「何やらステキな缶詰を開けたような…」おとなの恋の測り方 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
何やらステキな缶詰を開けたような…
ユーモアとポジティブとロマンスを全部詰め込んで、クラシックやディスコミュージックで味付けしたような恋愛映画。
何だかステキな缶詰を開けたら、可愛らしい香りが自分の中に一気に広がっていくような感覚をずっと味わえた。メロドラマのような台詞に溢れているのに、決して子供っぽく仕上がらない。
まだ1月の終わりだけど、今年の恋愛映画ベスト3に絶対入ると断言したい。
誰しもコンプレックスがあるけど、大人になればある程度受け入れて前向きに生きるもの。でも全てを受け入れる事は出来なくて、時々グッと気になってオチてしまったり。ふと無理やり笑いに変えて自分を浮上させてみたり…。アレクサンドルの自分自身に対するひたむきさが凄くリアルで感情移入してしまう。
彼のドラマティックな台詞にもいちいちときめくしね!全然甘いだけのおフランス恋愛映画じゃないんだよーー(;´༎ຶД༎ຶ`)
ディアーヌも凄く良いキャラクターで、美人で賢いだけでなく気遣い屋。アレクサンドルとの出逢いの後、一瞬悩みながらも彼の魅力にどんどん引き込まれて笑顔になり、カチコチ固まってた彼女は消え去って自分から変顔を披露するまでになっていく。この時点でもうめちゃくちゃカワイイ!ディアーヌ可愛い!
関係が進んでいくにつれ2人だけの世界ではなく、周りの人の目がどうしても気になって…という葛藤と、そばにいるとやっぱりアレクサンドルが大好きというジレンマにシンパシー感じまくり。
周りを気にしても、最後は自分の気持ち、幸せが1番大事。分かってはいてもなかなか到達できない着地点ってやつですな…。
星を0.5減らしたのは、おかーちゃんのドライブのシーンがなんか凄く嫌だったから。そこだけ…(;´_ゝ`)