ラビング 愛という名前のふたりのレビュー・感想・評価

ラビング 愛という名前のふたり

劇場公開日 2017年3月3日
38件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

静かなる社会派映画が示す現・アメリカ

ただ愛故に結ばれたかった2人なのに、異人種間婚姻を認めないかつての法律によって行く手を阻まれる。しかし、その理不尽に対して、流れに身を任せるようにあるべき岸辺へと運ばれて行く夫婦の、なんと寡黙にして自然体であることか!?途中で手を差し伸べる人権団体や後押しするメディアの喧噪すら遠くの出来事のようだ。この静かなる社会派映画の有り様は、「ムーンライト」にも共通する新たな潮流かも知れないと、愛し合う夫婦の見つめ合う眼差しに引き込まれながら漠然と感じていた。もはや、あからさまな暴力や絶叫に近い抵抗の声を描く作品は、分断されたアメリカでは有効ではないのかも知れない。映画の新境地を感じさせる1作だ。

MP
MPさん / 2017年3月26日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:試写会
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無名でいたかった人たち ネタバレ

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史実のラビング夫妻は知らない。一連の出来事もこの映画で知った。ハッキリしているのは、本作のラビング夫妻は、一緒に暮らすことを許されていれば満足だったはずで、人種差別に反対する気持ちも積極的には持ち合わせていなかった。

異人種間の婚姻の権利を求める裁判も、ラビング夫妻にすれば巻き込まれたようなもの。矢面に立つことも世間の注目を集めることも望まない2人が、次第にそれでは済まない問題なのだと自覚するようになっていく。

かといってジェフ・ニコルズ監督は、社会に立ち向かったヒーローの映画にはしなかった。夫は最後まで無名でいることを望み(そんなことは不可能だが)妻は夫に従って最高裁にも姿を現わさない。

夫婦ですから、と言う妻の真意はわからないが、決して進歩的とはいえない夫婦像を持つふたりが価値観を変えないまま歴史を変える。それでいて、二人には自分たちの功績がわかっていると伝わるラストが実にいい。

バッハ。
バッハ。さん / 2017年3月14日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:試写会
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名字だったのね。最後の写真が泣ける

さすがにルースネッガほど美人じゃないしジョエルエドガートンほどゴツくもなかったけど、それでも劇中マイケルシャノンが意味深に撮っていた写真が実際のものだと分かると涙。
寡黙な働き者のリチャードがいい。
静かすぎて盛り上がりにかけるけど、最高裁判事に「俺は妻を愛している」と伝えてくれと言った後ずっと喋らないの最高。
エンディングの歌詞が出る歌がぴったりで、どこの有名なブルースシンガーかと思ったら監督のお兄さんでした。Ben Nichols - Loving

https://youtu.be/HOZt1i5_5DM

e
eさん / 2018年6月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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異人種結婚禁止なんて

1958年のバージニア州では異人種の結婚は禁止されていたが、愛し合う白人の男と黒人の女が隣の州で結婚、戻ってきて生活を始める。
二人は逮捕され、25年間、バージニア州退去を命じられる。
実話だが、主人公二人の静かさがとても印象的。

いやよセブン
いやよセブンさん / 2018年6月5日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ジェフ

ニコルズ、エルガートン、シャノンのトリオが実は今のアメリカで一番あつい、いや、言い方を間違えた。熟れている。
エルガートンのシャツとか、奥さんの着こなしとか、バージニアな感じがたまらない。景色もライティングもなんか凄いハイクオリティ。
夜中押しかけてくるパトカーとか、グッとくる。
にしても、南部の警官の怖さったらない。ハロウィンのコスプレで是非試したい。

ssspkk
ssspkkさん / 2017年10月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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静かなる愛に染み入る。

異人種間結婚が法律違反と知りながら、
周りの反対を押し切って州の裏をかいてD.Cで結婚!という積極的な行いではなく、ただ2人一緒にいたいだけ…ひっそりと家族になりたいだけ という静かなる愛による行い。
ヴァージニアに戻った2人はすぐに逮捕され引き離されるが、妻ミルドレッドの手紙による訴えをきっかけに5年後に上訴の動きを取り始める。けど夫は何だか全然乗り気じゃないし、妻も夫に従うスタイルを貫き通して最高裁にも現れない。
この2人は歴史を、法を変える史実に巻き込まれた立場であり決して自らと周囲を救う為に立ち上がったヒーローではなかった事が感じ取れた。
描かれる2人の、事の流れに身を任せながらも不安を感じ、常に警戒心を抱いている素ぶりがとても切ない。ジョエル・エドガートン演じる夫が心身疲弊して妻の前で泣いちゃうシーン、こちらまで貰い泣きしそうになる。敏腕弁護士から判事に伝えたい事を尋ねられ、妻を愛していると答えたシーン。愛を口に出さなかった硬派な彼だからこそ、めちゃくちゃ重みがあった。ラストも記者に囲まれる中、殆ど言葉も出ずにひたすら妻を抱きしめる姿。そばにいたいという密やかな願いがようやく世界に受け入れられたのだという事がよく分かるエンディング。

ジョエル・エドガートンの硬派で物静かな夫像の自然体さに感動。また、ヴァージニア州の田舎の静かに流れる自然の景色による映像美が素晴らしい映画だった。

幸ぴこリン
幸ぴこリンさん / 2017年10月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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普遍的な夫婦の愛の営み

今年のアカデミー賞は『ムーンライト』『ドリーム』『フェンス』など人種問題を扱った作品が例年以上にノミネートされたが、それらと同等の高評価だったのにも関わらず、冷遇されたのが、本作。
結局主演女優賞ノミネートだけで、それも昨年のホワイトオスカーの余波を受けてのギリギリノミネートだったらしいが、(『ドリーム』はまだ見てないけど)それらの中ではベスト作!

1958年。恋人同士の白人男性リチャードと黒人女性ミルドレッドは、妊娠を機に結婚を決意。が、二人が住むヴァージニア州では異人種間の結婚は法律で認められておらず、それが許されてるワシントンで密かに結婚。ヴァージニアに戻り新婚生活をスタートさせるが、その事がバレ、二人は逮捕され…。

ハイ、もうこういう人種差別に立ち向かうドラマチックな作品は大好物。あらすじを読んだだけで感動的。
しかも、実話。しかも、この夫婦が法律を変えた。
非常に地味な作品ではあるが、名作!

それにしても、何と理不尽で酷い話。
人種差別への偏見が酷いシーンが序盤で。
夫婦は逮捕され、翌日保釈となるが、保釈されたのは、白人の夫だけ。黒人の妻は留置所の中のまま。
すぐ父親が保釈金を払って解放されるが、二人は会う事を許されない。
夫婦の結婚は罪となり、裁判。
判決は、有罪。懲役1年。執行猶予25年。
しかもその間、二人が同じ州に居る事は固く禁じられる。
二人で居たいのなら、州を出るしかない。つまり、州外追放。
本当に、酷い話、酷い時代、酷い法律。
こういうのも何だが、二人が苦境に立たされれば立たされるほど、夫婦の愛が一層固く結ばれ、映画的に面白くなる。

公民権運動の気運が高まり、団体や弁護士の支援で、夫婦は行動を起こす。故郷に戻る。
故郷を捨てて、新天地で暮らせば平穏な筈なのに。
故郷は捨てられないのだ。故郷には家族も居る。
何より、故郷で自分たちの結婚を認めて欲しい。逃げたら、負けだ。
法律は法律だ。この時代、この地では、それが法律だったのだろう。
でも、これが人種間の問題じゃなく、人間同士の問題だったら?
黒人とか白人とかじゃなく、同じ人間として、結婚を許されない。
人の尊厳や自由を奪う法律なんて、もはや法律じゃない。
法律が変わった…いや、夫婦が変えた今、異人種間の結婚に反対していた奴らの顔が見てみたい。

劇中、夫婦が法廷で自分たちの正当性を声高らかに訴える所か、裁判シーンもほとんど描かれない。
夫婦はただただ堪え忍ぶ。
変わらぬ営みを続ける。
だって、何も悪くないからだ。
それが尚更夫婦の正当性を何より訴える。

無骨ながら愛情深いジョエル・エドガートン。
芯が強く、美しいルース・ネッガ。
共に名演。
『テイク・シェルター』『MUD マッド』と小品だが優れた作品続くジェフ・ニコルズの演出もこれまた素晴らしい。

“ラビング”とは、夫婦の性。
その名の通り、普遍的な夫婦の“愛”の物語。
ラストのラスト、夫婦のその後が文字で紹介され、妻の夫への変わらぬ愛に胸打たれた。

近大
近大さん / 2017年9月27日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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映像がきれいです

きれいな映像です。
ジョエル・エドガートンも、1950代の木訥で頑固な農夫でいい意味で効いてます。
ほんとうは、ふたりとも着ているモノがキレイだしかなり脚色なんだけど、まあいんじゃないかな。
コリン・ファースにgoodということで3.0です。

そんぼ
そんぼさん / 2017年9月17日 / PCから投稿
  • 評価: -
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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異人種間婚姻禁止法・・

1950年代の実話から・・当時は異人種間婚姻禁止法というのがあって、白人と黒人が結婚することは許されなかった。映画にはなかったが、白人と黒人はレストランやバス停など別々だったらしい。日系人も黄色人種ということで差別された。それは基本的人権を定めた憲法に違反するだろうということで裁判で最高裁まで争われた。その夫婦の州との10年間の争いが今回、映像となった。今だに白人至上主義を唱える人たちがいて、まさしくアメリカは自由の国だなぁと感じる。エンドロールで流れた本人たちのソファでくつろぐ写真が映画の中とそっくりだったと妙なところで感心した。

亮一君
亮一君さん / 2017年8月13日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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インディペンデント系で低予算。 真実の話なので、最高に盛り上げ様と...

インディペンデント系で低予算。
真実の話なので、最高に盛り上げ様としても真実は捻じ曲げれず、最後は地味に終わる。
従って流石にアカデミー賞では真っ先に弾き飛ばされてしまった感じ…ですが。
これは間違いなく秀作ですね。
今年を代表する作品だと思いました。

(2017年3月5日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1)

松井の天井直撃ホームラン
松井の天井直撃ホームランさん / 2017年7月13日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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『ラビング 愛という名前のふたり』

叫ぶわけでもなく戦うわけでもない、ブロック職人ラビングの朴訥な生き様がズシンとくる。彼にあるのはたまたま色の違った妻を守ること。人を肌の色で差別しない自然な気持だけだった。
感動的ないい作品だ。

ezukodeoyogu
ezukodeoyoguさん / 2017年6月25日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館、TV地上波
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興味が湧かない

淡々とした内容でどうも興味が湧かない作品でした。途中からは眠気との戦いで後半はzzz…目覚めた時は既にラストカットでした。
2017-77

隣組
隣組さん / 2017年6月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 0.5
  • 印象:  寝られる
  • 鑑賞方法:映画館
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憎悪はいつどこから生まれるか

仕事帰りに発作的に映画館へ行き、予備知識の全くないまま、消去法で選び鑑賞した。
ヴァージニア州の法律の理不尽さに驚くが、おそらく彼らは何の疑問も抱かずに淡々と遵守していたに違いない。
根本が憎悪なのか、種の保存本能なのか。そこが判断つきかねるわけだが、驚くのはそれを観ている時の自分の感情である。
夫婦の動静に異常なほどに敏感な保安官や、同じ地域で共に生活していながら夫婦の動きを逐一密告している誰かの存在に、憤りを通り越して、憎悪さえ感じてしまっている。
これが差別が生む、恐ろしい副作用なのではないか。
差別する側の憎悪は、差別を受ける者やそれを端から見ている者の憎悪を生む。時には後者が前者を上回ることも十分に考えられるのだ。
テレビドキュメンタリーも含めて3度目の映像化ということを鑑賞後に初めて知った。
なぜ今、この作品なのか。
ラビング夫婦が、憎悪には憎悪でなく、法と愛情を同じベクトルに働かせて闘い続けたという事実こそが、この問いに対する答えになるだろう。
最高裁の判事に向けた夫リチャード・ラビングの一言は、どうやら実話であるようだ。
彼こそが、古き良きアメリカの良心だ。それを取り戻すための長い闘いにアメリカは向き合っている。
それを傍観する我々は、どのような形の愛で関われるだろうか。そんなことをぼんやりと考えてしまう。

masaking
masakingさん / 2017年6月13日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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愛育

ラブストーリー要素はかなり薄めで、どちらかというと二人が権利を勝ち取るまでを淡々と描いた感じで、「ハンズ・オブ・ラブ」とかなり似た雰囲気の映画。
どちらもマイケル・シャノンが出ているが、こちらはほぼオマケ出演に等しいくらいの出番のなさ。
個人的にジョエル・エドガートンとマイケル・シャノンは現役最高レベルの俳優だと思っているので、ガッツリ共演が見たかった。
それにしても、エドガートンとシャノンが共演して二人とも善人を演じているというのも凄い。
作品自体ほ賞レースに絡むようなものでもない小粒なものではあったけど、出演者の演技は素晴らしかった。
やはりエドガートンはすごい。

63

ヨッシー
ヨッシーさん / 2017年6月3日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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人種差別スゴイな 犯罪になるなんて... それでも 一緒に居たいっ...

人種差別スゴイな

犯罪になるなんて...

それでも
一緒に居たいって
思う気持ちスゴイな‼︎

snowball
snowballさん / 2017年6月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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リチャードいい男。

言葉は少ないけど、愛してる守りたいという想いがとても伝わる。

okuy
okuyさん / 2017年5月7日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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いつまでも一緒。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

実話というのでラビング夫妻の記事を探して少し勉強した。
名前からして「愛」とはすごい偶然と思いながらも、映画
で描かれた物語に登場する夫妻も本当に自然体、やれ国を
動かそうだの世界を変えようだのそういう類の運動家では
なく、ただ家族揃って地元で暮らしたいというだけだった。
当時の法律は当たり前の結婚生活さえ許さなかったのかと
だったらずっとワシントンで暮らしたほうが安全じゃない
かと思う第三者側のアドバイスなど、早く故郷へ帰りたい
妻に届くはずもない。不器用で寡黙な夫があれこれ尽力は
するのだが、バレるかバレないかの瀬戸際でドキドキする。
要領よく生きられない姿が却って好感触のエドガートンの
表情が堪らない。愛する彼女が妊娠したので結婚しました、
誰に迷惑かけているわけでもないのにどうしてダメなの?
全くその通りだよねぇと肩を叩きたくなる。やがて彼らの
訴えが人も法律も動かすのだったが、それより彼をもっと
長生きさせてあげたかったなぁ…あの家で。家族揃って。。

(写真に映る彼らが映像の彼らと瓜二つで仲睦まじかった)

ハチコ
ハチコさん / 2017年4月10日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい 怖い 幸せ
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リチャードがいい男だった。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

リチャードがいい男でした。
ミルドレッドが辛そうにしているとか、落ち込んでるとかそういうことをよく観察し、その気持ちに沿おうとするところが、とてもよかったです。裁判をすることはリチャードとしては望んでいなかったけれど、ミルドレッドの望みを通したわけです。
こういう風に愛せるって、いいなと思いました。

本来リチャードは好きなタイプではないんです。口が重い人が苦手だし、サプライズ嫌いだし(すみませんすみません…)。
でも、どんな境遇でも黙々と働き、ミルドレッドが大好きで大切で心配で、というリチャードがすっごく素敵な男性に思えました。

密告者が誰だったのかということを、この映画では扱いませんでした。
私はまさかリチャードのお母さんだったらいやだよ、つらすぎると思っていましたが、そっち方面に話が広がらなかったので、安心しました。
助産師のお母さん素敵でした。ミルドレッドとの関係が良さそうで、お互いが役割でなく個人として付き合おうとする人だったら嫁姑問題なんて関係ないよねって思いました。

ミルドレッドの膝に頭を乗せてテレビを見るリチャードの幸せそうな事。
あの写真は本当にいいですね。
何処かにはある愛ってやつだなと思って見ていました。

異人種ってどういうことなんでしょうか。
異人種間結婚の何がダメなのでしょうか。
犬と猫の違いでしょうか。
それともマンチカンとラグドールの違いでしょうか。
犬と猫が交配したとして、それが悪だと決める権利をもつものがあるのでしょうか。
私はあるとは思えません。
人間と犬と猫は同列に語ってはいけない?そうでしょうか。
そんなことをずっと考えています。

愛を信じられない派なのですが、あるところにはあるかもって時々思いたくて、そんな気持ちにぴったりな映画でした。

あ、ミルドレッドのお姉さん役の方が、ジェニファーハドソンにめっちゃ似てるなって思ってました!

だいず
だいずさん / 2017年4月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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少々画一的だが、法に打ち勝った尊い愛の映画 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

白人男性と黒人女性の結婚。人種差別がアメリカという多民族国家において、やはり根強く残っていることを感じさせられる物語。特に閉鎖的で保守的な田舎町においては、異人種間の結婚ということが1950年代という時代(そしてそれは決して遠い過去ではない)に、このような捉え方をされて、扱われ方をしたのか、と暫し唖然とするが、なるほど、当時の州法では禁止された結婚。そういった法や制度を動かすきっかけを作った、たった一つの夫婦の物語。

結果的には歴史を変えることになる二人だけれども、当人たちが強い意志を以て歴史を変えた、というのとは少し異なり、当人たちはただお互いを慈しみ合い愛を貫いただけで、歴史や世間を変えようとしたわけではなく、ただ歴史や世間がそれに反応し変化した、という趣がある、こういう描き方は好きだと思った。

個人的に、ルース・ネッガのエキゾチックな美貌にすっかり見惚れた。現在、第一線で活躍する如何なる女優達とも違う存在感のある容姿と妖しさ。映画の中でも無言でスクリーンに映っているだけでも、そして愛する夫を見つめているだけで、何か此方に感じさせるような目をしていて、なんか素敵だった。武骨で素朴で寡黙で男らしいジョエル・エドガートンとの相性も良かったし。

ただなんとなく、終盤に入って二人が取材を受けたりといったメディアとかかわりを持っていく展開や、裁判に臨む姿というのが描かれるようになって、まぁそれが重要なエピソードなのは重々理解してはいるものの、なんだか二人の純粋な愛の物語に俗っぽさが加わるような印象で、あまり快い感覚ではなかった。作り手もやはり映画が法廷劇のようになってしまうのを避けてか、裁判のシーンはあえて描かないやり方を取っていて、確かに愛を裁判で問うのは何か違うと思うので、裁判シーンが省かれていたのは賢明な気がする。しかしその一方で、話が進めば進むほど、次第に「やっぱり裁判のシーンも必要だったのではないか?」と思い始めてきた。彼らが法や制度と闘っている様子は、やはり裁判に顕著だったはずだと感じるからだ。映画が二人の「愛」に焦点を絞っていて、そこに好感を抱きながらも、その分、彼らの戦いがいかに進展しいかに挫け、いかに人々に影響し、人々が彼ら夫婦にどんな影響を与えたか、などが見えにくく感じたのは勿体なかったかもしれない。

それともう一つ気になるのは、この映画の人種差別に対する正義感と愛の尊さに関しての捉え方や表現方法が若干ステレオタイプに思えたこと。同年公開の「ムーンライト」が人種やセクシュアリティなどのシリアスなテーマを詩的ながらも先進的に捉えて鋭く表現していたのを思うと、この映画は聊か画一的な表現に見え、それによって伝わるものが非常に分かりやすい「差別はだめ」「愛は尊い」「旧い慣習はよくない」というこれまた画一的なメッセージに留まって見えたのは惜しい気がした。

天秤座ルネッサンス
天秤座ルネッサンスさん / 2017年4月6日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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凡庸な話かと思いきや

つくづく人間に限らず、生物としての歓びとは愛し愛される事である。

勿論、これは皆がすべからく当てはまる訳では無いが(私も含め)、映画や舞台という芸術に関しては納得せざるを得ない。
中盤からやや駆け足気味に話が進むが、それを差し引いても、それだけの説得力が、この映画には、この二人には、あるように思う。

p13
p13さん / 2017年3月28日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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