「全編検死台に横たわっているだけのジェーン・ドウがとにかく美しい!キリキリとテンションを上げていく恐怖描写が印象的で上品な密室ホラー」ジェーン・ドウの解剖 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
全編検死台に横たわっているだけのジェーン・ドウがとにかく美しい!キリキリとテンションを上げていく恐怖描写が印象的で上品な密室ホラー
片田舎で検死所を営む親子の元に一家惨殺事件の現場で半分地面に埋まった状態で発見された身元不明の女性の遺体"ジェーン・ドウ"が持ち込まれた。早速検死を始めるが遺体には目立った外傷はない。死因を特定するために解剖を始めると異様な実態が次々に明らかになるとともに検死所のラジオが不穏な音楽を奏で始める・・・。
昨年話題になったウルグアイの新鋭フェデ・アルバレスの『ドント・ブリーズ』との類似点が多く、密室の中で静かに始まりキリキリとサスペンスのテンションを上げていく恐怖描写が印象的で、テンションに耐えられなくなった客が逆に爆笑してしまうほど焦らしに焦らす憎い演出。それでいてジェーン・ドウの解剖シーンは緻密にじっくり魅せる。冷たい蛍光灯の明かりに照らされた臓器はグロテスクというよりはどれも美麗で嫌味が全くない上品な仕上がり。エミール・ハーシュとブライアン・コックスという渋いキャスティングも見事にハマっていて、ほぼ全編検死台に横たわっているだけのジェーン・ドウ演じるオルウェン・ケリーも死ぬほど美しいです(・・・既に死んでいますが)。
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