「映画化ってこれくらいしても良い」夜は短し歩けよ乙女 さいてょさんの映画レビュー(感想・評価)
映画化ってこれくらいしても良い
近年、原作忠実、正確描写が善とされる風潮があるが、アニメーション表現の限界に挑戦した鬼才湯浅監督らしい作品。とにかくドラッギー。
そもそも原作は文体を楽しむ作品であったが、そこは台詞として取り込みつつのあの映像であるから情報過多となっていた。また原作の4部構成をおもいきって一晩にすることで一本の映画としてなんとか成立させていた。
監督の次回作のキャラをカメオ出演させたことも森見登美彦と似た遊び心があり世界地続きであると思わせてくれた。
兎に角、湯浅監督の世界観に合うか合わないかで賛否別れるだろう。
出演キャラ等も「一見さんお断り」感でていたが、京都が舞台なのでそれもご愛嬌。
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