「同じジャンルの傑作「パンズ・ラビリンス」とは違う後味が。」怪物はささやく MPさんの映画レビュー(感想・評価)
同じジャンルの傑作「パンズ・ラビリンス」とは違う後味が。
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重い病を患う母親が自分と過ごす時間に限りがあると感じている少年の前に、巨木の姿をした怪物が夜な夜な現れて試練を与える。それが少年にとってどんな意味を持つものか?そしてそもそも、怪物の正体は?そんな風にダークファンタジーとして推移する物語が、ファンタジーのふりをしたリアルな母と子の対話の記録だと分かる幕切れで、本作が宿命的に比較される同ジャンルの傑作「パンズ・ラビリンス」とは違い、ポジティブなメッセージを発していたことが判明する。主人公は向こう側で儚い夢を実現するのではなく、あくまでこちら側で現実を受け容れて生きていく覚悟を決めるのだから。
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