「どうしてなんだろう月日が流れると格好悪くなる役者というのは・・」アリーキャット はるさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしてなんだろう月日が流れると格好悪くなる役者というのは・・
特別に窪塚洋介が好きな役者ではない。
ドラゴンアッシュの降谷健志に興味を抱いていただけでこの映画を観たんだ。
元ボクサーとずーとラリッたままの男。どうよく目にみても30歳半ばを過ぎた男ふたりの物語。
そんな配役なのに20歳過ぎの半端な男同士の映画にしてしまったところがあきれるぐらいに半端な映画にしてしまっている。
窪塚に至っては不潔感で胸が悪くなるくらいで、怒鳴り散らすシーンに切迫感は微塵もなく、観るものを置き去りしてしまう。ボクシング以外に取り柄のない奴が挫折感に身を委ねたらどうなるのか、そんな目つきや身のこなしがにじみ出ていないから浮いてしまったんだろう。
唯一、救われたのは降谷の芝居。歌をうたうことを知っているから表現力が素晴らしい。
やはり、歌も芝居も色気なんだ!
つくづくそう思えた映画だった。
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