「☆☆☆★★ 嬉しい正統派鮫映画の継承…から〜の!遠慮と忖度が悩まし...」MEG ザ・モンスター 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 嬉しい正統派鮫映画の継承…から〜の!遠慮と忖度が悩まし...
☆☆☆★★
嬉しい正統派鮫映画の継承…から〜の!遠慮と忖度が悩ましい(-_-)
巨大な鮫と人間の死闘。
スピルバーグがとき放った鮫映画とゆう一大ジャンル。
その歴史を知る者ならば、劇場へ駆け付けずにはいられない。
或る種のはみ出しヒーロー映画としてのエピソードを皮切りに。巨大な【アイツ】が暴れまくる。
遂にその姿を現わすその場面。明らかに(キューブリックの)《あのホラー映画の名作》を引用する。その節操の無さには、何故か心がほっこりする(笑)
「お〜!やっとるな〜」…と^_^
そして鮫映画と言えば、そりゃ〜も〜シャークゲージでしょ〜よ。旦那〜!…って事で、全く分かっていらっしゃる(((o(*゚▽゚*)o)))♡
この後ザコキャラがズコズコと殺られだし、テンションが上がる。
しばしば死亡フラグとおぼしき、ザコキャラ達の台詞や行動・如何にも出るぞ〜とゆう画面構図にワクワクする(*´∀`)♪
後半は一気に殺戮にパニック描写の王道娯楽。
但し、前半のワクワク感から後半に至り。最後は少し残念なところも。
⁂ 1 この監督さん。頑張ってはいるのだが、演出力が今1つと言える箇所がチラホラと。
例えば、偉大なる鮫映画の名作『ジョーズ』
静から動へ切り替わるタイミングの素晴らしさ…等。若き天才スピルバーグの演出は神がかっていた。
画面からジョーズが飛び出して来た!と思わせる演出。あの時椅子から身体が最低でも10㎝は間違いなく浮いた。
でもこの作品では、ワクワクはさせて貰えたけれども。ハラハラドキドキは感じさせて貰えなかった…のが本音。
まあ、「スピルバーグと比べるなよなあ〜!」…って言われそうではありますが^^;
最後の死闘。一般人を巻き込んだパニック描写は面白くは観たものの。中国資本による作品の為か。どこか遠慮が入り、パニック描写は見せては貰えたものの、殺戮とまでは行かない。
どことなく忖度してしまったかの様で、実に勿体無い。
もっとはちゃめちゃで壮大な事が出来た筈だったのに、極めてスマートな娯楽映画として収まってしまった事が悩ましい(-.-)
そしてこんな事を言ってしまっては元も子もないんですが…。
そもそも、1万メートルを超える深海に於いて。巨大な【アイツ】が普通に生活しているだけでもあり得ないっちゃあ〜あり得ない(苦笑)
尚且つ。海面まで現れて大暴れ…。
はい!「それを言っちゃあ〜お終え〜よ!」…って事で💧
最後のオマケは無いので。クッソ長〜いエンドクレジットは、無理に我慢などせず。観ずに帰ってもOKです。
⁂ 1 後から、あの『クール・ランニング』『あなたが寝てる間に』『フェノミナん』のジョン・タートルトープだったのを知る。
あの頃の作品は全部好きだった!
そう言えば、『ナショナル・トレジャー』シリーズは面白かったけれど。あまりこの監督には似合って無いんじゃないか…と思っていた。
ハリウッドの物量でごちゃごちゃした作品は、向いてないんじゃないかなあ〜。
是非とも、『あなたが…』の様な。小品だけれども、人間の機微に触れる作品を今一度撮って貰いたい。
2018年9月10日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7