「「アメリカはテロに屈しない」」パトリオット・デイ かつさんの映画レビュー(感想・評価)
「アメリカはテロに屈しない」
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テロリズムに対抗する方法は報復攻撃じゃない。被害を受けた人たちの愛情であったり、それを乗り越えようとする心なんだ。最後のパトリックさんのボストンマラソン完走はまさにそれを象徴していて、自然と涙が出ました。オバマ大統領が言っていた「アメリカはテロには屈しない。」が真に意味することは、こういうことなんだと感じました。トランプが言うと別の意味になるだろうけど(笑)
作品の感想は、前半部分の臨場感がスゴかったです。実際の現場映像をカットインさせたり、目を背けたくなるようなシーンも直接的に描いたり、映画作品っぽくないいろんな不協和音が入り混じった音など、まるでその場に居合わせてるぐらいの感覚になりました。
一転、中盤は、FBI、警察と犯人の追跡劇。銃撃戦や爆発など思っていたより、迫力があった。そして、最後は、地元警察と市民による犯人の逮捕。見応え十分な作品でした。
ただ、犯人の心情はほとんど描かれず、ただただ悪としての存在でしかなかった。制作陣の主義思想が色濃く反映した形だったのか、少し気になりました。
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