しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのレビュー・感想・評価
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よれよれの古い靴下のような二人。
急展開などはなく、じっくりと進むストーリー。
いつまでたってもぞんざいで口が悪い夫エベレットが、最後に見せる愛に胸を締め付けられる。お互いが求め合う愛の美しさを見せつけられた。
結婚式の夜の、二人で静かに踊るダンスも堪らなく素晴らしい。障害を患う妻のモードを気遣う足元を映し出した瞬間、どっと涙が流れた。
本人になりきったサミー・ホーキンスの迫真の演技に脱帽。「博士と彼女のセオリー」でのエディ・レッドメイン同様、役者魂のすさまじさたるや、すごいとしか言えない。
小さな家で
二人が暮らしたノヴァスコシアの風景が美しい。プリンスエドワ-ド島の隣みたいですね。いつか両方行ってみたいです。
イーサン・ホークは「リアリティバイツ」の頃から好き。
エベレットは、最初暴力をふるったりして怖かった。でもそれでモードが絵を描き出すシーンになるんですね。
サリー・ホーキンスは、「パディントン」や「シェイプオブウォーター」とは、また違った魅力を見せてくれました。
死産したと思っていた娘をモードが車のかげから見つめて、でも声はかけられないでいる場面が私は印象に残りました。
ラスト、泣いている人が多かったです。
私も涙が出ました。
パートナーを亡くした人が観ると、ちょっと辛いかもしれません。
絵は知っていたけれど。
作家の人生は全く知らなんだ。
重度のリウマチな上に決して幸せではない家庭環境。芸術家は普通な人生でないこどが多いけれど彼女の絵のほのぼのな多幸感は愛情の証なんだなー、と思った。エンドロールの夫婦の実写をみて2人の優しい顔立ちがとても印象深かったなー。
ラストシーンに嗚咽、号泣しちまった、、、
情報無しに見始めて、
「あれ?ジョシュ・ブローリン?」
と思ってたらイーサン・ホークだった、
くらいのテンションだったのが徐々にグイグイと盛り上がってきてラストシーンで嗚咽!号泣!
サリーホーキンスもイーサン・ホークも今まで見た中で1番の魅力的な演技。
最後の方の犬の話にも深い愛情を感じられるし、最高の夫婦だなぁと思って見てました。
土曜の朝一で年齢層が相当高かったのですが、もっともっといろんな人たちに見てほしい!
そう思える作品でした。
あったまる。
まず景色がすごい素敵でした。
最初は寄せ付けない様に対応していたエベレットとモードが、日を追うごとに距離が縮まり、
歩く速度を合わせたり、エベレットが押すリアカーにモードが楽しそうに乗ってる時は、ほんと幸せやなぁと思いました。
"絵筆があればなにもいらない"
本当に必要なものだけ、
大切なものだけに囲まれる生活は
とても豊かに見えました。
本当にいい映画でした。
ありがとうございました。
心がじんわりして涙が溢れた
モードルイスと言う人は全く知らず
絵が好きな私は 画家の人生を描いていると言う話に
興味を持ち観に行きました
芸術家を極めるような作品と思いきや
障害で差別されながらも 1人で生きて行こうと決意する
女性の話でした
つらいことでも 笑顔で ユーモアで乗り越える
ルイスの生き様はもう 涙が溢れ 感動マックスです
がさつで、乱暴者でもやさしい男 エベレットと
彼女ルイスの物語
ネタバレになるから 言いませんが
エベレットがルイスにある願いをかなえさせるのですが
その時は もう 私は号泣してしまいました
私は心が熱い気持ちで満たされ 涙がいっぱい
溢れました
静かな映画
刺激を求めて観る映画では無いので、
全体的にまったり。
イーサンホークが気難しい男を見事に演じていた。
主演のサリーホーキンスは忘年会熊さん映画の奥様のイメージが強かったが、
また違った魅力が有り良かったと思う。
人を変えるのは愛と信頼
サリー ホーキンスすこい!シェイプオブウオーターを見たばかりだったので、すぐには同じ人とは思えなかった。
眼差しで演技する、スゴイ女優さん。
物語は、実在の画家さんの話。最後まで、エンドロールの最後まで見てほしいえいがです。
しあわせに向かう入り江の一本道
主演ふたりの名演に尽きる。
文化的な生活から程遠いからこそ
しっかりと向かい合ったふたり。
自然を全身で感じ取り
絵筆が明るい色調でそれを描き出す。
観ていてほんわかする予定だったが
個人的に嫌なことが重んで
ささくれだった気持ちは
この映画でも癒されなかったのでした。
今年度一番素晴らしい作品
モードとエベレットの全く合わないと思っていた二人。それぞれの波長が徐々に
一つの幸せな曲を、紡いでいくように何ともいえない素晴らしい夫婦になっていく様が、非常に丁寧に描かれている。
モードの闇、死産した子供のことを知らされるエベレット。お互いがお互いを思い、徐々に気持ちを通い合わせていく二人、家の中には、モードの描いた絵が増えていく。
二人の波長はますます増幅していく。話が意外な展開を迎える。多少予定調和な部分も見られるが、
ラスト、モードの死後、エベレットが、家の中で偶然見つけたもの。花粉症である私だが、涙を止めることは出来なかった。
時々、挿入される情景描写も美しすぎる。
時の流れとともに変わりゆく2人
穏やかで落ち着いた映画を観たくなり、本作を鑑賞。予想以上に静かな映画でした。
家族に恵まれず、居場所を作るために家政婦になったモードと、天涯孤独の労働者エベレットの2人の出会いから晩年までを描いておりました。
初期のころのモードとエベレットは互いに対人スキルが低くてうまくいかず、エベレットにおいては粗暴なので、微笑ましく見守るような気持ちにはなれず結構不快でした。意地悪な見方をすれば、孤独で孤立した2人が他に代わりがいないので一緒に居続けた、と言えなくもないでしょう。
「このカップルがどうしたら変化していくのかな?」なんて思って観ておりましたが、ビビッドな出来事は絵が認められたことぐらい。とはいえ2人は少しずつ変化していったので、結局変化をもたらしたのは時間だったようです。
その時間を、この映画では雄大に変わりゆく自然や少しずつ彩られていく家の中のアートなどで、ゆっくりじっくり表現しているように感じました。だから変化にも説得力があるように思えました。音楽も素朴ながらも繊細で美しく、丁寧に映画を演出しておりました。
そして、サリー・ホーキンスとイーサン・ホークの演技も、時の流れを無理なく感じさせるものであり、とても素晴らしかったです。
晩年になると、エベレットもついに言葉で思いやれるようになったので、やっと2人の関係が素敵だな、と思えるようになりました。終幕近くになると、本当にお互いかけがえのない存在だったんだなと実感でき、かなり胸に迫ってきたのも事実です。
そう思えたは、やはり悠久の時の流れがとても丁寧に描かれており、説得力を持っていたためだと考えられます。
心理描写においては、さらに繊細だったように感じました。特にエベレットの心理描写は一見少ないように見えて丁寧だったと思えます。
マウンティングしないと安心できない彼が、モードの絵が売れはじめて注目されるようになった時、「普通の夫婦とは逆で夫が妻を支えている」とテレビで語っていました。しかし、その時の彼の姿は、家の中でスポットが当たって生き生きしたモードの脇で、暗がりの中で寄る辺なく椅子に座っており、表情もよくわからず、どこか不穏な雰囲気がありました。
その後「静かな生活ができない」的な言葉を吐いてモードと一時決裂する動きが見られため、彼は長年
『妻を愛して支えているし支えたいけど、それだと同時に男性的なプライドが傷つき続ける』
といった葛藤を抱え続けたことが伝わりました。最晩年でやっと折り合えた印象です。だから言葉で思いやれるようになった、とも言えそうですね。そんなエベレットの孤独な自分との戦いが意外にも強く心に残っています。
とても素敵な映画でしたが、展開が本当に少なく、ちょっぴり退屈したのも事実。
また、エンドロール前に実物のモード・ルイスとエベレットの映像が流れたのですが、劇中の暗いモードとは違い、キラキラと明るく生命力が伝わってくるような印象を受けました。劇中の彼女は胸に秘めたものを絵で表現している様子でしたが、本物はあの絵のままの、エネルギッシュな人だったのでは、本作ではかなり暗めの夫婦ですが、本物の方はもっとはっちゃけた感じなのかもしれないですね。
久々のイーサンホーク!
この直前に見たのが、クリントイーストウッド監督の実話映画「パリ行き〜」で、主役三人がまさかの本人出演。
スター俳優の華に餓えた後に観たから、やっぱりイーサンホークがカッコよかった(笑)。最初はヒドイ男だったけど、少しずつモードに心を通わせていくところがとても良かった。
たしかにあんなに身体が不自由そうで、体力なさそうなオバさんが家政婦としてきても、まぁ断るだろうなと思えましたが、モードのひたむきさや誠実さ、時々はっきりモノを言うところなど、サリーがうまく演じていました。
モードの絵も全部可愛くて、暗くて寒々しかった家がパーっと明るくなって、本当に心温まる作品でした。
エンディングロールでも、モードの絵が色々見られるので、最後まで席を立ちませんように!
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