「残念」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
残念
「創世記」で彼の「NOーーーーーー!」の咆哮以来魅了されて、シーザーへの期待値は上がる一方でしたが、「新世紀」では出番も少なく、寧ろ凶悪な猿コバや「イイ人」Gオールドマンの引き立て役でしかなく、「これは次への布石か!?」と今回の予告編で確信した自分が愚かでした・・・。
先ず「新世紀」ではコバへの憎しみもそうだが、シーザーの人間への一縷の望みを残して終わっているので、そこから広げて話を作ってほしいのに、あの大佐、え、誰?シーザーのお知り合い?
いやいや無慈悲にも潜入して暗殺しといて、「俺が殺したのは誰だ?」とか聞いてる時点で知り合いでも何でもないよね。そんなの大佐といきなり出てきて話し合いとか出来るわけなく、あの冷静沈着なシーザーが感情剥き出しで、あの気高いシーザー様はどこいってしまったの?
で、あの女の子、事前の出来事からしても必要性感じない。彼女はウイルス感染ではなく、バッドエイプが近づいた時の事から先天性の聴覚障害だと思ってた。でもその設定も後半怪しくなってた、徹底してなかった気もする。
序盤中盤となかなかノれない展開ながら、いやそれでもシーザーはやってくれるだろう、それまで涙はとっておくよ、と半ば我慢して観続けたが、大佐と対峙した時の台詞でかなりうんざりして、しかも対立軸がとても都合良くぶれまくるので、何を観てるのかよく分からなくなってきた。
火気厳禁、は1回でいいし、地下通路の水はどこから流れてきたか不明だし、雪崩で全部有耶無耶にしてしまって、最後は作り手が匙を投げた様な感じすらした。
その前のシーザーと大佐とのラスト、今話の中であれだけ憎しみ抱いて追いかけてきたのに、あれはシーザーがやるべきでしょ。
あとねー、ラスト、過剰。以上。
最近流行の3部作もの。寧ろマーベルの事を思えば3部で終われば早い方だが、何でもかんでも3部作にすれば良いというものでもない。この3部作は着地が決まっているから尚更。
待てよ、次もあるのか?