「少しだけ前を向いて生きていける」マンチェスター・バイ・ザ・シー ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
少しだけ前を向いて生きていける
クリックして本文を読む
過去の辛い出来事にとらわれて、苦しみ続けている男が、兄の死をきっかけにその出来事がおきた街に帰ってきた。兄は誰よりも自分を理解してくれていだはずなのに、自分の子供の後見人に任命していたのだ。弟想いの兄がなぜあえて、この土地に帰らなければできない後見人に彼を選んだのか。病で先立つことを知っていた兄はきっと弟と息子のことがなによりも心配だったと思う。荒療治ではあるけれどこの方法に祈りを込めて旅立っていった。
そして、
残された2人はケンカしながら、確かな絆を築いていった。最後に乗り越えることはできないと絞り出すように語る叔父の気持ちを甥っ子も受け取ったことだろう。
最後にそう言う結論かぁとちよっと残念な気もしたけれど、逃げてきたことに向き合い、乗り越えられないというある種の意志を持つことで、彼も少しだけ前を向いて生きていくのだろう。
引っ越して、甥っ子の寝る場所を作ろうと思うようになったことが嬉しかった。
コメントする