「原作と結構ちがう」いぬやしき よしこさんの映画レビュー(感想・評価)
原作と結構ちがう
原作アニメが好きだったため拝見しました。
実写化となると結局内容が変わるんだろうなと思いながら見たけど、予定以上に違くなってました。
キャストとしては佐藤健さんのあの感情のない獅子神のアニメの感じが出てていいなと思いました。
憲武さんも寄せてくれてはいるが、個人的にはアニメの声をやっていた小日向さんにそのまま実写もやってほしかったです。
小日向さんの方がシルエットも似てるし、むしろ獅子神役も村上さんをそのまま使用しても似てるし近かったんじゃないかと思います。
わんちゃんも捨ててきてと言われても捨てない頑固さとかそのままにしてほしかったです。
捨てに行ったら未確認生物に死亡させられて起きたら改造されてました。になるんですね。
勇気を出して悪のヤンキーどもをやっつけるシーンとかすごく好きだったのになくなってましたね。
悔しかったり何か思うことがあるとぷるぷる震えてしまうところとかも出してほしかったです。
マリが2回も死にかけますね。
ラストシーンで最後の最後まで獅子神が悪で終わりましたね。
自分の大切なものだけを守る獅子神。
全ての人を救ういぬやしき。
いぬやしきさんのアトムの歌を歌いながら飛ぶシーンが大好きだったからそこはやってほしかったです。
2人で協力して地球を救うシーンが無くされてたのがとても残念でした。
更生の余地なしな感じの終わり方。
アニメ自体が面白い作品のため、それなりに実写化もしやすい作品だったとは思いますが期待を超えることはなかったです。
悪だけど悪じゃない獅子神の良さが映画では全然描ききれてないのがもったいないですね。
2時間に詰めるのがそもそも無理があるし、いぬやしきさんは家族からもっともっと酷い扱いだったように思えるのも、2時間じゃ伝わりきらない。
家族との絆も深まるはずなのに、母親と息子は父のすごさに気づかないまま話が終わるし、んー。でした。
一つ一つ、同級生と同級生のおばあさんへの気持ちとかもっとすごく深いものがあったはずなのに全然映画では出きってなかったです。
本当なら息を吹き返して2人は生き続けるはずなのにそのまま死んでしまって終わってます。
なんか全てがバットエンドへ導かれてて、すごく残念でした。
いぬやしきさんは死なずに行ったことが一つ救いの流れになってましたが、やっぱり実写化はいまいちでした。