「全く期待せずに見たら割と楽しめた」海底47m Croさんの映画レビュー(感想・評価)
全く期待せずに見たら割と楽しめた
最初は「なんかクソみてーな映画でクソみてーに時間潰してぇなぁ! どっかにクソみてーなB級パニック映画でも落ちねぇ〜かなぁ?」という気持ちで色々漁っていてこれを見つけました。
見つけた瞬間「いいねぇ〜この溢れ出るクソ映画臭!」とウキウキで見始めたんだけど、設定がシンプルに面白い。
シチュエーションホラーって結局「自分がこういう状況になったらどうしよう……」という気もちをどれだけ擽るか、だと思っているのでそういう点ではサメ映画の中でもシチュエーションとしてはトップクラスに面白いと思う。まぁ他のサメ映画っていってもジョーズすら見たことないけど。
キャラクターも良かった。臆病でネガティブな主人公リサと、アゲアゲポジティブだけど冷静沈着で有能な妹のケイト。観ているとリサにイライラしてきて、ケイトに巻き込まれた側のリサに同情すべき展開なのに「リサとかどうでもえーからケイト助かれ!」と思い始める始末。そのくらいケイトというキャラは有能で、かつ姉思いな生き残って欲しいキャラだった。
だからこそ、窒素酔いのくだりから、ケイトからの通信は幻覚なんだろうなぁと思いながら観ていたし結果として予想通りの展開ではあったけど「どうか幻覚じゃなくてガチでケイト助かってくれね〜かなぁ」とハラハラ最後まで楽しく観れた。それはケイトのキャラあってのものだと思う。
リサもね、あれが幻覚じゃなくて真実だったなら「恋人だけが唯一の幸せ」なんてひねくれた考え方から、「大切な家族である妹という幸せ」の為にお姉ちゃんとして変わろうとする成長物語として成り立ってたんだけどね。まぁ空気が残り少ない妹に代わってライトに向かうって部分だけでも成長物語なのかな? それ以外ずっとケイト頼りだったけど
助かったと思ってからまた落とされる絶望。そしてケイトが助かって良かった!と思ってからの幻覚落ち。この手の映画にしては凝っていて映画としての迫力や脚本の作りはとてもよかった。まぁ幻覚落ちは読める範囲だったからそこから更なる大どんでん返しが……!とかあればと思ったけど流石に難しい設定だしよくやってると思う。ケイトには助かって欲しかったけど。
あとここまで書いといてなんだけど、主人公の名前リサで合ってたっけ? ケイトが印象的過ぎてケイトのことしか覚えてないから、間違ってたら申し訳ない