「70代のお年寄りが頑張っているといえば、たしかに。」海辺のリア 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
70代のお年寄りが頑張っているといえば、たしかに。
土曜日、初日舞台挨拶あり。
髪をなびかせ、絹のパジャマに黒コートを羽織った仲代達矢の存在は抜群ではあった。しかし、その分「リア王」らしさが際立ち、痛々しさを感じた。
計算されたカメラ割りなど、まるで舞台の枠を存分に動き回っているよう。
黒木華の演技には惹かれるものはあった。
だけどどうもつまらない。
長ゼリフを披露されても、だからなに?としか思えなかった。
結局、鑑賞後の感情は、凪いでいた。
だから進行役がそれとなくスタンディングオベーションを催促していても、僕は立つことも拍手さえもする気になれなかった。
それがすべて。
コメントする