまで引き込まれるのは、
役者の持つ演技力とそれを引き出した是枝監督の技量によるものだなぁと思う。
やるせない
人のためでなく
ましてや自分のためでもない
正義や悪でもなく
真実はひとつなのにそこになんの意味も持たない
世の中はウソばかり真実すらもウソっぽい
映画やドラマの見過ぎなのかもしれませんが真実は真実 本音と建前的なね
そもそも生まれたことに意味を持たせたいのは人間だから
考える葦だから仕方がない、当然答えがあるわけもない
人と微生物の違いを明確に説明できる人なんて居ないのかも知れないな〜〜
群盲象を評してたわー
個人的にこういう曖昧模糊とした映画は好き。
ただやはりどうしても好みは分かれると思うし、是枝作品に求めるテイストとは幾分違っているとも思う。
「ゆれる」や「藪の中」を連想した。
主観と客観
自分の眼に映るものと映すもの
みたいなの好きだからこれも良かった。
その曖昧さ、余白こそがこの作品の醍醐味だというのに、そこを以って説明不足とか伏線が回収されてないとか批判するのはお門違いだとは思う。
娘役の子の涙からの、広瀬すずの涙
の流れとか一歩間違えたらあざとくなるところの見せ方は、流石是枝クオリティだと思った。
うーん、そんなに。。。
すごく練られた作品、深い、第三の殺人の意味、など評価高いようだが、理解能力の低い自分にはそこまで響かなかった。
伏線の回収もちゃんとできていないし。
・食品偽装の真相
・足を引きずっているのは生まれつきか上から落ちたのか
・供述がころころ変わるのはなぜ
・メールの真相
・十字架の意味
・アパートで会っていた意味
そのあたりの伏線を回収してから、第三の殺人の意味を描いてほしい。
あと、法廷で勝つことしか考えていないのであれば、もう少し勝ちにこだわる雰囲気を出して、そこから変化していく様子を描いてほしかった。
雪の上のシーン、最後あたりの十字路のシーン、の意味が伝わらないし、カメラアングルがちょいちょいわざとらしく見えて目障りだった。
見た瞬間、これじゃ映画祭で賞は取れないよね、と思ってしまった。
タイトルの意味がわかれば、どっぷりハマる。
役所広司にこういう役をさせると右に出るものはいない。
重苦しい、間接的にものを言う演技はさすがとしか言いようがない。
物語は全体的にくらい作りだが、やはり光の使い方が非常に上手いと感じた。
とくに、終盤になるにつれて明るくなるスクリーンには、福山の、どのようにしても勝ちたいという意識が変わっていく、そんな感情が感じられた。
ストーリーもまた、言うことなし。
題名の意味が分からない方はもう1度見るべき。
結局、どのような真実なのか。
それは実際に法廷に立つ弁護士や検事、裁判官も同じなのではないか。
ストーリーでは、円滑に進めるために様々な話が飛び交うが、それも今の法廷事情や、福山の考えを変えていくストーリーの伏線になっており、非常に練られていて飽きることはない。
実際の弁護士や検事も、同じように真実を知ることなく決断する裁判は多いだろう。
映画を見終わったあと、同じような気持ちになった。
スカッとする映画ではないが、映画を見る前よりも10倍深い内容に、さすが是枝映画と感嘆する限りである。
にしても、広瀬すずの演技はまた更に上手くなったと感じた。怒りでもそうだったが、今回も特に難しい役どころ。ただ単に悲しみを演技するわけではなく、目で感情を訴えてくる彼女の演技には脱帽。
個人的には、イチオシの蒔田彩珠が出ていて嬉しかった。笑
難しかった。
作者が伝えたかった思いと、私が受け取ったものの間に、とても大きな隔たりがあったように思います。
一度見ただけでは、ストンと理解できないのかな。
だけど、もう一度見てちゃんと理解したいとまでは、突き動かされませんでした。
私たちに何か問いかけている映画だということは、強く感じました。
その謎解きを味わうための映画だったように思います。
ただ、それがどんなものなのかを最後まで突き詰めたいと思える映画とは言えませんでした。
なぜなのだろうと、自分なりに考えたのですが、役所広司さん演じる、犯人の動機にあるのかなと思いました。
彼の動機が、我々も考えあぐねるような、ぐうの音も出ない理由だったら、まだ共感的に映画を見ることができたのですが、私には彼の動機が深いものだと感じられませんでした。
むしろ少し美談に仕上げているところは、反感さえ覚えたほどです。
キャスティングについては、お一人おひとりにコメントを書きたいほど、皆さんグレートでした。
「訴訟経済」 初めて聞く言葉でした。
ネックのような気がします。
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