ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのレビュー・感想・評価
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また君と2人で歩きたい
過去に、レンタルで観ました💿
両足を失うことになるジェフを演じたジェイク・ギレンホールの演技に、見入ってしまいます🙂
まだ精神的に立ち直っていない状態で、周りからはヒーロー扱いされる彼。
しかし段々と、現実を受け入れつつ前に進む勇気を持っていく。
少しずつ立ち直っていく過程が、わりと丁寧に書かれていたと思います。
エリンを演じたタチアナ・マズラニーも、途中途中ではっきり物を言いながらも最後までジェフを支える女性を好演しています🙂
良質なヒューマンドラマを求めている方は是非🖐️
人の気持ちは難しい
自分がマラソンに出場しなければ、彼はそこにはいなかった。だから自分のせいだから支えないと。
彼女の応援のためにそこにいたんだから、彼女が自分を支えるのは当たり前。
みたいな考えがチラチラ感じられるので、なんだか気持ち悪い。
飲んだくれでも仲間が周りにいることは悪いことではない。
でも、彼の気持ちを前向きにしたのは、その場にたまたま居合わせた他人だった。
人の気持ちは難しい。
突然凡人から英雄になった男の話
Amazonプライムビデオにて視聴。
ボストンマラソンで起きたテロにより、両足を失った主人公(ジェイク・ジレンホール)がそれを乗り越え、成長する話。
本編の序中盤で見られる主人公の空元気や、家族や親戚による囃し立てなどが主人公に感情移入して観ていると、イライラや倦怠感がひしひしと伝わってくる…
また、序盤と終盤合わせて2回ある沢山の人に 囲まれるシーンで、一回目のリンクのシーンではPTSDの様な症状が出るが、2回目の球場では克服をし、始球式を無事終えるというのも象徴的なシーンだと思う。
レッドソックスの試合が終わり、帰り際に沢山の人から「あなたは偉大だ」「あなたのおかげで自分も頑張れる」など自分の思わぬ所で自分の克服がもたらした影響を知るシーンは、彼にとってもやはりポジティブな影響があったように思える。
原題であるSTRONGER、直訳すると"よりつよくなる"という意味だが、自分は、"困難を乗り越え強くなる"というニュアンスで捉えた。
何よりも、これは現実に基づく話であると言うのが肝である気がする。エンドロールで流れた彼の奥さんのボストンマラソン完走の際の写真は本編より泣いたかもしれない…
次は同じボストンマラソンのテロが題材の「パトリオット・デイ」を観ようと思う。
コストコの宣伝かと思った序盤・・・
痛みが伝わってくる作品。テロの被害者が立ち直り、成長していく物語かと思ってもみたが、そんな単純なものじゃなかったようだ。『パトリオット・デイ』は未見なので、緊迫感ある爆破や怖さ、犯人逮捕までの道のりはよくわかってないのですが、TVの「アンビリバボー」でカウボーイハットのカルロス・アレドンドのストーリーは記憶にありました。
元恋人がボストンマラソンに参加するためにゴール近くで応援に向かったジェフ・ボーマン。事件に巻き込まれ両脚を失うことになったが、この辺りの描写は序盤だけで片付けて、その後のジェフの過酷なリハビリ、トラウマ、そして再び恋人として真摯に看護するエリンの姿を中心に描いてあった。思い切った編集により、トラウマ部分となる事故直後の凄惨な地獄絵図は小出しにしていて、PTSDによる痛みが切実に伝わってくるのだ。さらに、綺麗な場面ばかりじゃなく、風呂場でウンコしたり、酔って風呂場の中でクソまみれになるところなど、汚さも平気で映画いているのです。また、彼の母親や叔母など、酔っ払ってばかりで決して平穏じゃない家族をも描いた英断。
こうした“その後”のリアリティを追求し、マスコミによる取材を頑なに断るようになったエピソードや、挫けそうになるダメ男ぶり、決して英雄じゃないんだという本人の意志まで伝わってくる。よって、この放題はおかしすぎる。ただ、人々に勇気を与える平凡な男なんだ思う。
さらに、命の恩人カルロスと会おうとしないジェフ。会えばまたトラウマによってずたずたにされるからだ。ところがエリンの妊娠のこともあり、会ってみることになるのだが、カルロスの身の上話を聞かされることによって・・・。カルロス自身もジェフによって勇気づけられ、レッドソックスの始球式に出られるまで心も回復に向かう。
「テロには屈しない」というテーマじゃないと感じた。それはこのカルロスの背負った宿命のようなもの。息子を戦争で失い、下の息子も自殺したという事実。明らかにすべての戦争に反対するようになった彼の生きざまが伝わってくる。史実とは時間の経緯も違うだろうし、笑えるエピソードも付け加えたことは賛否両論あるでしょうけど、笑える部分があるからこそ、このカルロスとの再会シーンが感動を呼ぶのだと思う。
犯人よりも
アホな身内に腹が立つ。
両下肢を失った事が触れにくいのは分かるが、英雄とかで盛り上げるのもいい加減にしろ!と。
挙げ句は帰宅してもろくにフォローせず、ベッド、トイレからの転落を繰り返しており、英雄扱いした彼にタカっているようにしか見えない。
あまりに酷い親族を尻目に元彼女との関係が戻り始めるが、本人も彼女も将来の不安を抱えて判断をしかねる。
「ボストンよ強くあれ」と象徴に奉り上げるのは簡単だが、まったくの一般人である彼一人にそんな事を背負わせて、事あるごとにビールを飲みまくっている親族には、自身の不安も語れず、彼女に甘えるだけで散々な結果になる。
物語が締まってくるのは、同じ境遇の人間がどう生きているか?を知ってからで、一人一人の大切な人との強制的な死による別れを考えさせられる事で主人公が変わっていく。
映画のラストはそれなりにすっきりしているが、テロを考える作品としては一方的。
勿論、テロリズムによる殺戮は極悪非道であり、断じて許されないが、大国が仕掛けた戦闘行為はテロと呼ばれず、報復や経済制裁などから端を発した攻撃はテロと呼ばれる。
テロをなくすのにテロリストを逮捕、拘禁しても、無くなる事はないだろう。
どっちが先にやった…では解決しない。
被害者はいつも弱者。
人間は弱く強い
ボストンマラソンの爆発事故で両脚を失ったジェフと恋人、家族、友人との交流や対立、立ち直るまでを描いている。PTSDや不自由な体で何度も挫折し、また立ち上がるジェフの心の葛藤が良く描かれている。
一人の男が、大人になるまでを描いた作品
実話に基づいた物語。
2013年4月15日のボストンマラソン爆弾テロ事件。この事件の解決に際し、爆発の影響で両足を失いながらも目撃者として犯人の特定に貢献し、テロリストに屈しない“ボストン ストロング”精神を象徴する存在として一人の男性を描いた作品。
順風満帆と言う訳でも無いですよねぇ。元々“ダメ男”的なジェフだったようですが、“ボストン ストロング”と言われ、戸惑いながらも、人々の期待に応えようと頑張っています。でもね、やっぱり破綻しますね。PTSDもあるでしょうし、能天気な家族もいるし・・・。「だれも自分を理解してくれない」と思うとき、唯一理解してくれたのが、『元カノ』のエリンな訳ですが・・・。
実際のジェフ・ボーマンは事件当時27歳なのですが、それを37歳のジェイク・ギレンホールが演じています。さすがに歳の違いを感じずにはいられませんが、それは、ジェフの実年齢を知っていたからで、そうでなければ、ジェイク・ギレンホールの演じる“ダメ男”ぶりを違和感なく受け入れていたと思います。
ボストンマラソンのシーン、アイスホッケーのシーン、メジャーでの始球式のシーン、すべてボストン市民のボランティアの協力があったそう。そうじゃないと、あんなシーン描けないですよね。
一人の男が、大人になるまでを描いた作品とも言えるかな。
克服すべきは、弱い自分の心
タイトルからもわかるとおり、昨年公開の『パトリオット・デイ』と同じく、2013年のボストンマラソンで起こった爆破テロに関係した映画です。
ボストンでローストチキンをつくる工場で働いているジェフ・ボーマン(ジェイク・ギレンホール)。
彼女のエリン(タチアナ・マスラニー)とは、つい先ごろ別れたばかり。
だが、その彼女がボストンマラソンに出場するのを知ったジェフは、応援幕をつくってゴール付近に赴いたところ、爆破テロに巻き込まれてしまう。
結果、彼は両脚とも膝から下を切断せざるを得ない状態となってしまうが、偶然にも爆破犯とすれ違っており、その証言が犯人逮捕に役だったことから、ジェフは一躍、ヒーローに祭り上げられてしまう・・・
といったところから始まる物語で、実話を基にしている。
大きな外傷とともにPTSDを負った青年が再生していくさまに焦点を当て、テロ撲滅、強いアメリカを顕示するというのが主題でないあたりは共感が持てます。
けれども、主人公も含め、彼を取り巻く家族(特に母親)や友人たちが、自己顕示欲は強いにもかかわらず卑下感も強く、さらには個の境遇を利用するだけしてやろう的な欲どおしい感があって、なかなか共感できない。
とはいえ、強権的な母親に頭が上がらず身勝手でダメダメな主人公が克服すべきは、テロによる被害よりも、自分がそもそも持っていた弱さだったという落としどころは、クリント・イーストウッド監督の最新作よりは、ずっと共感できるところではあるが。
主役のジェイク・ギレンホールは『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』に続いての繊細な演技で好演。
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