エンド・オブ・トンネルのレビュー・感想・評価
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終盤でガレリオ(犯人リーダー)とホアキンが対峙してから面白い
終盤から一気に面白くなる映画。序盤中盤は車椅子のホアキンが頭良すぎると、犯人集団が無能すぎて退屈だった。しかし、終盤でガレリオ(犯人リーダー)とホアキンが対峙してからは形勢逆転。ホアキンが犯人たちにボコボコにされ、しかも相手は数人でホアキンに勝ち目なし。絶体絶命の怒涛の展開で目が離せなくなった。
ここでホアキンは犯人たちが烏合の衆だというのを利用し仲間割れさせる。そして見事に自ら手を下すことなく全滅。まさかの方法に驚いた。覗きで得た情報をここで活かしてくるとは。犯人たちが仲間内で衝突するシーンやたら多かったのは伏線だったのね。どうりで序盤中盤は犯人集団が無能に見えたわけだわ。
案楽死の毒入りクッキーの伏線もちゃんと回収。さすがにあの場面で爺さんがクッキー食うのは笑ったけど、「人生は女と運で決まる」みたいなこと言ってたし、運が悪かったねドンマイとしかいいようがない。犬を救ったベティー(子供)に感謝、もしベティーが居なかったからクッキーは犬が食べる予定だったし。
最後のカットが好き。ホアキンの手にぐぐっと寄って、そこにあるのはタバコではなく、ベティーの手。人を拒絶してたホアキンとベティーが、互いに信頼し合って前進した瞬間だ。ホアキン、ベティー、ベルタの3人で新しい家で幸せに暮らして欲しい。
後半の緊迫感が好き
事故で妻子を亡くして引きこもりがちだった主人公が、
2階に住み始めた親子のおかげでだんだん明るくなっていくほのぼのの様子から一変して、親子に疑いがかかっていく雰囲気や盗聴、作戦を立てる流れがスムーズでおもしろい。
後半の緊迫感は歩けない分余計にハラハラ感じたし
安楽死させようとしてた愛犬が立って少し元気になるシーンは凄い感動物だった。
個人的にグッドマンにはクッキー食べてほしくなった
運か女か、その両方か。
車いす生活の主人公。なぜ、そうなったのか、どんな暮らしをしていたのかといった疑問が浮かぶ。その疑問を、主人公の部屋を借りるために突然訪れた若い母親が自然な流れで明らかにしていく。何年も手入れされていない荒れ果てた庭。捨てられたかのような小さなすべり台。事故に遭ったかのようにひしゃげた自動車。差し押さえ告知の封書、主人公の妻と娘が写った写真。主人公が潜む地下。そして、母親が連れてきた小さな娘。説明的ではない、この導入、プロローグで主人公の立場、状況がわかる。そして張りめぐらされる伏線。その一つ一つが丁寧に回収され、意表を突く結末へと収斂していく。
「最後は運か女で決まる」という皮肉めいたことばが、この物語のエンディングにまでつながっていくことに気づいた。なるほど、それは人生の真実かもしれないと、思った。
事故で下半身不随となった電気技師ホアキンは自宅の2階を自称ストリッ...
事故で下半身不随となった電気技師ホアキンは自宅の2階を自称ストリッパーのベルタとその娘ベティに貸すことにする。地下にある仕事場の壁の向こうから話し声が聞こえることに気づいたホアキンは、隣家の地下からトンネルを掘って銀行の金庫に侵入しようとしている一味がいることを知り、ベルタも彼らの仲間であることを知る・・・から始まるサスペンス。
いかんせんラテン産なので一筋縄ではいかない奇妙な映画で、まず主人公のホアキンが序盤で何を考えているか解らないのでなかなか感情移入が出来ず、ようやく慣れてきたところでホアキンがあっと驚く奇行に打って出ることでストーリーが全然違う絶体絶命の方向へ転がり始め、緊張が張りつめた瞬間にいきなり投入されるギャグ。そして観客が戸惑っているところに繰り広げられる血塗れの惨劇・・・ラテン産はこういうところに全く躊躇がないところが怖いです。全然納得いかないラストシーンも含めてやはりラテン世界の抱える闇はどこまでも深いなと身震いしました。
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