エル ELLEのレビュー・感想・評価
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老境の域にしか見えない・・・
フランス映画は好きだけど、イザベル・ユペールのヌードと暴行シーンの尺があまりに長すぎる。 60歳を過ぎてるのに電話口で不倫相手に「いま生理なの」とかオカしいし、ゲーム会社の社長という設定もなんか不自然。おまけにどのシーンでも萎びた胸を強調しすぎ。 途中イザベルの母親が亡くなり、その愛人だった男がアパルトマンに若い女性を連れ込んでいる場面で、全裸のアンダー・ヘアーが見えるんだけど「ああ、やっと若いコのヌードが出てきた」・・・と思いましたよ。 それくらい中年の性のトラブルがてんこ盛りで、もうお腹一杯でした。 あと、ダメ息子が最後に殺人犯となってしまうのもどうなんだろう・・・
面白かった…としか今はまだ言えず
色々な要素がありすぎて、ちょっと正直1回観ただけでは消化しきれなかったけれど、面白かった。 イザベルユペールの、全然美人でもセクシーでもないのに(→このイメージは 8人の女たち で植えつけられてしまったんやけど)、とにかく目に力があってなぜか惹きつけられてしまうかんじは何なんだろうね
みょうに笑える
現代にH・G・ウェルズの透明人間を翻案するとなればエロネタになるのは免れない。 バーホーベン自身HollowMan(2000)を自虐的に振り返っていて「スタジオの奴隷になった気がした、空っぽな(Hollow)作品だ」との弁がwikiに載っていた。 彼は殊勝な人で、おなじくwikiに、『Showgirls(1995)でゴールデンラズベリー賞のWorst PictureとWorst Directorに選ばれた際、それを受け容れた数少ない監督であるばかりか、会場にて賞を受け取った史上初の監督であった。さらに笑顔でスピーチをした』──との記述があった。 クリエイターって一概に自尊心が強いのだが、まして映画監督ともなればそれが顕著だと思われ、ロクでもないものをつくっておきながら監督でございみたいな顔をしている手合いが多々いる(かもしれない)わけで──個人的にバーホーベンの態度はすごく感心したのだった。 オランダ時代のバーホーベンは禍々しく生理的でアクが強かったのだがハリウッドに渡るとスタジオの意向に与する作風になった。 むろん商業主義にはしったとはいえ、氷の微笑やロボコップなどドル箱監督としての功績は大変なものであって、必要十分な商業監督だったわけだが、里帰りしての大作Black Book(2006)を見たとき、作品も傑出もさることながら、同監督のハリウッド時代に対する自戒が感じられた。 ルトガーハウアーがブレードランナーで一躍有名になったとき、過去出演作が掘り起こされる現象があり、かれがバーホーベンの常連キャストだったことから、オランダ時代がメディア化された。 ルトガーハウアーの知名度にあやかって初期作Turks fruit(1973)も「ルトガー・ハウアー/危険な愛」と邦題されている。 オランダ時代のバーホーベンは、生理的で性的で、なんて言うかギラギラと皮膚的だった。紛れもなく、どこにもない映画を撮っていた。 この映画にはオランダ時代の感覚の復調があると思う。 ただし枯淡で、あの時代のギラつきはない。 とんでもない性愛憎劇なんだけれど、なんか妙に笑えるところがある。 笑うところはないのだが、とても笑える。 そもそも、このときのイザベルユペールは63か4なのだが、色欲のヒロインをバリバリに演じているし、80代くらいの母親は若いつばめとの性愛に耽っている。それが「老いてなお」の感じでなく、ふつうに謳歌している雰囲気が、ヨーロッパ的で楽しい。 侵入者に犯られたり、友人の旦那寝取ったり、息子の嫁が産んだ赤ん坊には色が混じっていたり──描かれている総ては、おびただしいほどの性の壊乱、にもかかわらず、なんか妙に軽調、すこしもどんよりしてこない。こんな話をこんな感じで描けること──そこにバーホーベンが辿り着いた境地を見た気がした。
嫌いじゃない
冒頭から衝撃的なシーンで始まり、そのまま最後まで飽きずに一気に見終わった。 50代と思しき女性が若くてハンサムな男に何度もレイプされ、しかもそれがだんだんエロチックなムードさえ帯びてくる。 フランス映画だからモラルや固定観念などなく、何でもありなのだろうなという心づもりで観ていたので、奇妙な雰囲気に引き込まれながら最後まで見届けることとなった。 主役のイザベル・ユペールは60代だが、若々しくて、10歳は若く見える。小さい身体のわりに頭が大きくて、どちらかというと日本人的な体型だ。この役を、とくべつ美貌やセクシーさを売りにしてこなかった彼女が演じていること、また60代という年齢であったことが、単に男性が見て楽しむ映画とならず、ニュートラルさが増してよかったと思う。 カトリーヌ・ドヌーブしかりイザベル・ユペールしかり、フランスの女優さんはポーカーフェイスというか感情を表情に表さない人が多いのか、失礼ながら大根役者?と思ったことがある。 それが今回は、何が起きても平静を失わず、淡々としている様子がかえって主人公を謎めいた存在にし、功を奏したと思う。 現実にありそうでありえない、狂気と平静のぎりぎりのところにあるエンターテインメントとして楽しめました。
霊体化したバーホーベン!!
老女の日常を長々と観ているだけなので、ミステリーやサスペンスを期待すると殆ど何も無いです。過去の事件、ゲーム会社、レイプ事件とその犯人、と尺が長いだけで見事に折り合わず、ちぐはぐな印象でした。主人公が老女というか大女優()なので全編暗く、肌の質感が絵の具で塗ったようにマットで、画質が悪いです。大女優()の画面占有居率が高いというだけの映画で、強い女を表現すると言う一点だけでは、尺も長く色々無理過ぎると感じました。ゲーム会社の社長設定も微妙でした。
ちょっとねぇ
そろいも揃って変態ばっか。 登場人物がみんなどこか頭おかしくて、もう不条理というか何というか。 監督は「感情移入してもらうために作ってない」と言ったらしいけど 個人的に良い映画のポイントだと思ってた「共感」に、 あえて真っ向勝負を挑んだ作品ってことなんでしょうかね。 まぁ率直な感想は「おかしな映画みちゃったな」っていう。 決して面白くはなかったし、今後の糧にもならなそう。 ひとことで言えば、別に見なくてもいいやつ。 日本語のキャッチコピーを付けるなら 「出てくるやつら、全員クズ。」 うん、これしかない。
強か
熟女を通り越したお婆ちゃんって言い過ぎか、イザベル・ユペールが体を張った演技とセクシーな存在感で魅了されてしまう。 ポール・バーホーベン繋がりでシャロン・ストーンも見習うべき女優としての覚悟に頭が下がる。 序盤の核となる出来事、生い立ちなど可哀想なそうなって行く女性として観ていたが、物語の方向性も定まらず戸惑いながら、何が起きても何の其の、全ては想定内かの如く対処する姿が逞しい。 常識とは少しズレた感覚を持ち合わせた周りの人間たちを手玉に取った態度、彼女を中心に地球は周っている世界観に変態性が怖い!?
フランス映画をバーホーベンが・・
ツッコミどころが数多、狂気!狂気の映画(笑笑) 主演のイザベルユペールが? 64で49の役を演じてるんだけど? どう見ても30代!綺麗(=´∀`)人(´∀`=) バーホーベンの、バイオレンスに満ち満ちたセク/ロス描写はビックリ! 現64歳のレイーフシーンが、全然欲望の眼差しで見れます(`_´)ゞ 興味深いです!趣き深い作品! 八人の女たち、好きでした!ピアノレッスンの方でもいらっしゃるんですね。 フランスの→風吹ジュン?安達祐実?石田ゆり子?→イザベルユペール! 彼女を見る為だけにでも、是非に。 ちょっと退屈度】☆4 二時間長い度】☆4 GYAOの無料公開水準判定で星☆3! 御時間有る方は?エロチックサスペンス、是非に!
とにかく感情移入ができない。
『エル ELLE』 鑑賞。 *主演* イザベル・ユペール *感想* ん~よくわからん!(^^; サスペンス的な雰囲気は良かったんだけど、登場人物の感情移入ができない!w 特に主人公ミシェルの行動心理がよくわからない。レイプ魔を捜す段階までは全然良かったんですよ。ミシェル以外の出てくる人物が全員怪しく見えてて、疑心暗鬼になりましたが、レイプ魔があの人とはね~ そこまでは良かったんですけど、ミシェルの行動が共感できない。(笑)性に走ってるってこと?w 過去と関係があるようだけど、いまいちピンとこなかったな~(^^; エロに走る動機、不倫とか、犯人の動機がよくわからないし、とにかく感情移入ができなかったので、微妙でした。 これは、、別の意味で衝撃的でした。(笑)
【年齢とモラルの壁を軽々と飛び越えるイザベル・ユペールとポール・ヴァーホーヴェン監督に脱帽した作品。】
- 二人併せて、余裕で140歳超えのコンビが描く、アンモラル極まりない物語。- ・前半早々、私は今何を観ているのか?と自問自答するが、物語は予想を遥かに超えて展開していく。面白い。131分があっという間である。 - 自宅に侵入して来た男に犯されても、平気な顔で後始末をし、寿司を食べるEll。- ・自らの会社では、エロゲームを製作し、"もっと激しく!"等と部下を叱咤するEll。 ・御大、ポール・ヴァーホーヴェン監督はあと20年は映画を作り続けるだろう、と本気で思った作品。 <イザベル・ユペールのエロティックさはとても還暦を迎えた女性とは思えない。驚愕である。> <2017年8月25日 劇場にて鑑賞>
現代版サンドリヨン
出てくる女性がひたすらしたたか。
レイプされても、
父親のわからない子を産んでも、
夫に浮気されて親友に実は私と告られても、
夫がレイプ魔で隣人が自分の代わりに犠牲になってくれてても、その夫がユダヤ教でも。
全く前知識なくミステリとして見始めたので、途中「なんでそうなんねーん!」と思ったとこあるけど、いや、観てよかったです。
映画のテーマは明確。
父親が大量殺人鬼でも
ゲーム会社社長として手腕をふるえ
人付き合いもし
息子も結婚しようとしている、
そして、
夫が大量殺人鬼でも
若いツバメを飼い整形で美貌を保つ
底力のある女性が出てくる設定からも明確。
しかし、ヒロインは
社会的地位を持って強く生きてはいるけど、
殺人犯の娘として、そもそも振り回されてきた。
レイプされ、勝手に結婚を決めた息子にも振り回され、
別れた夫の若い恋人にも嫉妬する。
セフレにもズルズル関係を迫られ...
そんな人生の駒をひっくり返そうと奮起していく物語。
だと私は思う。
レイプ魔への灰皿反撃を夢想し調査を開始。
夫の恋人にも爪楊枝嫌がらせ。
男を手玉にとろうとパーティで隣人の夫を誘惑するが、それが犯人。
あちゃ、大大大ピンチ!と思いきや、
ド変態隣人の趣味にも付き合うという、まさかの解決策を取る我らがヒロインw
息子がスーパーマンのように現れてガツンと現実に引き戻す一撃食らわせるまで、ヒロインと隣人の危険な情事は続く。
「何故..」と訳のわからぬまま絶命する男。
セフレの件も、自分から妻に不倫を告り男を焦らせる。
母親のツバメも家を売り追い出す。
自分の意思でなんとか出来なかったのは、
忌まわしい事件を起こした父親だけ?
会いたくもなかったが、
亡くなった母親への思いもあり(?)面会を決めるヒロイン。
が!
会いに行くと、父親が首を吊っていたことを知らされる。
でもこの映画が恐ろしいのは、ヒロインが、
「自分が会いに行けば、父親はきっと逃げる」
という画を描いていたのでは!?とすら思わせてしまうところ。
「父が私の面会を知ったのはいつですか?」
「昨夜7時です」
という会話がそれを裏付けているよう。
全てにケリがついたラスト、
セフレだった男の妻とムフフな感じで終わったのにはびっくり。
幸せな、刺激もある生活が送れるといいね!
そういえば、
ヒロインは父親の事件当時「灰をかぶっていた少女」として描かれているが、
灰かぶり娘といえば「サンドリヨン(シンデレラ)」。
ただし、
灰をかぶった今作のサンドリヨンが幸せを掴むのは、
王子様(男ども)のおかげ、ではない。
フランス人が観るとどんな感想なんでしょうか!?
殺人犯の家族。日本ならきっと全く違う話になりますね。
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※隣人は、ヒロインが殺人鬼の娘だからレイプした??っていう見方をすると、がらっと話が変わりますね。
どうなんでしょう。
孤独
レイプ、会社でのセクハラ、上手くいかない息子との関係、元夫の彼女への嫉妬、母親と父親の死、そして犯罪者の子どもとして生きることの辛さ。色んな要素が詰まりに詰まった映画。
友人には話すものの誰にも頼らない。武器を購入し犯人を突き止めるものの復讐はしない。誰にも頼らない(頼れない)のは、決して彼女の心が強いからではなく、ただ回避しているだけだと感じる。レイプ犯との関係はどこか"依存"のようにも見える。周囲に対する諦めと孤独感を感じた。
また、ミシェルは一見、冷徹な性格のように描かれているが、孫のためのゆりかごを購入したり、母親の遺言に従い父親の面会に行くなど、本当はかなり情のある人物だと感じる。
終始彼女の孤独感を感じ、辛かったが、ラストシーンだけは本当に救いだった。
よくわからない映画
最初は、サスペンス映画と思ってたので終わった後、えってなりました。 評価の高い人と低い人、かなり意見の分かれる作品ですが、私には受け入れ難かったです。 登場人物の全員の感性が受け入れられない。ほんと全員と言っていい気がします。
悲しい灰かぶり少女の物語
アサシンさんのレビュー通り。 まったく共感! 凛とすまして、時に相手を蔑ます、これを失ったら彼女は崩壊する。 悲しい灰かぶり少女の物語。
レビュー
かなり衝撃的なストーリーと常人とは異なる心と動きをする主人公💦 過去の影響により想像を超える心の形になっており、それが物語を予想外の展開に転がしていく🤩 その難役を見事に演じてるユペールがすごい✨
よくわからなかった
途中まではレイプ犯を自分で探し出す。 みたいな感じだったけど、 途中からはそれを楽しんでいるようにも感じ 最後は"そのようなプレイ"なのか"本気で襲ってるのか"それすらも察する事が出来なかった。 よくもわるくも激しい女性。
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