配信開始日 2016年11月4日

「象が辿る運命に胸が張り裂け、救済に奮闘する活動家の努力に感動」アイボリー・ゲーム シネマラブさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0象が辿る運命に胸が張り裂け、救済に奮闘する活動家の努力に感動

2022年5月7日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

知的

最近Netflixのドキュメンタリーをずっと追っているのでその中でおすすめに挙がってきました。
きっと辛い内容でしょうし、見るのに勇気が入りましたが、見てよかったです。
見たら2016年作のため少し前の作品ですが、Netflix、取り上げてくれてありがとう。

ベジタリアンで動物好きの私としては辛いシーンも多いですが、日本人として象牙のための象の虐殺は素通りできる問題ではありません。
タイやバリでは知恵の神様として祀られ、インドではガネイシャという神様です。
東南アジアで象さんにはたくさん乗りましたし、大好きな動物です。

象を救うために奔走する活動家の方々には頭が下がりますし、心を突き動かされました。
虐殺された象を前にI’m sorry というシーンには涙が出ました。

日本も取り上げてほしかったです。
日本の政府は一体何をやっているのでしょうか。
コロナを機に"ハンコ文化"の問題も取り沙汰されてますし、これを機に象牙を使った印鑑は一斉禁止にしてほしいです。

亡くなった象を鼻で撫でる姿が切ない。

コロナ禍でさらに人間関係が希薄になっていると言いますが、人間よりはるかに濃密な関係を築いている象のコミュニティを壊す人間の悪事は到底許し難い。
絶滅すべきは人間だと常に思います。
カネに出来るものは全てカネにする資本主義社会の恐ろしさ、人間の業の深さ。

一人でも多くの人間に見てほしい傑作です。

シネマラブ