劇場公開日 2017年4月28日

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「感動と高揚感の絶妙なマッチ」ワイルド・スピード ICE BREAK ジョーカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5感動と高揚感の絶妙なマッチ

2017年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ワイルドスピードシリーズは邦題が簡潔で分かりやすい。スカイミッションやユーロミッションは作品の主題をよく表していると思うし、MAXやMEGAMAXは作品のバカさ加減を強調している。

アイスブレイクはまさに本作を表しているタイトルだ。氷が砕けるど迫力のシーンは目を見開くほど。ワイルドスピードシリーズは作品を重ねていくほど迫力が増すからすごい。

また、ブレイクという言葉にはもう一つ意味がある。それは、本作の主題でもあるファミリーの崩壊だ。見ていられないようなドムとレティの対決も見所の一つ。

また、ワイルドスピードシリーズが人気を博す理由の一つである、魅力的な悪役。2人のショウは本当に魅力的な悪役だ。

今作ではサイファーというサイバーテロリストが悪役として出てくるのだが、彼女はいままでの力で真っ向勝負を挑んでくるかっこいい面もある悪役ではない。彼女は、人の弱みにつけ込み、巧みに操るクソ野郎なのだ。そのクソっぷりが逆に魅力的に見えるのは私だけだろうか。

車がキーとなるストーリーにおいて、ただ車を利用して勝負に勝とうとするサイファーと比べ、ワイスピファミリーは車を愛している。“トイ・ショップ”を見たときの彼らの表情はまるで子供のようだ。それほど車を愛しているからこそ、いざという時に車は味方をしてくれる。

そして、最大の見どころであるのはドミニクの葛藤だ。辛い状況の中、どれが最善の策かを頭の中で考えているときの表情は素晴らしい。
いままでに比べ、ドミニクの怒鳴り声が多い。彼がここまで必死になっている姿は初めてだ。そんなドミニクに心を揺さぶられる。

本作においてホブスは最強すぎて興奮する。ショウのかっこよさに興奮する。ローマンのギャグセンスに興奮する。

ブライアンは、ポール・ウォーカーはこの作品でずっと生き続けている。そのことは本作で常に表現されている。そんななかでのラストシーンは号泣必至。

こうき