「素敵なディズニー作品をとっかかりにしているが、描かれるのは自閉症の辛さ。それに正面から向かい合う家族の愛の美しさ。」ぼくと魔法の言葉たち ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
素敵なディズニー作品をとっかかりにしているが、描かれるのは自閉症の辛さ。それに正面から向かい合う家族の愛の美しさ。
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まがりなりにも障害者福祉に携わる人間としてとてもよく描かれているなと感じたし、他の方も言われている通りに描かれている主人公は軽度の知的障害である。
自閉症の特性としてディズニーやアニメーションを擦りきれる程見ることは不思議では無いが、この作品の素晴らしい点はファミリーが自閉症に対し柔軟に、しかしオーウェンの幸せだけを願い前に進んでいる点だと感じた。
もちろん障害を持つ多くの家族は本人の幸せや、将来を望むのは至極当たり前だがどうしても真逆の事をしてしまうパターンが多い。
その事が少なからず本人の成長を阻害しているパターンも見られる。
オーウェンの父ロンの言葉で「挫折も必要だ」との見解には非常に共感したし、あらゆる場面での発言にも感動した。
冒頭からの幼少期の映像を使いながら家族のインタビューを交えて進んでいくのでスムーズに入りやすく、見やすかった。
やはり日本とアメリカでは福祉サービスの違いが大きいだろうなと感じた。(北欧ではもっとだろうが、、)
障害の有る無しに関わらず、人間の持つ生きていく力強さと愛(特にディズニーの)がとても美しく描かれていた。
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