スイス・アーミー・マンのレビュー・感想・評価
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珍味だが刺さる…
珍味というほかない。
ダニエル・ラドクリフはどこまでも死んでいるがめっちゃ喋るし、ポール・ダノはノンシャランとしているがどこまでも孤独だ。
珍妙なルックとは裏腹に、孤独とはどんなものかと、そこからどうしても逃れられない人生とはどんなものか、を突きつけてくる。
おならジェットスキーに笑い、バスでの出会いに涙する…刺さるね…
あ、あと劇判がものすごく良かった。人の声を重ねて作っていて、まさに孤独を象徴していた。
新たなダニエル・ラドクリフの代表作
こんなにも下品極まりない、でも同時にこんなにも哲学的な映画はない。人間はバカでみっともなくて汚い生き物だ。でもそれで良い。一度しかない人生をありのままの自分で、肩の力を抜いて生きた方がずっと素敵に違いない。それを教えてくれる映画だった。
ダニエル・ラドクリフはもはや「ハリー・ポッターの」という描かれ方から完全に卒業しただろう。今や立派な実力派若手俳優の1人だ。
もっともっと彼の出演作品は日本で公開されるべき。今後も彼には注目して行きたい。
この作品は彼の新たな代表作と言っても過言では無いはず。
設定が魅力的。
ハリー・ポッターの主役で
世界的ブレイクを果たしたダニエル・ラドクリフが
死体を演じるという異色作「スイス・アーミー・マン」を鑑賞。
9月公開の中で最も楽しみにしていた作品ながら
池袋と有楽町のみというなんとも寂しい公開状況。
全国拡大希望。
舞台はとある無人島。ポール・ダノ演じるハンクは
人生に絶望し、自殺を図ろうとする。
そんな時、浜辺に打ち上げられた人間を目にする。
生存を期待して、声をかけるも、すでに事切れていた…。
さらに絶望し、改めて自殺を図るハンクだったが、
その死体に異変が…。
体内の腐敗ガスがお尻の穴から出始め、オナラを連発。
それはやがて、死体を動かすほどの勢いに。
閃いたハンクは、そのオナラを利用し
孤島からの脱出を試みる。見事成功!
陸地に辿り着いたハンクは、人を探し進む。
が、死体も一緒に連れて行くことに。
メニーと名付けられた死体はスイスのアーミーナイフ
「ヴィクトリノックス」ばりに万能な死体だからだ。
その万能ぶりは映画で観てもらうとして、
やがて2人の間に友情が芽生え始める。
オナラでピンチを脱したり、
小学生レベルの下ネタが出てきたり、
どこまでが冗談で本気なのか、
その境目を見分けるのに少し時間がかかったけど、
映像美と死体との友情、そしてラストの切ないながらも
笑いを誘う演出は、今まで観たことのないものばかりで
度肝抜かれっぱなし・笑わされっぱなし。
役者のセリフからリンクして壮大な音楽に切り替わる演出も
素晴らしく、幻想的でさえあった。
序盤に発動する死体の「ある機能」は
ハンクの幻想なのか。やもすると、死体と過ごした時間も
幻想なのかな? なんて考えたり。
傑作&;珍作&力作。洋画部門今年1位になりそうな勢い。
凄い映画(色んな意味で
十得死体というアイデアがキャッチーだが、
ストーリーも負けず劣らず…な作品
万人に進められる映画では無いが、
あらすじで気になった人は是非観た方が良い、
良くも悪くも記憶に残る作品になると思う。
それにしても、これが初監督作品だというのだから、驚きしかない
監督の次回作も必ず観たいと思う
スイス・アーミー・マン
2017年89本目の劇場鑑賞。
ダニエル・ラドクリフが無人島に漂着した腐りかけの死体を怪演し、
遭難していた青年の心の友となるばかりか、
“スイス・アーミー・ナイフ”ばりに様々な場面で役立ち、
彼の過酷なサバイバルを助けていく奇想天外アドベンチャー・コメディ。
死体と下ネタが生きる希望を見出してくれるサバイバルヒューマンドラマで、
オナラで進む死体に乗って海を渡るシーンは物語の導入部に過ぎません。
現実なのかファンタジーなのかよくわからない世界へ。
設定がぶっ飛んでます。
意外だったのは、
ダニエル・ラドクリフ演じる死体が勃起をしたり、
「SEXしたい」と叫んだりと下ネタ満載でした。
ポール・ダノ演じるハンクが死体のメニーを活用して生き残ろうと試行錯誤していく様子は面白い。
笑わせつつも最後には観客を置いてはるか向こうに駆け抜けていく怪作でした。
よくある質問で、
「無人島に1つだけ物を持って行けるとしたら?」
当然、
ダニエル・ラドクリフです。
どう楽しめば……。
予告を見て、なかなか奇抜な設定だな、と思い、期待して観賞。
結果としては、う〜ん? といった感じ。
SFとしてみればいいのか、哲学的にみればいいのか、上映中もだいぶ悩まされ、結局は、自分の求めているようなエンディングでないまま終わっていきました。
頭の悪い自分には、もうちょっとわかりやすい話であってほしかった。
俳優の演技や撮影技法はさすがといった感じなので、そこをいかに楽しめるかが鍵かもしれません。
シュール一直線
他にはない作品だと思う
遭難した冴えない主人公と万能死体?との友情の話。
サバイバルなのですが、
死体とのシュールなコミュニケーションがブラックユーモアというか笑ってしまいました。
そして突然BL展開になりました(笑)
あまり予想出来ない映画かも。
ダニエル君、ハリポタ卒業おめでとう♪
多くの映画サイトで本作について語るべき事はすでに言われているので違った視点で書きます。『もし死体役のダニエル・ラドクリフが別の俳優、あるいは著名人だったらどうなるの~』を考えた。①ノーベル文学賞授賞式を欠席したボブ・ディランが死体だったら主役のポール・ダノはディランに相手にされず無視され続け鬱病を発症!②北朝鮮の金正恩が死体だったら股間の大陸弾道ミサイルが次々と発射される!③トランプ大統領が死体だったら次々とスタッフが辞意を表明し主役のポール・ダノがバス車内で一目惚れする人妻役には娘のビアンカを採用!④森友学園の籠池泰典理事長が死体だったら森に捨てられゴミの量をめぐり不正土地売買ミステリー作へと脚本変更!⑤イチローが死体だったら誰よりも早く撮影現場に来て死体の動きに欠かせない関節の動きを入念にチェックし撮影に挑み監督から絶賛される!⑥腹話術師のいっこく堂が死体だったらポール・ダノに死体(人形)の扱いについて実技指導をする!①~⑥は試写を見た私なりの映画への賛辞です。そして世界中の映像作家もきっと閃いたはず~この死体はパロディーとして使えると。配給会社が動けば作品は集まるだろうし映画の宣伝にもなる。そして何よりも死体役を演じたダニエル・ラドクリフを『ハリー・ポッター』の呪縛から解放した映画として称えられるに違いありません。
シュールの極み
去年、英語で観たのでところどころハッキリしない部分はありますが、細かいところは覚えていなくても、シュールを極めた映画だな、という強い印象が残っています。
特にこれと言ったメッセージ性は無く、ちょっと笑って最終的に「意味分からん(笑)」と誰しもが思う映画だと思います。
ラドクリフは万能死体役で「本当に死んでるのか?」と思わなくもない行動を取りますが、一貫して死体で押し通されています。つまり、ゾンビのように人を襲うとかそういうことは一切ありません。あくまで「サバイバルに超便利な道具(死体)」として扱われます。ラドクリフの演技力全開でそういう部分に面白さがある作品でした。
そのため、ストーリーに期待してはいけません。あくまでも、死体がずっと出てる気持ち悪さとそれを使って面白おかしくサバイバルが進んでいく映像の狭間で観てる方の気持ちが揺れ続ける映画です。新感覚ではありますが、意味は特にないと思いました(笑)
ようは、星の王子様です。たぶん(笑)
スイス・アーミー・ナイフみたいに万能な死体(?)だから……。
『スイス・アーミー・マン(2016)』
原題 Swiss Army Man
タイトル変えなかった、配給会社”ポニー・キャニオン”さん偉い!
(あらすじ)
無人島に漂流したハンク(ポール・ダノ)は、悲観に暮れ自殺しようとする。すると、ビーチに打ち上げられ、横たわる男の姿が目に入る。
え!この島って、他にも人いるの?駆け寄るも、その男マーニー(ダニエル・ラドクリフ)は亡くなっていました。
でも死体から異常発生するガスに、何がひらめくハンク。
結果、ポスターのような状態で、無人島脱出をはかる!!
※公開前なので、ほどほどに語ります。
いやー、97分間、なんでやねん!と突っ込まない方がいるだろうか。
いや、何してるん?と(笑)
おならで無人島脱出、飲み込んだ海水がなぜか死体の中で濾過され真水?に?そのうち、死体が話し始めて、友情が芽生て。
芽生えたはいいけど、かすかなBL臭がし始めて……。
トータル、なんなん?と。
ほぼほぼ、ポール・ダノと、ダニエル・ラドクリフの二人だけで話が進むんですが……。
ラドクリフ、まさかの死体役です(笑)
いいです。いいです。
一皮も、二皮も、三皮も剥ければいいと思います。
しかし、コメディではないんです。
この二人の禅問答的な会話は、星の王子様の要素もあります(たぶん)。
つまり、激しく混乱する映画です。
今まで観たどんな映画より、奇想天外で先が全く読めないストーリーでした。
おならとか、排泄物ネタとか、けど下品でないのは、俳優さんの個性的で可愛らしい演技のせいでしょうか。
そして、なぜか観た後の爽快感!
てか、なんでこのストーリーで、ほっこりさせることができるんだろうか。
監督がCMディレクター出身のダニエル・シャイナートとダニエル・クワン(通称ダニエルズ)。本作が初監督作品です。
映画好きがアカデミー賞よりリスペクトする、サンダンス映画祭で”監督賞”受賞です。
いやー、いろんな意味ですごい監督です。
今後も注目したいです。
空っぽで観るか深読みするか悩む
冒頭からあっけらかんとしたくだらないジョークに笑いが出る軽いテンポは、ブラックとナンセンスに理解があれば単純に楽しめる。
後半に入り、だんだんシリアスなテーマになってくるが、そこを深読みすると全体のジョークにも懐疑的にならざるを得ず、ちょっと混乱するかなぁ。。。
結局よくわかりませんでした。
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