「悲劇を時折絡め取るユーモアが秀逸」マンチェスター・バイ・ザ・シー 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
悲劇を時折絡め取るユーモアが秀逸
兄の訃報を知り故郷のマンチェスターに戻ってきたリー。
素晴らしい父を若くして亡くしたパトリック。
リーが背負う過去の悲劇と、現在でパトリックが味わう悲劇。2つの哀しみがまるで螺旋のように絡み合うような構成に惹き込まれる。
乗り越えるだけが正ではない。周囲は彼らに寄り添う優しさを見せるがそれも時折押し付けがましく。誰に理解を求めるでもなく、様々な思いを自己消化しようとするケイシー・アフレックの繊細な演技が素晴らしかった。
ミシェル・ウィリアムズがなー ずるかったなーw
じわっ、とさせられる1本。
若い時に見て、大人になったらもう一度観たらまた違った角度から2人の心の動きを捉えられそう。
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