「魔が差しちゃう気持ちも分からんではないけれど」避暑地で魔が差して 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
魔が差しちゃう気持ちも分からんではないけれど
ロランとその娘マリ、アントワーヌとその娘ルーナ。
父親同士も娘同士も親友の4人は、アントワーヌの故郷のコルシカ島でバカンスを。
妻と離婚したばかりのロラン。そんな彼をルーナが誘惑。
いけないと分かりつつ、積極的なルーナと肉体関係を持ってしまい…。
さあ、大変。バレたらヤバいのはどっち? 親友? 娘?
勘がいいのはマリ。父と親友の秘密の関係に気付く。親友には素っ気ない態度を取り、父にはあからさまに軽蔑。
親友の冷めた視線など何処吹く風。ルーナの大胆アプローチは続く。美人でセクシーで魅力的な困った小悪魔ちゃん。
ロランは娘を信用し自由にさせているが、アントワーヌは娘に厳しい。ヘンな男など許さない。その男というのが…。無論ずっとバレないなんて事はなく、遂に…。
娘のチクチク刺す言動、親友との友情、親友の娘からのアプローチ…それらに右往左往あたふたてんてこ舞い。クールな印象のヴァンサン・カッセルの意外な一面。
美しいバカンス地を舞台に繰り広げられる4人の人間模様。
下世話にはならず、コミカルながらも洒落て、しみじみハートフルに。
オチもなかなか。
おフランスならではの大人のコメディ。
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