劇場公開日 2017年7月8日

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「まったく成長していない」メアリと魔女の花 Spiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0まったく成長していない

2024年1月26日
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鑑賞方法:TV地上波

ジブリを出てスタジオ立ち上げたくせにやってることはジブリの真似事。
しかもジブリを出たのをいいことに内容は宮﨑アニメの印象的なシーンを散りばめて、もはやオマージュの域を越えた劣化パクりの連続。米林監督はこれでオリジナルだと言い張ってるのだろうか。宮﨑監督への侮辱としか言いようがない。

シナリオも行き当たりばったりな描かれ方で、ただ印象的な場面を見せてれば喜ばれるだろうという浅はかな思想が透けて見える。もう魔法はいらないという決めゼリフの後に魔法のホウキが無いと帰れないという支離滅裂な展開。結局この映画で何が伝えたかったのかメッセージ性は皆無。インパクトがある設定だけで乗り切ろうという姿勢はアリエッティの頃から何も成長していない。

元ジブリのアニメーターという事でここまでCMや特番、俳優による知名度を授かれただけで、ジブリの恩恵さえなければ他の話題にならない無名監督のアニメ映画と同じような扱いだっただろう。

もし本気でアニメ映画を作りたいと思うのなら、とりあえず宮﨑監督の真似事を止めて脚本は別の人に任せないことには根本的な部分が悪いのでどうにもならないと思う。

唯一、ジブリの元スタッフの集まりなだけに映像だけは素晴らしいが、逆にそれがなんとも無様に見えてしまう。

Spi