スイス・アーミー・マンのレビュー・感想・評価
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これまでにないブッとんだ友情映画
オナラや下ネタのオンパレードに耐えられるだろうかと不安もあったけど、なぜか終わったら清々しい温かい、そして切ない気持ちになる。なんといってもダニエルの演技、ほんとに死体に見えるし表情も限られてるのに、おかしさの中に哀れさもあって、生き返ってくれないかなと願ってしまう。ついていけないくらいブッとんだ世界だけど、一度価値観を捨てて入り込めば、生きる根源とは何か、考えさせてくれる映画だと思う。
屁。
生活を捨て、冒険をせよ
と、どっかの偉人が言ったような名言じみた言葉が浮かんだ。
劇中には全く関係ないが。帰りの車の中でふと思った。
もし。今の生活を捨てて冒険的なことができるだろうかと。
色々思うところがある。だけど。
無人島に何もない状態で生活するとなると話は別。必要な道具がないと火を起こすことも、寝床を作ることも難しいかもしれない。あわあわしていたら日が暮れ、猛獣の餌になって終わるか、飢え死にか。
万が一、流れ着いたゴミで釣りをしたり、火を起こせたとして延命しても、ずっと孤独で喋る相手がいなくなるとその生活が苦でしかなくなり、自殺まで考えるだろう。
もし、自殺寸前で漂流してきた死体を見つけ、助けようとしても死んでいるのならば墓でも掘っておしまい、なのが普通。
が。この物語はここから始まる。
死んでます。死体です。
オナラしているのです。結構な勢いで。
そのまま、海に行くわけです。
自殺しようとした彼も「え?うそだろ!?」
と追いかける。そのままオナラし続ける死体に引っ張られ、まさにジェットスキー状態
(死体がダニエルラドクリフなので、ジェット“ラドクリフ”スキーか。ジェラドスキーか。)
ここでタイトル、ズバァァン!!!
冒頭15分でもう取り込まれました。
バカじゃん。
だけども。それで終わらせないのが映画。そんな映画が大好きだな。
その後、無人島から奇跡の生還を果たすが、流れ着いたのも無人島?で。
とりあえず、助けてもらったラドクリフ似の死体を担いで洞窟に。
そこで眠れないので話し出す主人公。
死体は喋らず、雨露に濡れたまま主人公は寝てしまう。
翌朝、目がさめると
やれ雨露を溜め込んだ死体がウォーターサーバー以上の噴射で水を出すわ、
何故か喋り出すわでもう、もう…
主人公ハンクはビビって殴って避難。
それでも「痛いなぁ…」と喋り続ける死体メニー。
そこから奇妙な共同生活。
メニーは記憶をなくしていた。何もかも無知でいたので色々と教えつつ、ハンクはメニーの便利機能を多用していく。
前歯カッター(髭剃り)
空気銃(口から凄い勢いで物を飛ばす。)
裁断(死後硬直で硬いのか、反動で木を割る)
摩擦での火起こし
等々、、、、
暮らしていける環境、話せる友人ができ楽しくなる生活。
それ以上に元の故郷へ帰りたい気持ちの方が強いので、ハンクはメニーの記憶探りつつ、帰る道を模索して行く…
とまあ…
厨二病です。完全に。
だけどね、健全に育ってきた人は絶対思ったことでしょう、
あんなこといいな!
できたらいいな!
って。それがリアルに、死体として、ダニエルラドクリフとして出てきただけなのです。
見ていて何より楽しかった。リアルファンタジーですこれは。
孤独を抱える人々に、ちょっと形は変だけど
微かな希望をあたえてくれる、お話だったと思います。
笑えて、最後はぐんと切なくなる。
まさかこの映画で泣くとは…
(ブレードランナー2049とは違う“まさか”)
素晴らしいです。これはね、誰かと見た後話したくなる。
バカだけど愛すべき作品。
こりゃあ、僕の中の2017年間トップ5に入るなこりゃ。
苦笑
MVあがりの監督を敬遠する人が多いが、個人的には凄く好き。やっぱり...
MVあがりの監督を敬遠する人が多いが、個人的には凄く好き。やっぱり映像芸術は個性豊かで記憶に残るビジュアル展開をさせる事はかなり重要な事だし、映像という媒体ならではの他にはできない芸術表現だから、短い時間で記憶に残すMV表現は作り方と使い方を間違えなければ最高のものになると思う。
今作は奇抜なストーリーですでに印象に残る作品になっているが、MV監督ならではの綺麗な映像美で小さな世界に広がりを持たせられているところに魅せられる。
自作バスの中でのひとり演劇はとても綺麗な描写で、綺麗な絵だからこそ尚更ひとり芝居の切なさが際立って切なさ倍増、ジュラシックパークのテーマがまた良すぎるほど良い…。最高のシーンでした。
本作のメニーを演じているのがダニエルラドクリフが演じている事が特に深い!
華やかな世界で生きてきたダニエルを死んでから妄想オタクストーカー野郎がオモチャにするなんて…恐怖度マックス!
出落ちでは終わらない、素晴らしい作品。
なんじゃこら!
笑えない、泣ける
映画の題名からして
2017-76
奇天烈。
荒唐無稽。
ゲス。
色々すごい。
はまる人は、はまるし、
はまらんひとには絶対はまらんと思う。
わたしは前者。
まぁでも、これ面白いよ!って薦めてくる人とは仲良くなれそう😃笑
きっと頭のいい人は、この映画から哲学的な何かを汲み取るのかもしれない。
ばかなので、それは出来なかったけど、頭空っぽにして、ただただゲスな笑いやたまに感じるファンタジーっぽさにやられた。
始まって体感5分で、ポスターの光景になる。
クライマックスだと思っていたのに、まさかのあのシーンは物語の最初で、あのシーンのあとにタイトルコール。
そこから死体がどんどん万能に。
物語の9割は主人公と死体だけで進んでいく。
小さい頃、「不思議の国のアリス」が、ひとつひとつのダンジョンをこなしていく感覚が大好きだったように、
次の困難にはどう立ち向かうんだろう、
次はどんな能力に目覚めるんだろうとワクワクする感覚を味わえました。
ハリポタやりはじめた頃のダニエル君に、君は将来こんな映画に出るんだよって見せたら、どう思うんだろ笑
思ってたのと違った!(多分いい意味で)
恐ろしいくらいに主張が…
ただただ笑う映画だけでしかない。
作中で語られる意味深な主張などは全くといっていいほどに頭の中に入ってこない。主張が皆無だとは思わないし、実際、何だか含みを持たせた人生観みないなものも語られているのだけれど、ダニエル・ラドクリフの絵力があまりにも強すぎて、思い返してみても何を語っていたのか全く覚えていない。だから残念という思いもないし、訳分からない設定の奇妙奇天烈な展開そのものだけで楽しめた。
結局何だったのか、物語の背景なども不明のまま。多少の不満がないわけではないけれど、おバカと笑い飛ばしてしまえばそれで済む。
劇中歌が何気に良かった。その切なくて美しい響きは思いの外、お下劣な設定や展開に効果的で、どーでもいい話に不思議な含みを与えてくれるような印象。ああいい話、などという錯覚を覚えてしまうくらいに幻惑的なしらべを感じてしまった。
何事も考えすぎてはいけないのかな
深いのか、ブラックファンタジーなのか
ある意味で忘れない映画
人の醜さ
どんな型にもはまってない
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