「【”一歩ずつ。”自分自身に生きる軸がなく、ぼんやりと生きて来た女性が、少しづつ社会に出て行く様を描いたオリジナル脚本による小品。門脇麦さんの不思議な魅力が全開です。】」世界は今日から君のもの NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”一歩ずつ。”自分自身に生きる軸がなく、ぼんやりと生きて来た女性が、少しづつ社会に出て行く様を描いたオリジナル脚本による小品。門脇麦さんの不思議な魅力が全開です。】
■子供の頃に母(YOU)から、大切なモノを勝手に捨てられたり、勝手に”これは向いてないでしょ?”と色々と勝手に決められて、育ったマミ(門脇麦)は、高校生の半ばで引きこもりになる。
だが、人と接する事無く出来る仕事”ゲーム会社でバグ探し”を始めた彼女は、徐々にイラストの才能を見出され、気になる男性遼太郎(三浦貴大)からゲームキャラクターのイラストを頼まれる。
◆感想
・引きこもりの女性を主人公にした映画と言うと、暗い映画を想起しがちだが、今作はふんわりと軽いコメディタッチの映画に仕上がっている。
・今作は、”尾崎監督が独特の雰囲気を持つ門脇麦さんに当て書きする形で脚本を執筆した”とあるが、今や希少なオリジナル脚本による邦画であり、門脇さんが少し風変わりで内気な女の子を好演している。
・離婚した両親を演じたマキタスポーツさんや、意図なき毒母を演じたYOUさんも良い味を出している。
<今作が良いのは、人付き合いが苦手な人を優しい視点で描いている所だと思う。出て来るキャラクターも悪人はいないし、何だかホンワカした気持ちで観れる映画だと思います。>
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