「モヤモヤ感半端ない」三度目の殺人 ALLORAさんの映画レビュー(感想・評価)
モヤモヤ感半端ない
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観終わったあとに内容を色々と考えちゃう映画。
自分の中で作品の辻褄合わせをしようとする。
そういうのが好きな人にはたまらない映画だと思う。
個人的には問題提起だけで何も問題が回収されないってのはちょっと…。
モヤモヤ感だけが残る。
意味不明な雪遊びのシーンや河原のシーン。
イメージシーンと呼ぶには余りにも曖昧さばかりが目立つ。
意味がないシーンを見せられてもこっちは混乱するだけ。
何がしたいのかわからない。
タイトルもそう。
劇中以前の殺人、そして劇中の殺人。
それだけで物語は終わる。
え?三度目は何処?
三隅が死刑になるから三度目?
けど、三隅が殺さない限り三度目とは言えないよね?
よしんば三隅の死刑を三度目と言いはるなら、ある意味それは自死だから殺人と呼んじゃダメじゃん?
結局私の気分も映画の内容もモヤモヤだけ……。
唯一の救いは役所広司さんの演技。
柄本明さんばりの腹から声を出さず抑揚をつけない台詞回しに脱帽。
台詞、目線の向け方だけで「普通じゃない人」と観客に印象づける演技は素晴らしく鳥肌もの。
役所広司さんじゃなかったら評価は★1だが、役所広司という稀有な役者さんに敬意を評し★3です。
客席で寝てる人も居たが、つまらないとは言わないが観客を選ぶ映画だと思う。
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くうやさんのコメント
2017年9月18日
三度目の殺人の「殺人」を「正直」に替えると、この映画の真意が理解できる気がした。
いずれ茶の間のTVで「初公開」と銘打って見られるのでしょうが、この真意は映画館でしか解明されないのでは? と思いました。