「想像以上に素晴らしかった」いぬやしき といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
想像以上に素晴らしかった
原作未読、ざっくりとしたあらすじを知ってる程度の事前知識で視聴しました。
「漫画原作の映画化」ということで正直あまり期待はしてなかったのですが、これが想像以上に楽しむことができました。
何よりメインキャラを演じた佐藤健さんと木梨憲武さんの二人が素晴らしかった。特に木梨さん。普段テレビで見るユーモア溢れる姿を完全に封印し、見事に「冴えない中年」を演じきっているように感じました。
ストーリーも映画尺にキッチリきれいに纏められています。キャラクターの描き方がしっかりしていて、原作未読でも内容を理解できて楽しめる構成になっていました。
惜しむらくは獅子神が大量殺人を行なうきっかけとなった、女子大生一家殺人がちょっと唐突であったように感じたことです。原作を読んだ人から聞いたことには、原作では獅子神が殺人鬼になるに至る経緯をもう少し丁寧に描いているそうです。映画版では獅子神が単なる猟奇殺人鬼のように描かれているように感じました。勧善懲悪ものとしての分かりやすさを重視したのかもしれませんが、獅子神が殺人鬼に至る経緯はもう少し丁寧に描いてほしかったように感じます。
不満点も多少はありますが、超人バトルアクション映画としては申し分のないクオリティで本当に面白かったです。難しいことは考えず、爽快なバトルものとして楽しむにはオススメです。
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