「超弩級」フライト・クルー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
超弩級
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ハリウッドのエアポート・シリーズに対抗意識を持ったのだろうか、ボルケーノまで加えて超弩級のパニック映画をロシアが創ってしまった。デジタルカメラで撮りIMAX上映というからそこらのB級映画とは一線を画した本格ものです。ただ、カンウー島という架空の火山島はカムチャッカあたりかアリューシャン列島あたりらしいので米国・ロシアの軍事境界線近くで軍の基地もあるはずなのに救助には民間航空機しか駆けつけていないのは腑に落ちないし、地震に噴火に加えて嵐までとはやり過ぎでしょう、AN-26貨物機からTu-204旅客機への綱渡りなど観ている方も生きた心地がしませんでした。人間ドラマの方もハリウッド流の浮ついた恋愛や不倫を排して上下関係や親子関係などロシアらしい硬派路線でした。
良い方に解釈すればパニック映画としてはサービス満点なのですが、盛り込み過ぎというか設定が酷過ぎて引いてしまうところも否めませんでした。
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