「ヤングケアラー」怪物はささやく ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤングケアラー
病に侵された母と2人で暮らす少年コナー。洗濯や料理など、自分だけでなく母の世話までする毎日。学校ではイジメられ、もうズタボロ。そんな彼は、地面が割れて崩れる中、母を助けようとしてできない、という夢をしばしば見る。その度に恐怖で目覚める。
ある日の夜中、突然コナーの下に怪物が現れる。怪物は物語を3つ語って聞かせるので、4つ目はコナーがおのれの真実を話せ、と言う。怪物の物語はどれもスッキリしない結末で、コナーは理解できない。そうこうするうちに、いよいよ母の具合は悪くなっていく…。
水彩画が使われる画面はすごくきれい。質のいい絵本のよう。繊細な絵が、そのままコナーの心情を語っている。水をたっぷり含んだ色が、紙の上を流れる様子が、それだけでドラマティック。
悲しいけど、透明感があって、優しい映画だった。母の愛はどこまでも強い。
主演のルイス・マクドゥーガルくんは、まつ毛が長くて、愁いが漂う。これ以後、出演作品がないようだけど、どうしたのかな? 成長した姿が見たいな。
日テレの放送を録画で鑑賞。
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