「とてもよかった」パトリオット・デイ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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路上での銃撃戦の場面が素晴らしかった。実際あんなに爆弾を何発も爆発させたり、警官がマシンガンを乱射したりしたかどうかは分からないのだが、緊張感が凄まじい。最終的にリアルな『男たちの挽歌』的に展開するのも度肝を抜かれた。最近見た銃撃戦描写では屈指の出来で、スリルでありバイオレンスであった。
ただ、「テロリズムに勝つのは愛である」というメッセージは確かに結構なのだが、まるでこの世には非モテは存在しないかのような空気を感じた。もてない、気持ちの悪い連中はテロに負けるのか。
爆発が起こっているのにマラソンをやめずゴールを目指すランナーがリアルだった。それはどうしてもゴールしたいだろうと気持ちが分かる。
銃撃戦の最中に民家の住人が警官にハンマーを放り投げて渡すのもとても面白かった。
ケビン・ベーコンが現場を仕切る際にちょっと引いていた。類型的な表現なら地元警察をないがしろにするFBIみたいにするところで、決してそうではなく地元警察とリアルに連携していた。途中で犯人の奥さんを尋問した連中は誰だったのだろう?
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